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公開番号2025117156
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011869
出願日2024-01-30
発明の名称引っ掛かり防止具
出願人トヨタホーム株式会社,株式会社イング
代理人個人,個人
主分類B66C 1/36 20060101AFI20250804BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】既存のフックを用いて吊り荷を吊り上げる際に、電線等の外部線材がフックに引っ掛かるのを防止することができる引っ掛かり防止具を提供する。
【解決手段】引っ掛かり防止具30は、鉤状をなすフック本体21を有するフック20に取り付けられ、フック本体21に電線等の外部線材が引っ掛かるのを防止するものである。引っ掛かり防止具30は、フック本体21の首部21aに掛けられる掛け部31と、基端部が掛け部31に回動軸39を介して取り付けられ、回動軸39を中心として上下方向に回動することによりフック本体21の開口部25を開閉する開閉部32と、を備える。開閉部32は、先端側がフック本体21の先端部21bに上方から当接することで開口部25を閉鎖する閉鎖状態とされる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
鉤状をなすフック本体を有するフックに取り付けられ、前記フック本体に電線等の外部線材が引っ掛かるのを防止する引っ掛かり防止具であって、
前記フック本体の首部に掛けられる掛け部と、
基端部が前記掛け部に回動軸を介して取り付けられ、前記回動軸を中心として上下方向に回動することにより前記フック本体の開口部を開閉する開閉部と、を備え、
前記開閉部は、先端側が前記フック本体の先端部に上方から当接することで前記開口部を閉鎖する閉鎖状態とされる、引っ掛かり防止具。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記掛け部と前記開閉部とにそれぞれ接続され、前記掛け部に対して前記開閉部を下方に向けて回動付勢する付勢部材を備え、
前記付勢部材の付勢力により、前記閉鎖状態にある前記開閉部の先端側が前記フック本体の先端部に押し付けられる、請求項1に記載の引っ掛かり防止具。
【請求項3】
前記フック本体は、前記首部の下側で後方に曲げられ、その曲げられた曲げ部から前記首部よりも前方に位置する先端部に向けて略C字状に延びており、
前記付勢部材は、前記開閉部が前記閉鎖状態にある場合に、前記開閉部に対して前記掛け部を下方に向けて回動付勢し、
前記掛け部は、前記首部に掛けられた状態で、前記付勢部材の付勢力により前記曲げ部に押し付けられる、請求項2に記載の引っ掛かり防止具。
【請求項4】
前記回動軸は、第1回動軸であり、
前記フックは、
基端部が前記首部に第2回動軸を介して取り付けられ、前記フック本体の内側で前記第2回動軸を中心として回動することにより前記開口部を開閉するラッチと、
前記ラッチの先端部が前記フック本体の先端側の内周部に当接して前記開口部が閉鎖されるよう前記ラッチを付勢するラッチ付勢部とを有しており、
前記第1回動軸は、前記第2回動軸よりも上方に位置するように配置される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の引っ掛かり防止具。
【請求項5】
前記開閉部は、前記フック本体の先端部に上方から当接した場合に、その当接した部位よりも下方に延び、前記フック本体の先端部を両側方から挟むように配置される一対の挟み板部を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の引っ掛かり防止具。
【請求項6】
前記フックは、前記首部の上側に接続され、ワイヤロープ等の線状部材が連結される連結部を有しており、
前記掛け部は、前記首部を挿通させる挿通部を有し、
前記挿通部には、前記連結部を通すことが可能とされている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の引っ掛かり防止具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーン等のフックに取り付けられて用いられ、フックに電線等が引っ掛かるのを防止する引っ掛かり防止具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
建築現場では、建築資材等の吊り荷をクレーンを用いて吊り上げ、所定の場所へ移動させることが行われる。この場合、クレーンのフックに吊り荷に接続された玉掛け用具を引っ掛け、その引っ掛け状態で吊り荷をクレーンにより吊り上げる。
【0003】
クレーンにより吊り荷を吊り上げる際に周囲に電線等が存在していると、その電線等がフックに引っ掛かってしまうおそれがある。そこで、そのような点に鑑み、特許文献1には、電線等が引っ掛かるのを防止する引っ掛かり防止機能を備えたフックが開示されている。特許文献1のフックは、吊り荷を掛ける鉤状のフック部と、フック部の首部(基端部)から先端部に跨がって延びる引っ掛かり防止板とを備えている。引っ掛かり防止板は、フック部の首部に設けられた回動軸に回動可能に取り付けられ、その回動軸を中心として上下方向に回動することによりフック部の開口部を開閉する。また、引っ掛かり防止板は、通常時は、フック部の先端部に上方から当接した状態で開口部を閉鎖する。これにより、クレーンにより吊り荷を吊り上げる際に、電線等が開口部を通じてフック部の内側に入り込むのを防止でき、ひいては電線等がフック部に引っ掛かるのを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭60-75378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1のフックは、引っ掛かり防止板が取り付けられた引っ掛かり防止板付きのフックとして構成されている。そのため、既存のフックに引っ掛かり防止機能を付与しようとした場合、上記特許文献1の技術を適用することはできない。したがって、既存のフックを用いて吊り荷を吊り上げる際に、電線等がフックに引っ掛かるのを防止する技術が求められる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、既存のフックを用いて吊り荷を吊り上げる際に、電線等の外部線材がフックに引っ掛かるのを防止することができる引っ掛かり防止具を提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、第1の発明の引っ掛かり防止具は、鉤状をなすフック本体を有するフックに取り付けられ、前記フック本体に電線等の外部線材が引っ掛かるのを防止する引っ掛かり防止具であって、前記フック本体の首部に掛けられる掛け部と、基端部が前記掛け部に回動軸を介して取り付けられ、前記回動軸を中心として上下方向に回動することにより前記フック本体の開口部を開閉する開閉部と、を備え、前記開閉部は、先端側が前記フック本体の先端部に上方から当接することで前記開口部を閉鎖する閉鎖状態とされる。
【0008】
第1の発明の引っ掛かり防止具は、フック本体の首部に掛けられる掛け部を有している。この場合、掛け部を首部に掛けることにより、引っ掛かり防止具をフックに取り付けることができる。これにより、既存のフックに引っ掛かり防止具を取り付けることが可能となる。
【0009】
また、引っ掛かり防止具は、基端部が回動軸を介して掛け部に取り付けられた開閉部を有している。開閉部は、回動軸を中心として上下方向に回動することによりフック本体の開口部を開閉する。開閉部は、先端側がフック本体の先端部に上方から当接することで開口部を閉鎖する閉鎖状態となる。この場合、フックを用いて吊り荷を吊り上げる際に、電線等の外部線材がフック本体の開口部を通じてフック本体の内側に入り込むのを防止することができる。これにより、既存のフックを用いて吊り荷を吊り上げる際に、フック(フック本体)に外部線材が引っ掛かるのを防止することができる。
【0010】
なお、フック本体に吊り荷を掛けたり外したりする際には、閉鎖状態にある開閉部を上方に回動することによりフック本体の開口部を開放させ、その開放させた開口部を通じて吊り荷の掛け外しを行う。
(【0011】以降は省略されています)

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