TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025117067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011739
出願日2024-01-30
発明の名称液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法及び液体吐出装置の制御プログラム
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/18 20060101AFI20250804BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズル近傍の圧力を適切に調整する。
【解決手段】液体吐出装置100は、圧電素子PZと、それぞれノズルN及び圧力室CVを含む複数の個別流路RKと、複数の個別流路RKに共通に連通し、複数の個別流路RKにインクを供給する共通流路RC1と、複数の個別流路RKに共通に連通し、複数の個別流路RKからインクを排出する共通流路RC2と、共通流路RC1にインクを供給するための圧力Pinを共通流路RC1に与えるためのポンプ63と、共通流路RC2からインクを排出するための圧力Poutを共通流路RC2に与えるためのポンプ64と、圧電素子PZに電圧を印加した後の圧力室CVにおける残留振動を検出する検出回路19と、検出回路19により検出された残留振動に基づいて、圧力Pin及び圧力Poutをそれぞれ決定する循環制御部40と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
圧電素子と、
それぞれノズル及び圧力室を含む複数の個別流路と、
前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路に液体を供給する共通供給流路と、
前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路から液体を排出する共通排出流路と、
前記共通供給流路に液体を供給するための第1圧力を前記共通供給流路に与えるための第1圧力付与部と、
前記共通排出流路から液体を排出するための第2圧力を前記共通排出流路に与えるための第2圧力付与部と、
前記圧電素子に電圧を印加した後の前記圧力室における残留振動を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記残留振動に基づいて、前記第1圧力及び前記第2圧力をそれぞれ決定する圧力決定部と、
を備えていることを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記共通供給流路と前記共通排出流路とで液体の粘度に応じた流路抵抗の変化が異なる、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記共通供給流路及び前記共通排出流路の一方の流路抵抗では、粘性抵抗が慣性抵抗よりも大きくなり、
前記共通供給流路及び前記共通排出流路の他方の流路抵抗では、慣性抵抗が粘性抵抗よりも大きくなる、
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記第1圧力付与部と前記複数の個別流路との間の第1流路、及び、前記第2圧力付与部と前記複数の個別流路との間の第2流路のうち、一方のみにフィルターが設けられ、
前記第1流路は、前記共通供給流路を含み、
前記第2流路は、前記共通排出流路を含む、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記共通供給流路における液体の流れ方向に対する断面積、及び、前記共通排出流路における液体の流れ方向に対する断面積は、前記複数の個別流路における液体の流れ方向を法線方向とする面で前記ノズルを通過する面に対して対称な位置において、互いに同じ面積である、
ことを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記共通供給流路と前記共通排出流路との間を連通させる流路は、前記複数の個別流路のみである、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記複数の個別流路とは別の流路であり、前記共通供給流路と前記共通排出流路との間を連通させるバイパス流路をさらに有し、
前記バイパス流路の流路抵抗は、前記複数の個別流路の流路抵抗を合成した合成流路抵抗の3分の1倍以上である、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記圧力決定部は、
前記検出部により検出された前記残留振動に基づいて、前記第1圧力及び前記第2圧力の組み合わせの候補を算出し、
前記候補をユーザーに提示し、
前記ユーザーに提示した前記候補のうちの前記ユーザーにより選択された候補を示す選択情報を取得し、
前記選択情報に基づいて、前記第1圧力及び前記第2圧力をそれぞれ決定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記圧力決定部は、
前記候補を前記ユーザーに提示する際に、前記候補の一部をレコメンドする、
ことを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
圧電素子と、
それぞれノズル及び圧力室を含む複数の個別流路と、
前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路に液体を供給する共通供給流路と、
前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路から液体を排出する共通排出流路と、
前記共通供給流路に液体を供給するための第1圧力を前記共通供給流路に与えるための第1圧力付与部と、
前記共通排出流路から液体を排出するための第2圧力を前記共通排出流路に与えるための第2圧力付与部と、
前記圧電素子に電圧を印加した後の前記圧力室における残留振動を検出する検出部と、
を備える液体吐出装置の制御方法であって、
前記検出部により検出された前記残留振動に基づいて、前記第1圧力及び前記第2圧力をそれぞれ決定する、
ことを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法及び液体吐出装置の制御プログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンター等の液体吐出装置は、液体吐出ヘッドに対してインク等の液体を充填した後に、液体吐出ヘッドから液体を吐出させる。このような液体吐出ヘッドにおいて、液体内の気泡の滞留や、液体の増粘を防止するために、液体吐出ヘッドに設けられた流路内で液体を循環させる技術が提案されている。例えば、特許文献1には、液体吐出ヘッドから排出されるインクを当該液体吐出ヘッドに環流させる循環機構を有する液体吐出装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-24082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、液体吐出ヘッドに設けられた流路内で液体を循環させる液体吐出装置では、液体吐出ヘッドの吐出特性を所望の特性にするために、ノズル近傍の圧力を適切に調整する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明に係る液体吐出装置は、圧電素子と、それぞれノズル及び圧力室を含む複数の個別流路と、前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路に液体を供給する共通供給流路と、前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路から液体を排出する共通排出流路と、前記共通供給流路に液体を供給するための第1圧力を前記共通供給流路に与えるための第1圧力付与部と、前記共通排出流路から液体を排出するための第2圧力を前記共通排出流路に与えるための第2圧力付与部と、前記圧電素子に電圧を印加した後の前記圧力室における残留振動を検出する検出部と、前記検出部により検出された前記残留振動に基づいて、前記第1圧力及び前記第2圧力をそれぞれ決定する圧力決定部と、を備えている。
【0006】
また、本発明に係る液体吐出装置の制御方法は、圧電素子と、それぞれノズル及び圧力室を含む複数の個別流路と、前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路に液体を供給する共通供給流路と、前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路から液体を排出する共通排出流路と、前記共通供給流路に液体を供給するための第1圧力を前記共通供給流路に与えるための第1圧力付与部と、前記共通排出流路から液体を排出するための第2圧力を前記共通排出流路に与えるための第2圧力付与部と、前記圧電素子に電圧を印加した後の前記圧力室における残留振動を検出する検出部と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、前記検出部により検出された前記残留振動に基づいて、前記第1圧力及び前記第2圧力をそれぞれ決定する。
【0007】
また、本発明に係る液体吐出装置の制御プログラムは、圧電素子と、それぞれノズル及び圧力室を含む複数の個別流路と、前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路に液体を供給する共通供給流路と、前記複数の個別流路に共通に連通し、前記複数の個別流路から液体を排出する共通排出流路と、前記共通供給流路に液体を供給するための第1圧力を前記共通供給流路に与えるための第1圧力付与部と、前記共通排出流路から液体を排出するための第2圧力を前記共通排出流路に与えるための第2圧力付与部と、前記圧電素子に電圧を印加した後の前記圧力室における残留振動を検出する検出部と、を備える液体吐出装置の制御プログラムであって、コンピューターを、前記検出部により検出された前記残留振動に基づいて、前記第1圧力及び前記第2圧力をそれぞれ決定する圧力決定部として機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る液体吐出装置の構成の一例を示すブロック図である。
液体吐出装置を模式的に示す構成図である。
液体吐出ヘッドの構成の一例を示す分解斜視図である。
液体吐出ヘッドの構成の一例を示す断面図である。
インクの流れを説明するための説明図である。
液体吐出ヘッドの構成の一例を示すブロック図である。
単位期間における液体吐出装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
循環制御部の動作の概要を説明するための説明図である。
液体吐出装置の動作の一例を示すフローチャートである。
第1変形例に係る液体吐出ヘッドの構成の一例を示す分解斜視図である。
図10に示す液体吐出ヘッドの構成の一例を示す断面図である。
第1変形例におけるインクの流れを説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。但し、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0010】
[1.実施形態]
先ず、図1を参照しつつ、本実施形態に係る液体吐出装置100の概要について説明する。本実施形態では、液体吐出装置100が媒体PPにインクを吐出して画像を形成するインクジェットプリンターである場合を一例として想定する。本実施形態では、媒体PPとして、後述する図2に示す記録用紙を想定する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

シヤチハタ株式会社
印判
2か月前
東レ株式会社
凸版印刷版原版
8か月前
シヤチハタ株式会社
反転式印判
7か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
8か月前
三光株式会社
感熱記録材料
4か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
5か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
5日前
日本製紙株式会社
感熱記録体
5か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
3か月前
独立行政法人 国立印刷局
貼付機構
3日前
株式会社リコー
液体吐出装置
6か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
4か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
独立行政法人 国立印刷局
記録媒体
6か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
5か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
5か月前
理想科学工業株式会社
印刷装置
4か月前
フジコピアン株式会社
中間転写シート
8か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8か月前
キヤノン株式会社
印刷制御装置
8か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
4か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
4日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
4日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
4か月前
キヤノン株式会社
印刷システム
5か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置
7か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
続きを見る