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公開番号2025116393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010792
出願日2024-01-29
発明の名称媒体搬送装置、記録装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250801BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】用紙及び紙粉を帯電させる針電極が、搬送ベルトの吸引孔を避ける位置にあると、搬送方向における二つの吸引孔の間で紙粉が帯電されず、紙粉を除去できない。しかしながら吸引孔の位置にも針電極を配置すると、搬送ベルトを支持するバックアッププレートが帯電し易くなる。
【解決手段】媒体を帯電させる帯電付与部は、駆動源により回転駆動される回転部を有する。回転部は、針電極と、針電極が設けられない部位である電極無し部と、を有する。幅方向に沿って複数配置される針電極の幅方向における位置は、吸引孔の位置にあり、電極無し部の幅方向における位置は、吸引孔の位置にある。針電極は、搬送ベルト及び回転部の回転に伴って、搬送ベルトにおいて搬送方向に沿って位置する二つの吸引孔の間の領域と対向し、電極無し部は、搬送ベルト及び回転部の回転に伴って、吸引孔と対向する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の吸引孔を介して媒体を吸着しながら回転することで前記媒体を搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトを支持する支持部と、
前記搬送ベルトによって搬送される前記媒体を帯電させる帯電付与部と、
前記媒体の搬送方向において前記帯電付与部の下流に設けられる帯電部であって、前記帯電付与部により帯電した前記媒体の極性とは逆の極性に帯電する前記帯電部と、
を備え、
前記帯電付与部は、前記搬送方向と交差する方向である幅方向に沿った回転軸線を有する回転部であって、駆動源により回転駆動される前記回転部を有し、
前記回転部は、
前記回転軸線回りに複数配置され、更に前記幅方向に沿って複数配置される針電極と、
前記針電極が設けられない部位である電極無し部であって、前記幅方向に沿って複数配置される前記電極無し部と、
を有し、
前記幅方向に沿って複数配置される前記針電極の前記幅方向における位置は、前記吸引孔の位置にあり、
前記幅方向に沿って複数配置される前記電極無し部の前記幅方向における位置は、前記吸引孔の位置にあり、
前記針電極は、前記搬送ベルト及び前記回転部の回転に伴って、前記搬送ベルトにおいて前記搬送方向に沿って位置する二つの前記吸引孔の間の領域と対向し、
前記電極無し部は、前記搬送ベルト及び前記回転部の回転に伴って、前記吸引孔と対向する、
ことを特徴とする媒体搬送装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記回転部の回転方向は、前記搬送ベルトの回転方向と逆である、
ことを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項3】
請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記複数の吸引孔は、前記搬送ベルトにおいて千鳥状に配置され、
前記電極無し部は、前記千鳥状に配置された前記複数の吸引孔に対向可能な位置に配置される、
ことを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項4】
請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記回転部を回転駆動する前記駆動源を第1駆動源として、前記搬送ベルトを回転駆動する第2駆動源と、
前記回転部の回転を検出する第1回転検出部と、
前記搬送ベルトの回転を検出する第2回転検出部と、
前記回転部の回転の基準位置を検出する第1基準検出部と、
前記搬送ベルトの回転の基準位置を検出する第2基準検出部と、
前記第1回転検出部、前記第2回転検出部、前記第1基準検出部、及び前記第2基準検出部の検出情報をもとに、前記吸引孔と前記電極無し部とが対向する様に前記第1駆動源及び前記第2駆動源を制御する制御部と、
を備える、
ことを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項5】
請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記駆動源は、前記搬送ベルトの駆動源を兼ねており、
前記吸引孔と前記電極無し部とが対向する様に前記搬送ベルトの回転と前記回転部の回転とを同期させる動力伝達機構を備える、
ことを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項6】
請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記針電極を第1針電極として、前記回転部は、前記回転軸線回りに複数配置される第2針電極を備え、
前記第2針電極の前記幅方向における位置は、前記吸引孔を避ける位置にある、
ことを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項7】
請求項1に記載の媒体搬送装置において、
前記回転部を囲う絶縁部材を備える、
ことを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の前記媒体搬送装置と、
前記搬送方向において前記帯電部の下流に位置し、前記媒体に記録を行う記録部と、
を備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項9】
請求項8に記載の記録装置において、
前記帯電付与部は、前記媒体を前記記録部と同じ極性に帯電させる、
ことを特徴とする記録装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体を搬送する媒体搬送装置、及び前記媒体搬送装置を備えた記録装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1記載のインクジェット記録装置は、搬送ベルトと、針電極と、板状部材とを備えている。搬送ベルトは、吸引孔によって用紙を吸引しながら搬送する。針電極は、用紙に電圧を印加する。板状部材は、記録ヘッドと電極との間に配置されるとともに、針電極とは逆極性の電圧を印加される。針電極によってマイナス極性に帯電した紙粉は、プラス極性に帯電した板状部材に吸着される為、用紙から紙粉を除去することができる。
【0003】
特許文献1記載のインクジェット記録装置において、針電極は、隣接する吸引孔の中央位置に対向する位置、即ち吸引孔を避ける位置に配置されている。吸引孔の位置では、紙粉は吸引孔によって吸引される為、針電極が隣接する吸引孔の中央位置に対向する位置に配置されることで、紙粉を効果的に除去できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-129983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載のインクジェット記録装置では、針電極が、吸引孔を避ける位置に配置されるが、この様な構成では、搬送方向における二つの吸引孔の間で紙粉が帯電されない。そして搬送方向における二つの吸引孔の間では、紙粉は吸引孔によって吸引されない為、搬送方向における二つの吸引孔の間では静電吸着及び吸引のいずれによっても紙粉が除去されないこととなる。
この様な問題を解消する為には、吸引孔の位置にも針電極を配置することが好適である。ところが吸引孔の位置にも針電極を配置すると、吸引孔と針電極とが対向した際に、搬送ベルトを支持するバックアッププレートが帯電し易くなる。バックアッププレートが帯電すると、インクの飛翔に悪影響を及ぼす虞がある。また特許文献1記載の構成のように吸引孔を介して紙粉を吸引する場合には、バックアッププレートと紙粉が同極性に帯電する為、紙粉の吸引性能に悪影響を及ぼす虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為の、本発明の媒体搬送装置は、複数の吸引孔を介して媒体を吸着しながら回転することで前記媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトを支持する支持部と、前記搬送ベルトによって搬送される前記媒体を帯電させる帯電付与部と、前記媒体の搬送方向において前記帯電付与部の下流に設けられる帯電部であって、前記帯電付与部により帯電した前記媒体の極性とは逆の極性に帯電する前記帯電部と、を備え、前記帯電付与部は、前記搬送方向と交差する方向である幅方向に沿った回転軸線を有する回転部であって、駆動源により回転駆動される前記回転部を有し、前記回転部は、前記回転軸線回りに複数配置され、更に前記幅方向に沿って複数配置される針電極と、前記針電極が設けられない部位である電極無し部であって、前記幅方向に沿って複数配置される前記電極無し部と、を有し、前記幅方向に沿って複数配置される前記針電極の前記幅方向における位置は、前記吸引孔の位置にあり、前記幅方向に沿って複数配置される前記電極無し部の前記幅方向における位置は、前記吸引孔の位置にあり、前記針電極は、前記搬送ベルト及び前記回転部の回転に伴って、前記搬送ベルトにおいて前記搬送方向に沿って位置する二つの前記吸引孔の間の領域と対向し、前記電極無し部は、前記搬送ベルト及び前記回転部の回転に伴って、前記吸引孔と対向することを特徴とする。
【0007】
また本発明の記録装置は、前記媒体搬送装置と、前記搬送方向において前記帯電部の下流に位置し、前記媒体に記録を行う記録部と、を備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
プリンターの媒体搬送経路を示す図。
プリンターの制御系を示すブロック図。
ベルトユニット、ラインヘッド、帯電付与部、及び帯電部の側面図。
針電極及び電極無し部と搬送ベルトの吸引孔との位置関係を示す側面図。
針電極及び電極無し部と搬送ベルトの吸引孔との位置関係を示す平面図。
ベルトユニット、ラインヘッド、帯電付与部、及び帯電部の側面図。
針電極及び電極無し部と搬送ベルトの吸引孔との位置関係を示す平面図。
ベルトユニット、ラインヘッド、帯電付与部、及び帯電部の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る媒体搬送装置は、複数の吸引孔を介して媒体を吸着しながら回転することで前記媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトを支持する支持部と、前記搬送ベルトによって搬送される前記媒体を帯電させる帯電付与部と、前記媒体の搬送方向において前記帯電付与部の下流に設けられる帯電部であって、前記帯電付与部により帯電した前記媒体の極性とは逆の極性に帯電する前記帯電部と、を備え、前記帯電付与部は、前記搬送方向と交差する方向である幅方向に沿った回転軸線を有する回転部であって、駆動源により回転駆動される前記回転部を有し、前記回転部は、前記回転軸線回りに複数配置され、更に前記幅方向に沿って複数配置される針電極と、前記針電極が設けられない部位である電極無し部であって、前記幅方向に沿って複数配置される前記電極無し部と、を有し、前記幅方向に沿って複数配置される前記針電極の前記幅方向における位置は、前記吸引孔の位置にあり、前記幅方向に沿って複数配置される前記電極無し部の前記幅方向における位置は、前記吸引孔の位置にあり、前記針電極は、前記搬送ベルト及び前記回転部の回転に伴って、前記搬送ベルトにおいて前記搬送方向に沿って位置する二つの前記吸引孔の間の領域と対向し、前記電極無し部は、前記搬送ベルト及び前記回転部の回転に伴って、前記吸引孔と対向することを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、前記針電極は、前記搬送ベルト及び前記回転部の回転に伴って、前記搬送ベルトにおいて前記搬送方向に沿って位置する二つの前記吸引孔の間の領域と対向することから、前記搬送方向において二つの前記吸引孔の間においても、前記媒体に付着した紙粉を帯電させることができる。これにより、前記搬送方向において二つの前記吸引孔の間に位置する紙粉であっても、除去することができる。
そして前記電極無し部は、前記搬送ベルト及び前記回転部の回転に伴って、前記吸引孔と対向することから、前記針電極によって前記支持部が帯電することを抑制でき、前記支持部が帯電することに伴う不具合を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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