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公開番号2025108768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2025074986,2021031000
出願日2025-04-28,2021-02-26
発明の名称軟化木材及びその製造方法
出願人国立大学法人岩手大学
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類B27K 5/06 20060101AFI20250715BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】軟化木材の新規な製造方法を提供すること。
【解決手段】木材にイオン液体を含浸させる含浸工程と、前記イオン液体を含浸させた木材を加熱する加熱工程を経て軟化木材を取得する取得工程と、を含む、軟化木材の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
木材にイオン液体を含浸させる含浸工程と、
前記イオン液体を含浸させた木材を加熱する加熱工程を経て軟化木材を取得する取得工程と、
を含む、軟化木材の製造方法。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
加熱工程後に、得られた木材を湿雰囲気下で養生して木材を軟化させる養生工程を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
湿雰囲気が湿度40%以上の雰囲気である、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
加熱工程又は取得工程後に、木材又は軟化木材に液体を含浸させる液体含浸工程を含む、請求項1~3のいずれかに記載の製造方法。
【請求項5】
加熱工程における加熱温度が40℃以上である、請求項1~4のいずれかに記載の製造方法。
【請求項6】
加熱工程における加熱温度が80℃以上である、請求項1~5のいずれかに記載の製造方法。
【請求項7】
イオン液体が1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム酢酸塩である、請求項1~6のいずれかに記載の製造方法。
【請求項8】
木材の晩材率が5%以上である、請求項1~7のいずれかに記載の製造方法。
【請求項9】
製造される軟化木材の細胞壁膨潤率が12%以上である、請求項1~8のいずれかに記載の製造方法。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の製造方法で得られる、軟化木材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟化木材及びその製造方法等に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
森林資源から得られる木材は大気中のCO
2
を炭素固定できる低エネルギー生産型サステ
ィナブル資源として注目され、建築用や土木用の他、紙等の原料として幅広く使用されている。しかし、人口の減少に伴い、これらの需要は減少することが見込まれているうえ、日本の森林蓄積量が増加しているため、木材の新たな機能や用途の開発による需要の拡大が求められている。
【0003】
近年、木材を薬品処理により軟化させる技術が各種報告されている。例えば、非特許文献1では、極めて軽質の木材を水酸化ナトリウム溶液中で高温で処理した後、凍結乾燥さ
せることにより、木材組織を破壊してスポンジ状とした木材が報告されている。
【0004】
しかしながら、従来の軟化木材の製造方法は、木材として比較的軽質のものを使用したり、また軟化処理が著しく組織破壊できる程度に厳しい条件下(強酸、強アルカリ等の危険試薬を高温で使用する等)で行われるので、簡便性、汎用性に乏しかった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
ACS Nano 2018, 12, 10365-10373
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、軟化木材の新規な製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、木材にイオン液体を含浸させる含浸工程と、前記イオン液体を含浸させた木材を加熱する加熱工程を経て軟化木材を取得する取得工程と、を含む、軟化木材の製造方法、であれば、上記課題を解決できることを見出した。本発明者は、この知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0008】
項1. 木材にイオン液体を含浸させる含浸工程と、
前記イオン液体を含浸させた木材を加熱する加熱工程を経て軟化木材を取得する取得工程と、
を含む、軟化木材の製造方法。
【0009】
項2. 加熱工程後に、得られた木材を湿雰囲気下で養生して木材を軟化させる養生工程を含む、項1に記載の製造方法。
【0010】
項3. 湿雰囲気が湿度40%以上の雰囲気である、項2に記載の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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