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公開番号
2025108369
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024215529
出願日
2024-12-10
発明の名称
塗装体
出願人
大日本塗料株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/18 20060101AFI20250715BHJP(積層体)
要約
【課題】野外建築物等においても長期に亘って着雪を防止でき、大面積用途に対して均一な発熱性、安定した導電性、及び高い防食性等を兼ね備えた塗装体を提供する。
【解決手段】基材と、該基材の表面に少なくとも発熱層と表面保護層とを備え、通電により発熱する塗装体であって、
該発熱層は、貴金属からなる導電粒子及び/若しくは貴金属を用いた合金からなる導電粒子であるか並びに/又は貴金属を表面に有する導電粒子及び/若しくは貴金属を用いた合金を表面に有する導電粒子であって密度が1.7~10.5g/cm
3
の範囲内である導電粒子を含み、厚みが5~100μmであり、体積抵抗率が0.1~100mΩ・cmであることを特徴とする塗装体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、該基材の表面に少なくとも発熱層と表面保護層とを備え、通電により発熱する塗装体であって、
該発熱層は、貴金属からなる導電粒子及び/若しくは貴金属を用いた合金からなる導電粒子であるか並びに/又は貴金属を表面に有する導電粒子及び/若しくは貴金属を用いた合金を表面に有する導電粒子であって密度が1.7~10.5g/cm
3
の範囲内である導電粒子を含み、厚みが5~100μmであり、体積抵抗率が0.1~100mΩ・cmであることを特徴とする塗装体。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記貴金属は銀であることを特徴とする請求項1に記載の塗装体。
【請求項3】
前記導電粒子は、銀を主成分とする銀粒子であるか、又はコア粒子に銀が被覆された銀被覆粒子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装体。
【請求項4】
前記導電粒子の発熱層内の含有量は25~70体積%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装体。
【請求項5】
前記発熱層はエポキシ樹脂の硬化物を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装体。
【請求項6】
前記表面保護層は、フッ素樹脂及び/又はウレタン樹脂を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装体。
【請求項7】
前記基材が下塗塗膜層を表面に有する金属であり、下塗塗膜層の表面上に発熱層を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装体。
【請求項8】
前記発熱層はイオン交換体を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装体。
【請求項9】
前記下塗塗膜層はイオン交換体を含むことを特徴とする請求項7に記載の塗装体。
【請求項10】
前記表面保護層はイオン交換体を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材の表面に発熱層を有する塗装体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、建築物の屋根などに積もった雪の融雪や凍結の防止を目的として、屋根などに電熱線を設けて、電熱線への電力の供給ないし発熱させることにより、積雪及び凍結を防止する方法が知られていた。しかしながら、そのような電熱線を用いた方法では、雪や氷に対して直接的に熱を与えることが困難であったり、電力消費が増加したりするといった困難性がある。
【0003】
一方、屋根などの表面に発熱性の融雪塗料を塗布する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、融雪塗料中に、樹脂と、ニッケル粉と、アミノ酸またはセルロースのうちの少なくともいずれかとを含有した融雪塗料を、対象物である屋根などに塗布する技術が提案されている。また、特許文献2には、とくにセメント系無機質材などのセメント系ルーフィングに対して、特許文献1と同様の融雪塗料の塗布による発熱塗膜層を形成し、その表面に無機系塗料または遮熱塗料の塗布によるコーティング層が配設された融雪塗装構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-201683号公報
特開2015-034460号公報
特開2014-059445号公報
特開2020-020000号公報
特開2015-230847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、このような融雪塗料を塗布し通電により発熱をする技術は、近年では屋根に限らず建築物等においても着雪を防止する技術として期待されているところ、本願の発明者らの検討によれば、大面積に対して均一な発熱を行うためには、低抵抗率かつ比重が小さい導電粒子が必要となること、及び高い防食性も必要であることが判明した。ここで、検討内で必要となった抵抗率としては従来よりも比較的低い抵抗率(例えば、好適には10mΩ・cm以下)であり、それと共に、野外環境においても10年以上といった比較的長期の高い防食性を備えることが好適であろうことが見込まれた。
【0006】
そこで、このような目的に沿って本願の発明者らが鋭意検討を進めた結果、基材の表面に、所定の導電粒子を含有させた発熱層と表面保護層とを備えて体積抵抗率が調整された塗装体は、大面積用途へも適用可能な均一な発熱性、安定した導電性、及び高い防食性等とを兼ね備えて前記の目的を満足できることを知見して、本発明を完成させた。
【0007】
したがって、本発明の目的は、野外建築物等においても大面積用途に対して均一な発熱性、安定した導電性、及び高い防食性等を兼ね備えた塗装体を提供することである。
【0008】
なお、従来から、デジタル複合機等の画像形成装置内の定着装置の発熱ベルトとして、給電により発熱する機構が用いられている(例えば、特許文献3)。また、電子部品、電子回路などの材料として、導電性フィラーを含むことにより所定の導電性(抵抗率)に調整された塗布物が用いられている(例えば、特許文献4)。また、コアとなる粒子を金や銀などの貴金属やそれらの合金からなる金属層で被覆した金属被覆粒子として金属層の表面粗さが比較的小さいものが示されている(例えば、特許文献5)。しかしながら、これらの技術はあくまで教示された用途や目的で用いられるものであって、屋外使用の建築物などにおいて着雪防止や融雪用途などを目的とすることは教示されておらず、そのような用途や目的などに適正化されたものでもなかった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)基材と、該基材の表面に少なくとも発熱層と表面保護層とを備え、通電により発熱する塗装体であって、
該発熱層は、貴金属からなる導電粒子及び/若しくは貴金属を用いた合金からなる導電粒子であるか並びに/又は貴金属及び/若しくは貴金属を用いた合金であって密度が1.7~10.5g/cm
3
の範囲内である導電粒子を含み、厚みが5~100μmであり、体積抵抗率が0.1~100mΩ・cmであることを特徴とする塗装体。
(2)前記貴金属は銀であることを特徴とする(1)に記載の塗装体。
(3)前記導電粒子は、銀を主成分とする銀粒子であるか、又はコア粒子に銀が被覆された銀被覆粒子であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の塗装体。
(4)前記導電粒子の発熱層内の含有量は25~70体積%であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の塗装体。
(5)前記発熱層はエポキシ樹脂の硬化物を含むことを特徴とする(1)又は(2)に記載の塗装体。
(6)前記表面保護層は、フッ素樹脂及び/又はウレタン樹脂を含むことを特徴とする(1)又は(2)に記載の塗装体。
(7)前記基材が下塗塗膜層を表面に有する金属であり、下塗塗膜層の表面上に発熱層を備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載の塗装体。
(8)前記発熱層はイオン交換体を含むことを特徴とする(1)又は(2)に記載の塗装体。
(9)前記下塗塗膜層はイオン交換体を含むことを特徴とする(7)に記載の塗装体。
(10)前記表面保護層はイオン交換体を含むことを特徴とする(1)又は(2)に記載の塗装体。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る塗装体は、通電による均一な発熱性、安定した導電性、及び高い防食性等を兼ね備えており、例えば、野外建築物などにおいても長期に亘って着雪を防止する効果に優れる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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