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公開番号
2025089532
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2025054060,2023050378
出願日
2025-03-27,2023-03-27
発明の名称
水性塗料組成物及び防食塗装方法
出願人
大日本塗料株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
163/00 20060101AFI20250605BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】剥離及びワレが発生し難い塗膜を形成可能な水性塗料組成物を提供する。
【解決手段】(A)水分散型エポキシ樹脂、(B)アミン硬化剤、(C)鱗片状顔料、及
び(D)水を含む水性塗料組成物であって、(B)アミン硬化剤は少なくとも1種の(B
1)水溶性アミンを含み、(C)鱗片状顔料は少なくとも1種の(C1)平均アスペクト
比が30~120の鱗片状顔料を含み、塗膜形成成分中の(C)鱗片状顔料の体積濃度が
10.0~24.0体積%であり、特定の条件下で測定される対数減衰率が0.60以内
であることを特徴とする水性塗料組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)水分散型エポキシ樹脂、(B)アミン硬化剤、(C)鱗片状顔料、及び(D)水を
含む水性塗料組成物であって、
(B)アミン硬化剤は少なくとも1種の(B1)水溶性アミンを含み、
(C)鱗片状顔料は少なくとも1種の(C1)平均アスペクト比が30~120の鱗片状
顔料を含み、
塗膜形成成分中の(C)鱗片状顔料の体積濃度が10.0~24.0体積%であり、
水性塗料組成物は、鋼板上に乾燥膜厚が60~80μmとなる量の塗料組成物をアプリケ
ータにより塗装して塗膜を形成し、塗装直後から23℃50%相対湿度の条件下にて1時
間経過した塗膜に対して、23℃50%相対湿度の条件下、ナイフエッジタイプの重さ3
00gの振り子を備えた剛体振り子物性試験機を用いて対数減衰率を測定したときの対数
減衰率が0.60以内であることを特徴とする水性塗料組成物。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
塗膜形成成分中の顔料全体の体積濃度は20~36体積%であることを特徴とする、請求
項1に記載の水性塗料組成物。
【請求項3】
(C1)平均アスペクト比が30~120の鱗片状顔料の平均粒子径が10~80μmで
あり、(C)鱗片状顔料中の(C1)平均アスペクト比が30~120の鱗片状顔料の含
有量が50質量%以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の塗料組成物。
【請求項4】
(C1)平均アスペクト比が30~120の鱗片状顔料がマイカであることを特徴とする
請求項1又は2に記載の塗料組成物。
【請求項5】
(B1)水溶性アミンの少なくとも1つがポリエーテル系アミン樹脂であることを特徴と
する請求項1又は2に記載の塗装組成物。
【請求項6】
前記塗料組成物が、周辺温度にて自然乾燥させるための塗料組成物であることを特徴とす
る、請求項1又は2に記載の塗料組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の塗料組成物を被塗装面に塗装することによって、該被塗装面に塗
膜を形成し、更に、該塗膜上に、該塗料組成物以外の塗料を塗装することを特徴とする防
食塗装方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性塗料組成物及び当該塗料組成物を用いた防食塗装方法に関し、特には、
剥離及びワレが発生し難い塗膜を形成可能な水性塗料組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
塗装物の塗膜劣化に伴う補修において、塗膜の線膨張係数を小さくなるよう調整するこ
とで、塗膜の剥離を防ぐことができる塗料組成物が開発されている。
【0003】
特開2018-080332号公報(特許文献1)には、樹脂成分及び顔料を含む塗料
組成物であって、不揮発分のガラス転移温度以下の温度における線膨張係数が3.2×1
0
-5
/K以下であることを特徴とする塗料組成物が記載され、かかる塗料組成物によれ
ば、塗膜の剥離を大幅に防ぐことができるため、耐久性に優れ、補修に適した塗膜を形成
可能な塗料組成物を提供できることを記載している。
【0004】
特開2019-196417号公報(特許文献2)には、樹脂成分及び顔料を含む塗料
組成物であって、前記塗料組成物中に含まれる不揮発分のガラス転移温度以下の温度にお
ける線膨張係数が2.5×10
-5
/K~5.4×10
-5
/Kであり、前記塗料組成物
から厚さ200μmの塗膜を形成させた場合の該塗膜の水蒸気透過度が0.1~1.4g
/m
2
・dayであることを特徴とする塗料組成物が記載され、かかる塗料組成物によれ
ば、防食性及び耐剥離性に優れる塗膜を形成可能な塗料組成物を提供できることを記載し
ている。
【0005】
特許文献1及び特許文献2には、不揮発分中に占める顔料の割合を増加させることによ
って塗膜の線膨張係数を小さくすることができること、そして、顔料の中でも鱗片状の顔
料は線膨張係数を小さくする効果が大きいことが記載されている。
【0006】
特許第6945030号公報(特許文献3)では、腐食因子の侵入を抑制するという鱗
片状顔料の効果に着目し、鱗片状顔料の配合量の高い塗料組成物について、該塗料組成物
から形成される塗膜中において鱗片状顔料の傾き角度の平均を特定の範囲に低下させ、且
つ、鱗片状顔料の充填率を特定の範囲に増加させることで、上塗り塗膜の外観を損なわず
に、環境遮断性に優れる塗膜を形成できることが記載されている。ここで、鱗片状顔料は
、環境遮断性を向上させる観点から、アスペクト比が30~100であることが好ましい
こと、そして、鱗片状顔料は、塗膜内での配向性の観点から、平均粒径が10~100μ
mであることが好ましいことも記載されている。
【0007】
また、近年では、補修の現場でも塗装作業者や居住者の健康被害軽減の観点から溶剤系
塗料から水系塗料への転換が行われている。
【0008】
特開2016-186021号公報(特許文献4)には、(A)エポキシ樹脂、(B)
硬化剤、(C)粘性調整剤、(D)顔料、及び(E)水を少なくとも含む2液型の水系エ
ポキシ樹脂塗料組成物が記載されている。特許文献4は、鱗片状顔料は、その形状から、
水、酸素、塩化物等の腐食因子の侵入を阻害する効果や、塗膜の内部応力を小さくする効
果を示し、塗膜の内部応力を小さくすることにより、基材に対する塗膜の付着性を更に向
上できること、そして、(D)顔料は、タルク、マイカ、カオリンクレー、ガラスフレー
ク、及び雲母状酸化鉄よりなる群から選択される、アスペクト比が1.2~100である
鱗片状顔料を少なくとも一種含むことが好ましいことも記載している。
【0009】
特開2018-053028号公報(特許文献5)には、エポキシ樹脂と、アミン樹脂
とを含む下塗り塗料用二液反応硬化型水性塗料組成物が記載されている。特許文献5は、
かかる塗料組成物は、アスペクト比2~1000の鱗片形状の無機粉体を含んでもよく、
当該無機粉体を含むことで、得られる下塗り塗膜の耐薬品性が向上しやすいことも記載し
ている。
【0010】
なお、特許文献4及び特許文献5には、鱗片状顔料のアスペクト比が小さすぎると、遮
蔽効果が得られにくくなることや、鱗片状顔料のアスペクト比が大きすぎると、塗装作業
性が悪くなる場合や、成膜時において鱗片状顔料が適切に配列されない場合があるといっ
た記載もある。
(【0011】以降は省略されています)
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