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公開番号2025105247
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223669
出願日2023-12-28
発明の名称ボールペンチップ、ボールペンレフィル及びボールペン
出願人株式会社パイロットコーポレーション
代理人個人,個人,個人
主分類B43K 1/08 20060101AFI20250703BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】ボール受け座の摩耗を抑制するとともに、かしめ部の先端の強度の低下を抑制する。
【解決手段】ボールペンチップ40は、ボール42と、ボール42を保持するチップ本体50と、を備えたボールペンチップ40であって、チップ本体50は、ボール42を抱持するボール抱持室52と、ボール42がボール抱持室52から抜け出ることを妨げるかしめ部60と、を有し、ボール抱持室52は、筆記時にボール42からの筆圧を受けるボール受け座56を含み、チップ本体50の外周面65及びボール受け座56に窒化層70が形成されており、かしめ部60の前端面63の窒化層70の厚さT3は、ボール受け座56の窒化層70の厚さT4よりも大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ボールと、前記ボールを保持するチップ本体と、を備えたボールペンチップであって、
前記チップ本体は、前記ボールを抱持するボール抱持室と、前記ボールが前記ボール抱持室から抜け出ることを妨げるかしめ部と、を有し、
前記ボール抱持室は、筆記時に前記ボールからの筆圧を受けるボール受け座を含み、
前記チップ本体の外周面及び前記ボール受け座に窒化層が形成されており、
前記かしめ部の前端面の前記窒化層の厚さは、前記ボール受け座の前記窒化層の厚さよりも大きい、ボールペンチップ。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記前端面の前記窒化層の厚さは、前記かしめ部の後端から後方へ0.2mmまでの領域における前記チップ本体の外周面の前記窒化層の厚さよりも大きい、請求項1に記載のボールペンチップ。
【請求項3】
前記ボール抱持室の内面の前記窒化層の厚さは、前記かしめ部の後端から後方へ0.2mmまでの領域における前記チップ本体の外周面の前記窒化層の厚さよりも小さい、請求項1に記載のボールペンチップ。
【請求項4】
前記ボール受け座の前記窒化層の厚さは、前記ボール抱持室の内面の前記窒化層の厚さよりも小さい、請求項1に記載のボールペンチップ。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のボールペンチップと、
インキを収容するインキ収容筒と、を備えたボールペンレフィル。
【請求項6】
請求項5に記載のボールペンレフィルを備えたボールペン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールペンチップ、ボールペンレフィル及びボールペンに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ボールペンチップの表面に窒化処理を施す技術が知られている。特許文献1には、製造の過程において窒化処理を行ったボールペンチップが開示されている。特許文献1に開示された技術では、金属細管に窒化処理を行い、その後、窒化処理を施した金属細管の先端部の内面部に切削加工を行い、ボール抱持室、ボール台座およびインキ誘導孔等を形成する。最後に、ボール抱持室にボールを挿入し、ボール抱持室の先端周縁部を内方向に押圧して屈曲させるカシメ加工を施す。このような工程を経ることにより、切削加工を行う際にバリが発生することが抑制され、カシメ加工を安定して行うことができるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平2-160597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボール抱持室は、ボールが当該ボール抱持室内において軸方向にわずかに移動できるように構成されている。ボール抱持室は、ボールの後方に位置するボール受け座を含んでいる。この場合、筆記時には、筆圧によりボールが後方へ移動し、ボール受け座はボールからの筆圧を受ける。筆記を行う際にボール受け座に接触した状態でボールが回転すると、ボール受け座が摩耗し得る。ボール受け座が摩耗すると、筆記時におけるボールの後退量が徐々に大きくなる。これにより、筆記時におけるボールとかしめ部との間の隙間が大きくなりインキの吐出量が増加することで、形成される筆跡が太くなる。
【0005】
また、筆記時には、かしめ部の先端が紙等の筆記面に接触し得る。この場合、筆記を繰り返すことで、かしめ部の先端が摩耗し得る。かしめ部の先端が摩耗すると、かしめ部の強度が低下し、他の物体の衝突等によりかしめ部に大きな力が作用した際に、かしめ部が変形するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ボール受け座の摩耗を抑制するとともに、かしめ部の先端の強度の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態のボールペンチップは、
[1]
ボールと、前記ボールを保持するチップ本体と、を備えたボールペンチップであって、
前記チップ本体は、前記ボールを抱持するボール抱持室と、前記ボールが前記ボール抱持室から抜け出ることを妨げるかしめ部と、を有し、
前記ボール抱持室は、筆記時に前記ボールからの筆圧を受けるボール受け座を含み、
前記チップ本体の外周面及び前記ボール受け座に窒化層が形成されており、
前記かしめ部の前端面の前記窒化層の厚さは、前記ボール受け座の前記窒化層の厚さよりも大きい、ボールペンチップ、である。
【0008】
本実施形態のボールペンチップは、
[2]
前記前端面の前記窒化層の厚さは、前記かしめ部の後端から後方へ0.2mmまでの領域における前記チップ本体の外周面の前記窒化層の厚さよりも大きい、[1]に記載のボールペンチップ、である。
【0009】
本実施形態のボールペンチップは、
[3]
前記ボール抱持室の内面の前記窒化層の厚さは、前記かしめ部の後端から後方へ0.2mmまでの領域における前記チップ本体の外周面の前記窒化層の厚さよりも小さい、[1]又は[2]に記載のボールペンチップ、である。
【0010】
本実施形態のボールペンチップは、
[4]
前記ボール受け座の前記窒化層の厚さは、前記ボール抱持室の内面の前記窒化層の厚さよりも小さい、[1]~[3]のいずれか1つに記載のボールペンチップ、である。
(【0011】以降は省略されています)

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