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公開番号2024171410
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088390
出願日2023-05-30
発明の名称プラスチック字消し
出願人株式会社トンボ鉛筆
代理人個人
主分類B43L 19/00 20060101AFI20241205BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】十分な消字性能を有しつつ、持続可能な材料であるバイオマス由来の材料の割合(バイオマス度)が、より高いプラスチック字消しを提供する。
【解決手段】本発明のプラスチック字消しは、少なくとも基材樹脂としての塩化ビニル系樹脂と、バイオマス由来の可塑剤とを含有する。また、本発明のプラスチック字消しは、さらにバイオマス由来の充填剤を含むことが好ましく、併せて、プラスチック字消し全体のバイオマス度を10%以上とすることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも基材樹脂としての塩化ビニル系樹脂と、バイオマス由来の可塑剤とを含有するプラスチック字消し。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記バイオマス由来の可塑剤が、ポリエステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、乳酸系可塑剤及びグリセリン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載のプラスチック字消し。
【請求項3】
さらに可塑剤として、アルキルスルフォン酸フェニルエステルを含有する、請求項2に記載のプラスチック字消し。
【請求項4】
前記バイオマス由来の可塑剤がポリエステル系可塑剤であり、当該バイオマス由来のポリエステル系可塑剤と前記アルキルスルフォン酸フェニルエステルとの割合(質量比)が、1/9~1/0.5である、請求項3に記載のプラスチック字消し。
【請求項5】
さらにバイオマス由来の充填剤を含有する、請求項1~4のいずれかに記載のプラスチック字消し。
【請求項6】
さらに充填剤を含有し、前記充填剤として少なくともバイオマス由来のセルロース粉末を含む、請求項4に記載のプラスチック字消し。
【請求項7】
前記充填剤として、さらにバイオマス由来の貝殻粉末を含有する、請求項6に記載のプラスチック字消し。
【請求項8】
バイオマス度が10%以上である、請求項7に記載のプラスチック字消し。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック字消しに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、石油・石炭・天然ガス等の化石資源に由来する材料に代わる持続可能な材料として、バイオマス(生物資源)由来の材料が様々な分野で活用され始めている。バイオマス由来の材料を用いた字消し(消しゴム)として、特許文献1には、バイオマスプラスチックからなるマトリックス中に、架橋天然ゴム粒子が島状に分散されているエラストマー組成物からなる字消しが開示されている。また、特許文献2には、貝殻粉砕物を含有したことを特徴とする字消しが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-179742号公報
特開平10-151897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の字消しは、基材に天然ゴムを含有するものであり、塩化ビニル系樹脂を基材とするプラスチック字消しに比べ、消字性能が十分とは言えない。特許文献2に記載の字消しは、バイオマス由来の材料が充填剤・研磨剤のみであるため、字消し全体のバイオマス度を高くするには限界がある。
【0005】
こうした状況を鑑み、本発明は、十分な消字性能を有しつつ、よりバイオマス度が高い字消しの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、塩化ビニル系樹脂よりなる基材樹脂にバイオマス由来の可塑剤を用いることで、塩化ビニル系樹脂を基材としたプラスチック字消しの十分な消字性能を保ちつつ、バイオマス度を高められることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0008】
(1)少なくとも基材樹脂としての塩化ビニル系樹脂と、バイオマス由来の可塑剤とを含有するプラスチック字消し。
【0009】
(2)前記バイオマス由来の可塑剤が、ポリエステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、乳酸系可塑剤及びグリセリン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種である、前記(1)に記載のプラスチック字消し。
【0010】
(3)さらに可塑剤として、アルキルスルフォン酸フェニルエステルを含有する、前記(1)または(2)に記載のプラスチック字消し。
(【0011】以降は省略されています)

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