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公開番号2025104524
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222390
出願日2023-12-28
発明の名称万年筆、及び、万年筆のペン体の製造方法
出願人株式会社パイロットコーポレーション
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類B43K 5/00 20060101AFI20250703BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】ペン体としてバネ性の高い金属素材を用いた場合でも、プレス加工後のペン体が金型に嵌まり込む不具合を防止できる万年筆、及び、万年筆のペン体の製造方法を提供する。
【解決手段】中心軸に沿って前後方向に延びるペン芯と、ペン芯の外周面のうち上側部分に配置される湾曲した板状のペン体2と、ペン芯及びペン体2の各後側部分が挿入される前側開口部を有する軸筒と、を備え、ペン体2は、軸筒よりも前側に配置される筆記部21と、筆記部21の後側に配置され、前側開口部内に挿入され、軸筒の内周面とペン芯の外周面との間に保持される保持部22と、保持部22に配置され、ペン体2の左右方向の外側の端縁から左右方向の内側に窪む凹部2eと、を有する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
中心軸に沿って前後方向に延びるペン芯と、
前記ペン芯の外周面のうち上側部分に配置される湾曲した板状のペン体と、
前記ペン芯及び前記ペン体の各後側部分が挿入される前側開口部を有する軸筒と、を備え、
前記ペン体は、
前記軸筒よりも前側に配置される筆記部と、
前記筆記部の後側に配置され、前記前側開口部内に挿入され、前記軸筒の内周面と前記ペン芯の外周面との間に保持される保持部と、
前記保持部に配置され、前記ペン体の左右方向の外側の端縁から左右方向の内側に窪む凹部と、を有する、
万年筆。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記ペン体は、
前記筆記部に配置され、左右方向の両外側に向けて突出する一対の肩部と、
前記保持部に配置され、左右方向の両外側に向けて突出する一対の第1突起と、を有し、
前記凹部は、前後方向において、前記肩部と前記第1突起との間に配置される、
請求項1に記載の万年筆。
【請求項3】
前記ペン体は、前後方向において前記一対の肩部と前記一対の第1突起との間に配置され、左右方向の両外側に向けて突出する一対の第2突起を有する、
請求項2に記載の万年筆。
【請求項4】
前記ペン体は、
前記筆記部の前端部に配置されるペンポイントと、
前記ペン体のうち前記ペンポイント以外の部分を構成する本体部と、を有し、
前記本体部は金属製であり、ヤング率が230GPa以下であり、0.2%耐力が800MPa以上である、
請求項1から3のいずれか1項に記載の万年筆。
【請求項5】
前記ペン芯は、前記ペン芯の外周面から突出し、前記凹部内に配置される凸部を有し、
前記凸部は、前後方向または左右方向において、前記凹部に係止可能である、
請求項1から3のいずれか1項に記載の万年筆。
【請求項6】
前記ペン芯は、
前後方向に延びるインキ溝と、
前記インキ溝と連通し、前後方向に並んで配置される複数の櫛溝と、
前記ペン芯の外周面のうち、前後方向に隣り合う前記櫛溝間に位置する部分に配置される凹状のインキ溜り部と、を有し、
前記インキ溜り部は、前記凸部の左右方向の外側に、前記凸部と隣接して配置される、
請求項5に記載の万年筆。
【請求項7】
請求項2に記載の万年筆のペン体を製造する方法であって、
板状の金属素材を打ち抜いてブランクとする打ち抜き工程と、
前記ブランクを雌型と雄型との間でプレス加工することにより、湾曲板状の前記ペン体を成形するプレス工程と、を備え、
前記プレス工程では、前記ブランクに形成された前記一対の肩部及び前記一対の第1突起を前記雌型への位置決め手段に用いる、
万年筆のペン体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、万年筆、及び、万年筆のペン体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来の万年筆として、例えば特許文献1に開示されるものが知られている。特許文献1に記載の万年筆は、軸筒の前方開口部に、ペン体とペン芯とを重ねて挿着する構造とされている。ペン体は板状をなし、軸筒の内周面とペン芯の外周面に沿うよう、横断面において弧状に湾曲されている。またペン体は、軟らかい材質の14金や18金等の金で形成されている。
【0003】
また、ペン体のうち軸筒の前方開口部に挿着される挿着部には、2つの矩形状の窓部が形成されている。窓部の周縁部には、ペン体の下方(裏面側)に加工上で突出するバリ部がある。バリ部がペン芯の表面に引っ掛かることで、ペン体の抜けや回転が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-4486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種の万年筆では、ペン体として金以外の板状の金属素材を用いる試みがなされている。ペン体の金属として、例えば、バネ性の高い素材を用いることにより、金と同様に良好な筆記感を得ることができる。
【0006】
しかしながら、バネ性の高い金属素材は、ペン体を湾曲させるプレス加工後のスプリングバックも大きくなりやすい。スプリングバックが大きいと、上記プレス加工に用いられる金型の雌型(成形ダイ)内に加工後のペン体が嵌まり込んでしまい、雌型に設けた排出ピン等で押し出しても離型できない不具合が生じる。
【0007】
本発明は、ペン体としてバネ性の高い金属素材を用いた場合でも、プレス加工後のペン体が金型に嵌まり込む不具合を防止できる万年筆、及び、万年筆のペン体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【0009】
〔本発明の態様1〕
中心軸に沿って前後方向に延びるペン芯と、前記ペン芯の外周面のうち上側部分に配置される湾曲した板状のペン体と、前記ペン芯及び前記ペン体の各後側部分が挿入される前側開口部を有する軸筒と、を備え、前記ペン体は、前記軸筒よりも前側に配置される筆記部と、前記筆記部の後側に配置され、前記前側開口部内に挿入され、前記軸筒の内周面と前記ペン芯の外周面との間に保持される保持部と、前記保持部に配置され、前記ペン体の左右方向の外側の端縁から左右方向の内側に窪む凹部と、を有する、万年筆。
【0010】
万年筆の製造時においては、板状の金属素材から打ち抜かれたブランクを、金型(雄型と雌型)間でプレス加工することにより、湾曲形状に成形されたペン体が得られる。ペン体のうち保持部は、軸筒の内周面とペン芯の外周面との間に挟持される部分であり、軸筒の外部に露出される筆記部に比べて、中心軸と垂直な横断面視で曲率半径が小さくされた湾曲形状(円弧形状)をなしている。
(【0011】以降は省略されています)

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