TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025099170
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215612
出願日2023-12-21
発明の名称貨物船
出願人日鉄物流株式会社,アキ・マリン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B63B 17/02 20060101AFI20250626BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船艙の艙口を開閉するホールドカーテンが開いて艙口を開放した状態において、船艙に収容されたスクラップを含む積荷の一部等の異物によってホールドカーテンが損傷するのを防止できる貨物船を提供することを目的とする。
【解決手段】船体11の船首側に設けられて、ホールドカーテン13を折り畳んだ状態で収納可能な収納部15と、船体11の幅方向両側のそれぞれに、収納部15まで延在するようにして設けられて、ホールドカーテン13の幅方向の両縁部を移動可能に支持するガイドレール16とを備え、ホールドカーテン13はガイドレール16に沿って移動して、収納部15に折り畳んで収納される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
船体と、この船体に設けられた船艙と、この船艙の艙口を開閉するホールドカーテンとを備えた貨物船であって、
前記船体の船首側または/および船尾側に設けられて、前記ホールドカーテンを折り畳んだ状態で収納可能な収納部と、
前記船体の幅方向両側のそれぞれに、前記収納部まで延在するようにして設けられて、前記ホールドカーテンの幅方向の両縁部を移動可能に支持するガイドレールと、を備え、
前記ホールドカーテンは前記ガイドレールに沿って移動して、前記収納部に折り畳んで収納されることを特徴とする貨物船。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記収納部の開口部を、上下にスライドすることで開閉可能なスライド扉を備えていることを特徴とする請求項1に記載の貨物船。
【請求項3】
前記スライド扉は、スライド扉駆動機構によって上下に移動することを特徴とする請求項2に記載の貨物船。
【請求項4】
前記ガイドレールは、前記船艙を前記船体の幅方向において挟む位置で、かつ前記船艙の外側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の貨物船。
【請求項5】
前記ガイドレールは前記船艙の外側に設けられたガイドレール収容部に収容され、
前記ホールドカーテンの幅方向の両縁部に、前記ガイドレールを転動可能なローラを回転可能に支持する支持部材がそれぞれ取り付けられ、
前記ガイドレール収容部を形成する壁部に、前記支持部材を前記ガイドレール収容部に挿入するためのスリットが設けられ、このスリットの幅が10mm~30mmとなっていることを特徴とする請求項4に記載の貨物船。
【請求項6】
前記ガイドレール収容部を形成する壁部に、前記ホールドカーテンの上面に相対的に摺動可能に接することで、前記スリットへの異物の侵入を防止する防止シートが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の貨物船。
【請求項7】
前記収納部の開口部の下側に仕切壁が設けられ、
前記仕切壁に、荷役車両が通過可能な搬入搬出口が設けられ、
前記搬入搬出口は開閉扉によって開閉可能であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の貨物船。
【請求項8】
前記開閉扉は、開閉扉駆動機構によって前記開閉扉の下端部を軸として上下に回動することで、前記搬入搬出口を開閉することを特徴とする請求項7に記載の貨物船。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、貨物を輸送するための貨物船に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ばら積船は、梱包されていない穀物・鉱石・セメントなどのばら積み貨物を船倉(船艙)に入れて輸送するために設計された貨物船である。
このような貨物船、又、艙口を覆う鋼製蓋の隙間より侵入する雨水・海水に対し、貨物への落下を防ぐ目的で「カーテンを」艙内に有する貨物船(通称「一般貨物船」又は「鋼材船」と呼ばれる。)の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。
この貨物船では、船艙内における、艙口の長さ方向両側の各々にその全長にわたって設けられたガイドレールと、このガイドレールの各々の両端部近傍に設けられたロープ用ローラにかけ回され、前記ガイドレールに沿って前記艙口の周囲を囲むように配置された1本のロープと、この1本のロープを正逆両方向に移動させるための、前記1本のロープが巻回された正逆転自在のドラムと、前記ガイドレールの各々に転動自在に嵌挿された複数個のガイドローラと、一側のガイドレールに嵌挿されたガイドローラと、他側のガイドレールに嵌挿されたガイドローラとの間に取り付けられたカーテン用ワイヤと、このカーテン用ワイヤに固縛された、前記艙口を覆うカーテンとを備えている。そして、このカーテンの一端は、前記艙口の一端に固定され、前記カーテンの他端側の端部ガイドローラは、前記ロープに固定され、前記端部ガイドローラ以外の前記ガイドローラには、前記ロープが貫挿されている。
【0003】
上記のようなカーテンを備えた貨物船では、艙口の船首側に折り畳まれているカーテンを展張し、艙口を閉じる場合には、ドラムを一方向に回転する。
この結果、ロープは一方向に移動し、ロープに固定されている端部ガイドローラは、ガイドレール内を、船尾側に向けて同時に移動する。したがって、カーテンの他端は、船尾側に向けて引張られ、カーテンが固縛されている複数本のカーテン用ワイヤを介して、複数個のガイドローラは、ガイドレール内を次々に船尾側に向けて同時に移動する。かくして、カーテンは完全に展張し、艙口を閉じる。艙口を閉じることによって、船艙に収容された積荷が、ハッチカバーの隙間から侵入した海水、雨水やハッチカバーの裏面に結露した水滴により濡れ、発錆等による品質低下を防止できる。
【0004】
また、展張されているカーテンを折り畳み、艙口を開く場合には、ドラムを他方向に示す方向に回転する。この結果、ロープは、他方向に移動し、ロープに固定されている端部ガイドは、ガイドレール内を、船首側に向けて同時に移動する。ガイドレール内の複数個のガイドローラは、上記の端部ガイドローラに押されて、ガイドレール内を、順次船首側に向けて同時に移動する。かくして、カーテンは、ガイドローラ間のカーテン用ワイヤ毎に順次折りたたまれながら船首側に向けて移動し、艙口を開くとともに、船艙の船首側において、折り畳んだ状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実公平3-24467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述したような貨物船では、カーテン(ホールドカーテン)は、艙口を開いた際に、船首側において折り畳まれて船艙に放置された状態となるので、当該カーテンが船艙に収容された積荷によって損傷するおそれがある。特に積荷がばら積み貨物である場合、当該ばら積み貨物は船艙一杯に積み込まれることが多いので、当該ばら積み貨物のスクラップによって、カーテンが損傷するおそれが高まる。
【0007】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、船艙の艙口を開閉するホールドカーテンが開いて艙口を開放した状態において、船艙に収容されたスクラップを含む積荷の一部等の異物によってホールドカーテンが損傷するのを防止できる貨物船を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の貨物船は、船体と、この船体に設けられた船艙と、この船艙の艙口を開閉するホールドカーテンとを備えた貨物船であって、
前記船体の船首側または/および船尾側に設けられて、前記ホールドカーテンを折り畳んだ状態で収納可能な収納部と、
前記船体の幅方向両側のそれぞれに、前記収納部まで延在するようにして設けられて、前記ホールドカーテンの幅方向の両縁部を移動可能に支持するガイドレールと、を備え、
前記ホールドカーテンは前記ガイドレールに沿って移動して、前記収納部に折り畳んで収納されることを特徴とする。
【0009】
ここで、船体の船首側または船尾側に設けられた収納部には、船艙の艙口を開閉する1枚のホールドカーテンが収納され、船体の船首側または船尾側の双方に設けられた収納部には、船艙の長さが長い場合等に、上下2枚のホールドカーテンを使用し、一方のホールドカーテンは一方の収納部に収納し、他方のホールドカーテンは他方の収納部に収納するようにすればよい。
また、ガイドレールも上下2段設け、一方のガイドレールを船艙の長手方向の略半分位置から一方の収納部まで延びるように配置するとともに、他方のガイドレールを船艙の長手方向の略半分位置から他方の収納部まで延びるように配置する。
【0010】
本発明においては、船艙の艙口を開いて開放する際は、ホールドカーテンはガイドレールに沿って移動して、収納部に折り畳んで収納されるので、船艙に放置されることがない。このため、船艙に収容されたスクラップを含む積荷の一部等の異物によってホールドカーテンが損傷するのを防止できる。
また、ホールドカーテンが船艙に放置されないので、船艙一杯に積荷を収容することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日鉄物流株式会社
貨物船
18日前
個人
水上遊具
1か月前
個人
川下り用船
7か月前
個人
シーアンカー
10か月前
個人
発電船
8か月前
個人
補助機構
4か月前
個人
船用横揺防止具
5か月前
個人
コンパクトシティ船
4か月前
小柳建設株式会社
台船
10か月前
個人
渦流動力推進構造
4か月前
個人
セールのバテンガイド装置
11日前
ウラカミ合同会社
曳航ロボット
11か月前
個人
水質浄化・集熱昇温システム
1か月前
炎重工株式会社
浮標
6か月前
炎重工株式会社
浮標
6か月前
炎重工株式会社
移動体
9か月前
住友重機械工業株式会社
船舶
27日前
個人
水陸両用移動装置
11か月前
個人
スクリュープロペラ
3か月前
個人
船舶
6か月前
株式会社ラフティ
サーフボード
18日前
株式会社フルトン
水中捕捉装置
4か月前
オーケー工業株式会社
係留フック
5か月前
個人
回転式による流体流出防止タンカー
4か月前
常石造船株式会社
メタノール燃料船
7か月前
株式会社テラサン
位置保持システム
9か月前
ヤマハ発動機株式会社
船外機
6か月前
誠加興業股分有限公司
呼吸用マスク
11か月前
スズキ株式会社
船外機
2か月前
スズキ株式会社
船外機
2か月前
スズキ株式会社
船外機
3か月前
スズキ株式会社
船外機
3か月前
藤倉コンポジット株式会社
架台
7か月前
株式会社ユピテル
システム及びプログラム等
3か月前
株式会社神戸タフ興産
船舶の甲板構造
7か月前
炎重工株式会社
自律航行浮遊体
6か月前
続きを見る