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公開番号2025093048
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208531
出願日2023-12-11
発明の名称化粧シート及び化粧板
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/20 20060101AFI20250616BHJP(積層体)
要約【課題】経時に伴う化粧シートの密着強度の低下を抑制することの可能な化粧シート及び化粧板を提供する。
【解決手段】化粧シート10は、基材樹脂層20と基材樹脂層20の一方の面に積層された着色層40とを備える。着色層40は樹脂と顔料とを含み、樹脂100質量部に対する顔料の含有量が200質量部以上380質量部以下である。着色層40において、樹脂100質量部に対する顔料の含有量を200質量部以上380質量部以下に抑えることにより、顔料の濃度が高いことに起因する着色層40における凝集破壊等の破壊を抑制され、着色層40の破壊に伴い、化粧シート10の密着強度が低下することが抑制される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材樹脂層と当該基材樹脂層の一方の面に積層された着色層とを備えた化粧シートであって、
前記着色層は樹脂と顔料とを含み、
前記樹脂100質量部に対する前記顔料の含有量が200質量部以上380質量部以下であることを特徴とする化粧シート。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記化粧シートと当該化粧シートに接着された対象物との密着強度の低下率が7%以下であることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記基材樹脂層の、前記着色層とは逆側の面に、トップコート層を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記基材樹脂層と前記着色層との間に、印刷絵柄層を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記着色層の、前記基材樹脂層とは逆の面側に、バリア層を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記着色層の、前記基材樹脂層とは逆の面側に、プライマー層を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧シート。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の化粧シートと、
当該化粧シートの前記着色層側に設けられた基板と、を備えることを特徴とする化粧板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧シート及び化粧板に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
建材用の化粧シートの中には、この化粧シートの貼り付け対象である基材や、化粧シート自体の中間層等を見えなくするため、高い隠蔽性が必要とされる物がある。また、環境問題への関心の高まりから樹脂削減等、化粧シートの薄膜化が望まれている。
高い隠蔽性を持ち、且つ薄いシートを形成する方法として、高濃度の顔料を含む塗料を塗布した層を含んでシートを形成する方法がある。このように顔料を高濃度に含んだ塗料は、インキ割れ(クラック)が生じやすい。このインキ割れは、外観を損ねるだけでなく、様々な液体や、薬品に対するバリア性能の低下を招き、物性の低下にもつながるという問題がある。
【0003】
このような問題を解決するため、顔料と樹脂との比率や、シートの厚みを適切な範囲に調節することで、インキ割れを解消する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-224062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、建材用の化粧シートは、通常、木質材料、金属、樹脂等の基材に貼り付けて使用する。発明者らは、塗料を用いた着色隠蔽層を有する化粧シートは、塗料に含まれる顔料が高濃度であると、基材と化粧シートとを張りつけた後、時間の経過に伴い基材に対する化粧シートの密着強度が低下することを見出した。
本発明は、経時に伴う化粧シートの密着強度の低下を抑制することの可能な化粧シート及び化粧板を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る化粧シートは、基材樹脂層と当該基材樹脂層の一方の面に積層された着色層とを備えた化粧シートであって、前記着色層は樹脂と顔料とを含み、前記樹脂100質量部に対する前記顔料の含有量が200質量部以上380質量部以下であることを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係る化粧板は、上記態様の化粧シートと、当該化粧シートの前記着色層側に設けられた基板とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、経時に伴う化粧シートの密着強度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る化粧シートの一例を模式的に示す断面図である。
実施形態1に係る化粧シートの変形例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る化粧シートを模式的に示す断面図である。
図1中、10は、化粧シートであり、図示しないが、例えば室内に使用され、建具(室内ドア、玄関収納)・造作材(見切り、廻り縁、巾木、窓枠、ドア枠)等といった、木質材料、金属、及び樹脂等の基材の表面に貼られ、家や部屋毎に建具・造作材の柄を合わせたりして使用される。
(【0011】以降は省略されています)

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