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公開番号
2025092075
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207715
出願日
2023-12-08
発明の名称
化粧シート、化粧材及び化粧シートの製造方法
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250612BHJP(積層体)
要約
【課題】隠蔽性を確保することの可能な単層の化粧シート、化粧材、及び化粧シートの製造方法を提供する。
【解決手段】化粧シート10は、単層フィルムである透明原反20と、透明原反20の一方の面に、順に積層されたシーラー層55、印刷絵柄層50、及び着色層40と、透明原反20の他方の面に積層された表面保護層60と、を有し、シーラー層55は無機フィラーが添加されたウレタン系樹脂を含み、透明原反20には、ナノサイズの添加剤としての分散剤が添加され、透明原反20の両面のいずれにも他のフィルムからなるラミネート層を有していない。無機フィラーが添加されたウレタン系樹脂を含むシーラー層55を設けることにより、透明原反20とシーラー層55と印刷絵柄層50と着色層40とが強固に密着し、結果的に、着色層40にひび割れが生じにくくすることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
透明オレフィンシートから構成される単層フィルムである透明原反と、
当該透明原反の一方の面に、順に積層されたシーラー層、印刷絵柄層、及び着色層と、
前記透明原反の他方の面に積層された表面保護層と、を有し、
前記シーラー層は無機フィラーが添加されたウレタン系樹脂を含み、
前記透明原反には、ナノサイズの添加剤としての分散剤が添加され、
前記透明原反の両面のいずれにも他のフィルムからなるラミネート層を有しないことを特徴とする化粧シート。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記透明原反は、コア層と、当該コア層を挟んで配置される2層のスキン層とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記2層のスキン層のそれぞれには、無機フィラーが添加されていることを特徴とする請求項2に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記着色層は、酸化チタンを含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記表面保護層の、前記透明原反とは逆側の面に、前記印刷絵柄層の絵柄と同調するエンボス部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記表面保護層とは逆側の面に、プライマー層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記表面保護層とは逆側の面に、防湿層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記表面保護層とは逆側の面に、防湿層とプライマー層とがこの順に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記表面保護層とは逆側の面に、粘着剤層と剥離紙とがこの順に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項10】
前記表面保護層とは逆側の面に、バリア層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧シート、化粧材及び化粧シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、室内に使用される化粧シートは、室内ドアや玄関収納棚等の建具、また、見切り、廻り縁、巾木、窓枠、ドア枠等の造作材の表面に貼られている。これらは家や、部屋毎に、建具、造作材の柄を合わせる等をして使用されている。
そこに使用されている化粧シートは、燃焼時のガスの問題から、近年では、オレフィン系材料のものが主に使用されている(例えば、特許文献1~特許文献3参照。)。また、表面の摩耗から絵柄を守るために、化粧シートを複層にし、着色オレフィンシート上に絵柄を印刷し、その上に透明のオレフィンシートを貼り合わせたものが広く使われている。
【0003】
また、複層からなる化粧シートの製造には、印刷工程と、ラミネートの工程とが必要となることから、原反層として単層フィルムを用いた単層の化粧シートも提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-110929号公報
特開2015-199313号公報
特開2016-101663号公報
特開2022-159907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、化粧シートには、隠蔽性が要求される。つまり、化粧材基材の表面は必ずしも所望の意匠に適合したものであるとは限らず、また、色ムラや節、割れ目等の欠陥や継ぎ目等を有する場合もあるため、これらが絵柄を透かして表面から透けて見えることがないように、十分に隠蔽する必要がある。
【0006】
単層の化粧シートの隠蔽性を向上させる方法の一つとして、化粧シートを構成する着色層において酸化チタン等の無機フィラーの添加量を増やすことがあげられる。この場合、隠蔽性が向上する一方で、着色層を塗工した後の、塗膜のひび割れが懸念される。この塗膜のひび割れは外観を損ねるだけでなく、様々な液体や、気体、薬品に対するバリア性能の低下を招き、物性の低下にもつながるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の様な点に鑑みてなされたものであり、隠蔽性を確保することの可能な単層の化粧シート、化粧材、及び化粧シートの製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る化粧シートは、透明オレフィンシートから構成される単層フィルムである透明原反と、当該透明原反の一方の面に、順に積層されたシーラー層、印刷絵柄層、及び着色層と、前記透明原反の他方の面に積層された表面保護層と、を有し、前記シーラー層は無機フィラーが添加されたウレタン系樹脂を含み、前記透明原反には、ナノサイズの添加剤としての分散剤が添加され、前記透明原反の両面のいずれにも他のフィルムからなるラミネート層を有しないことを特徴としている。
【0009】
また、本発明の他の態様に係る化粧材は、上記態様の化粧シートと、当該化粧シートの前記表面保護層とは逆側の面に貼り合わされた基材と、を備えることを特徴としている。
さらに、本発明の他の態様に係る化粧シートの製造方法は、透明のオレフィン系熱可塑性樹脂にナノサイズの添加剤としての分散剤を添加し押出成型して単層フィルムからなる透明原反を形成する第1の工程と、前記透明原反の一方の面に、無機フィラーが添加されたウレタン系樹脂を含むシーラー層、印刷絵柄層、及び着色層をこの順に積層する第2の工程と、前記第2の工程の後又は前記第2の工程に先立ち、前記透明原反の他方の面に表面保護層を形成する第3の工程と、を備え、インラインで製造することを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、隠蔽性に優れた単層の化粧シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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