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公開番号
2025091510
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206738
出願日
2023-12-07
発明の名称
建物の二重床構造
出願人
三井住友建設株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E04F
15/18 20060101AFI20250612BHJP(建築物)
要約
【課題】広い周波数帯域で床衝撃音を吸収することが可能な建物の二重床構造を提供する。
【解決手段】建物の二重床構造1は、床スラブ2と、床スラブ2と間隔をあけて対向する床材3と、床材3の床スラブ2と対向する取付面34に取り付けられた複数の振動吸収ユニット5と、を有し、複数の振動吸収ユニット5の各々は、共振振動数の異なる複数の振動吸収体52を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
床スラブと、
前記床スラブと間隔をあけて対向する床材と、
前記床材の前記床スラブと対向する取付面に取り付けられた複数の振動吸収ユニットと、を有し、
前記複数の振動吸収ユニットの各々は、共振振動数の異なる複数の振動吸収体を有する、建物の二重床構造。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記複数の振動吸収体は第1の共振周波数を有する複数の第1の振動吸収体と、前記第1の共振周波数と異なる第2の共振周波数を有する複数の第2の振動吸収体とを含み、前記複数の第1の振動吸収体と前記複数の第2の振動吸収体のそれぞれは分散配置されている、請求項1に記載の建物の二重床構造。
【請求項3】
前記複数の振動吸収体は2次元状に配置されている、請求項1に記載の建物の二重床構造。
【請求項4】
前記複数の振動吸収体は格子状に配列し、前記複数の第1の振動吸収体と前記複数の第2の振動吸収体のそれぞれは行方向及び列方向に隣接していない、請求項2に記載の建物の二重床構造。
【請求項5】
前記床材は、複数のベースパネルと、前記複数のベースパネルの上に配置された床仕上材と、を有し、すべての前記ベースパネルの下面に少なくとも一つの前記振動吸収ユニットが取り付けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の建物の二重床構造。
【請求項6】
少なくとも一つの前記ベースパネルの前記下面に複数の前記振動吸収ユニットが取り付けられている、請求項5に記載の建物の二重床構造。
【請求項7】
前記ベースパネルを支持する複数の支持脚を有し、
前記ベースパネルは矩形であり、
上方視において、各矩形のベースパネルに取り付けられた前記振動吸収ユニットの総面積は、当該ベースパネルの前記支持脚を含まない最大の矩形領域の面積の10%以上70%以下である、請求項5に記載の建物の二重床構造。
【請求項8】
前記複数の振動吸収ユニットの各々は、前記下面と前記複数の振動吸収体との間に介在する一つの取付プレートを有する、請求項5に記載の建物の二重床構造。
【請求項9】
前記振動吸収体は、前記取付プレートに取り付けられた弾性体と、前記弾性体に取り付けられた錘と、を有する、請求項8に記載の建物の二重床構造。
【請求項10】
前記取付プレートと前記弾性体と前記錘は薄板状であり、前記弾性体の上面が前記取付プレートの下面に密着し、前記錘の上面が前記弾性体の下面に密着している、請求項9に記載の建物の二重床構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は建物の二重床構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
集合住宅では床仕上げのために二重床構造が採用されることがある。集合住宅では上階で発生する床衝撃音に対する対策が求められるため、アスファルト系の制振シート等を用いた二重床構造が用いられることがあるが、同調質量ダンパ(TMD)などの動吸振器を床下空間に設けることも知られている。特許文献1には、複数の遮音ユニットを床下配置した床用遮音構造が記載されている。各遮音ユニットは複数の動吸振器を有し、複数の動吸振器は固定シートを介して床材の下面に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-190141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
床衝撃音はある程度の広がりを持った周波数帯域で発生する。このため、床衝撃音を効果的に低減するためには広い周波数帯域で床衝撃音を吸収することが望まれる。本発明は広い周波数帯域で床衝撃音を吸収することが可能な建物の二重床構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の建物の二重床構造は、床スラブと、床スラブと間隔をあけて対向する床材と、床材の床スラブと対向する取付面に取り付けられた複数の振動吸収ユニットと、を有し、複数の振動吸収ユニットの各々は、共振振動数の異なる複数の振動吸収体を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、広い周波数帯域で床衝撃音を吸収することが可能な建物の二重床構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る二重床構造の断面図である。
本発明の一実施形態に係る二重床構造の一つの部屋における平面図である。
図1、2に示す振動吸収ユニットの分解斜視図である。
複数の振動吸収体の配置パターンを示す模式図である。
振動吸収ユニットの振動低減性能を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の建物の二重床構造の実施形態について説明する。本発明は鉄筋コンクリート製の集合住宅に好適に適用できるが、木造の集合住宅や戸建て住宅にも適用することができる。図1(a)は二重床構造1の断面図を、図1(b)は図1(a)のA部拡大図を、図2は壁8で仕切られた一つの部屋における二重床構造1の平面図を示す。図2において、床仕上材32の図示は省略しており、振動吸収ユニット5は便宜上ベースパネル31に重ねて表示している。明細書及び図面においてZ方向は上下方向または鉛直方向を示す。
【0009】
(二重床構造1の概要)
建物の二重床構造1は、鉄筋コンクリート製の床スラブ2と、床スラブ2と間隔をあけて対向する床材3と、を有している。床スラブ2と床材3との間には床下空間6が形成されている。床材3は床スラブ2と対向する複数のベースパネル31(パーチクルボード)と、ベースパネル31の上に配置された床仕上材32と、を有している。ベースパネル31は床仕上材32を支持する支持プレートであり、鋼板などで形成される。互いに隣接するベースパネル31の間にはギャップ33が設けられ、床仕上材32は連続的に(ギャップを設けずに)形成されている。図2に示すようにベースパネル31は基本的に矩形であるが、その形状や大きさは互いに異なっていてもよく、非矩形形状でもよい。床仕上材32は住戸の床面を構成するパネルであり、木や樹脂などから形成される。図1(a)に示すように、ベースパネル31の底面34には支持脚41が接合されている。支持脚41の上端はベースパネル31を支持する支持プレート42とされている。支持脚41の底部には防振ゴム43が設けられ、防振ゴム43は床スラブ2に支持されている。すなわち、複数のベースパネル31の各々は支持脚41を介して床スラブ2に支持されている。図2に示すように、支持脚41はベースパネル31の周縁部に、格子状且つ等間隔で配置されている。このような二重床構造1は乾式二重床ともいわれる。
【0010】
(振動吸収ユニット5の構成)
図3は一つの振動吸収ユニット5の分解斜視図である。図1~3を参照して振動吸収ユニット5の構成について説明する。床材3の床スラブ2と対向する取付面34、具体的には全てのベースパネル31の下面34には少なくとも一つの振動吸収ユニット5が取り付けられている。すなわち、振動吸収ユニット5は居住空間の外部に配置されている。全ての振動吸収ユニット5は同じ構成を有している。振動吸収ユニット5はベースパネル31に密着接合されている。少なくとも一つのベースパネル31の下面34に複数の振動吸収ユニット5を取り付けることができる。各振動吸収ユニット5は、ベースパネル31の取付面34に取り付けられた一つの取付プレート51と、取付プレート51に取り付けられた複数の振動吸収体52と、を有している。取付プレート51は取付面34と複数の振動吸収体52との間に介在している。これによって取付プレート51を含む振動吸収ユニット5がユニット化されるため、施工性が改善される。ベースパネル31と振動吸収ユニット5をユニット化することも可能で、この場合取付プレート51は省略してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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