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公開番号2025089916
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204889
出願日2023-12-04
発明の名称建築物
出願人積水ハウス株式会社
代理人個人,個人
主分類E04H 1/12 20060101AFI20250609BHJP(建築物)
要約【課題】サウナ室の開放感を向上できる建築物を提供する。
【解決手段】建築物10は、サウナ室11とサウナ室11に隣接する浴室12とを有している。サウナ室11と浴室12とが並ぶ方向を第1方向とし、第1方向と直交する方向を第2方向としたとき、サウナ室11は、第2方向において一方側から他方側に向かうにつれて高さが低くなる第1勾配天井11bを有している。浴室12は、第2方向において一方側から他方側に向かうにつれて高さが低くなる第2勾配天井12bを有している。第2勾配天井12bの勾配は、第1勾配天井11bの勾配と同じである。サウナ室11と浴室12とは、間仕切り14によって仕切られている。間仕切り14は、透明の材料により構成される第2壁部42及び第3壁部43を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
サウナ室と前記サウナ室に隣接する隣接室とを有する建築物であって、
前記サウナ室と前記隣接室とが並ぶ方向を第１方向とし、前記第１方向と直交する方向を第２方向としたとき、
前記サウナ室は、前記第２方向において一方側から他方側に向かうにつれて高さが低くなる第１勾配天井を有し、
前記隣接室は、前記第２方向において前記一方側から前記他方側に向かうにつれて高さが低くなる第２勾配天井を有し、
前記第２勾配天井の勾配は、前記第１勾配天井の勾配と同じであり、
前記サウナ室と前記隣接室とは、間仕切りによって仕切られ、
前記間仕切りは、透明の材料により構成される透明壁部を含む建築物。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記サウナ室は、前記第１勾配天井の下端側に位置する第１側面と、前記第１勾配天井の上端側に位置し、前記第１側面と前記第２方向に対向する第２側面とを有し、
前記サウナ室内には、熱源とベンチとが設けられており、
前記熱源は、前記第２方向において前記第１側面側に配置され、
前記ベンチは、前記第２方向において前記第２側面側に配置されている請求項１に記載の建築物。
【請求項３】
前記ベンチは、板状の座面部と、前記第２方向における前記座面部の端部であって、前記第２側面から遠い側に位置する端部から垂れ下がる幕板部とを有し、
前記ベンチは、前記幕板部の下面が前記ベンチの下側に位置する部材から浮いた状態となるように設けられている請求項２に記載の建築物。
【請求項４】
前記ベンチは、前記座面部を支持する金属製の支持部をさらに有し、
前記第２側面から前記支持部までの距離は、前記第２側面から前記幕板部までの距離よりも小さい請求項３に記載の建築物。
【請求項５】
前記サウナ室は、前記サウナ室内に空気を供給する給気口と、前記サウナ室外に空気を排出する排気口と、前記第１側面と前記第２側面とを接続するとともに前記間仕切りと前記第１方向に対向する第３側面とを有し、
前記給気口及び前記排気口は、前記第２方向において前記第１側面側に配置され、
前記給気口及び前記熱源は、前記第１方向において前記第３側面側に配置され、
前記排気口は、前記第１方向において前記間仕切り側に配置されている請求項２に記載の建築物。
【請求項６】
前記間仕切りは、ドアを含み、
前記ドアの下面は、水平方向に沿うように延びており、
前記サウナ室の床面は、前記第２方向において高さが変化するように傾斜しており、
前記排気口は、前記ドアの下面と前記サウナ室の床面との間に生じる下側隙間によって構成されている請求項５に記載の建築物。
【請求項７】
前記隣接室は、浴室であり、
前記間仕切りは、ドアを含む請求項１に記載の建築物。
【請求項８】
前記サウナ室は、前記サウナ室の床面を構成する第１防水パンを有し、
前記浴室は、前記浴室の床面を構成する第２防水パンを有し、
前記第１防水パンと前記第２防水パンとは一体化されている請求項７に記載の建築物。
【請求項９】
前記浴室に隣接するテラスを備え、
前記浴室には、前記テラスに繋がる掃き出し窓が設けられている請求項７に記載の建築物。
【請求項１０】
前記ドアは、透明の材料により構成される請求項６又は請求項７に記載の建築物。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、建築物に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、サウナ室と、サウナ室に隣接する浴室とを有する建築物が開示されている。サウナ室と浴室とは、壁部材によって仕切られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実開昭６１－１８７８５８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
サウナ室は壁に囲まれた空間であるため、サウナ室の利用者は閉塞感を感じやすい。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
（１）上記課題を解決する建築物は、サウナ室と前記サウナ室に隣接する隣接室とを有する建築物であって、前記サウナ室と前記隣接室とが並ぶ方向を第１方向とし、前記第１方向と直交する方向を第２方向としたとき、前記サウナ室は、前記第２方向において一方側から他方側に向かうにつれて高さが低くなる第１勾配天井を有し、前記隣接室は、前記第２方向において前記一方側から前記他方側に向かうにつれて高さが低くなる第２勾配天井を有し、前記第２勾配天井の勾配は、前記第１勾配天井の勾配と同じであり、前記サウナ室と前記隣接室とは、間仕切りによって仕切られ、前記間仕切りは、透明の材料により構成される透明壁部を含む。
【０００６】
この構成によれば、サウナ室は、第１勾配天井を有している。これにより、サウナ室の天井が勾配天井でない場合と比較して、サウナ室の開放感が向上する。また、隣接室は、第１勾配天井と同じ勾配の第２勾配天井を有するとともに、サウナ室と隣接室とは、透明壁部によって仕切られている。このため、サウナ室の利用者は、サウナ室と隣接室とを一体空間のように感じやすくなる。これによっても、サウナ室の開放感が向上する。
【０００７】
（２）上記（１）の建築物において、前記サウナ室は、前記第１勾配天井の下端側に位置する第１側面と、前記第１勾配天井の上端側に位置し、前記第１側面と前記第２方向に対向する第２側面とを有し、前記サウナ室内には、熱源とベンチとが設けられており、前記熱源は、前記第２方向において前記第１側面側に配置され、前記ベンチは、前記第２方向において前記第２側面側に配置されている。
【０００８】
この構成によれば、熱源は、第２方向において第１側面側に配置されている。熱源による加熱により生じた熱気は、上昇しようとするため、第１勾配天井に沿って第２方向において第１側面側から第２側面側に向かって導かれる。したがって、熱気は、第２方向において第１側面側よりも第２側面側に溜まりやすくなる。ベンチは、第２方向において第２側面側に配置されている。このため、サウナ室の利用者は、第２方向において熱気が溜まりやすい側である第２側面側に座ることになる。したがって、サウナの効果が高まる。
【０００９】
（３）上記（２）の建築物において、前記ベンチは、板状の座面部と、前記第２方向における前記座面部の端部であって、前記第２側面から遠い側に位置する端部から垂れ下がる幕板部とを有し、前記ベンチは、前記幕板部の下面が前記ベンチの下側に位置する部材から浮いた状態となるように設けられている。
【００１０】
この構成によれば、幕板部によってサウナ室の利用者がベンチの下に脚を入れにくくなるため、ベンチの下の汚れが足に付くことを抑制できる。また、ベンチの幕板部の下面とベンチの下側に位置する部材との間から、ベンチの下に清掃用具のヘッドを出し入れできるため、ベンチ下の清掃作業が容易になる。
（【００１１】以降は省略されています）

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