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公開番号
2025108879
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-24
出願番号
2024002371
出願日
2024-01-11
発明の名称
壁部貫通部材用キャップ部材、壁部貫通孔閉塞構造
出願人
古河電気工業株式会社
,
積水ハウス株式会社
代理人
個人
主分類
F16L
5/00 20060101AFI20250716BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】 ドレン配管などの配管設置も容易であり、止水性に優れた壁部貫通部材用キャップ部材、及びこれを用いた壁部貫通孔閉塞構造を提供する。
【解決手段】 本体部3は、略円盤状であって、中央部には配管等の長尺部材が貫通する円形の孔7が設けられる。本体部3の前面には、孔7の周囲に、孔7と同心円上に前面凹部9が設けられる。前面凹部9は、蓋部5が取り付けられる部位である。本体部3の背面側であって、前面凹部9に対応する部位には、複数の係止部が配置される。係止部は、壁部貫通部材への取付け用の部位となる。本体部3の背面側には、リング状部11が設けられる。リング状部11は、蓋部5よりも外周側に配置される。本体部3の径方向に対し、本体部3の係止部よりも中央側には、背面側に突出する筒状部が形成されずに略平板状に形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
壁部貫通部材用のキャップ部材であって、
壁部貫通部材に取り付けられ、長尺部材が貫通する孔を有する本体部と、
前記本体部の前記孔を塞ぐ蓋部と、
を具備し、
前記本体部の背面側には、壁部貫通部材への取付け用の係止部が設けられ、
前記本体部の径方向に対し、前記本体部の前記係止部よりも中央側には、背面側に突出する筒状部が形成されずに略平板状であることを特徴とする壁部貫通部材用キャップ部材。
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【請求項2】
前記蓋部よりも外周側において、前記本体部の背面側に突出するリング状部が形成されることを特徴とする請求項1記載の壁部貫通部材用キャップ部材。
【請求項3】
前記蓋部は、前記本体部に対してねじで固定され、
前記ねじの外周部であって、前記蓋部と前記本体部の間にOリングが配置されることを特徴とする請求項1記載の壁部貫通部材用キャップ部材。
【請求項4】
前記蓋部の前記ねじよりも外周側には全周にわたって止水部材が配置され、
前記止水部材が、前記蓋部と前記本体部とで挟み込まれることを特徴とする請求項3記載の壁部貫通部材用キャップ部材。
【請求項5】
前記係止部は、弾性変形可能な板状部材が折り曲げられて形成されることを特徴とする請求項1記載の壁部貫通部材用キャップ部材。
【請求項6】
前記係止部の先端部近傍には、前記本体部の中心方向又は外方に向けて突出する突出部と、前記突出部からそれぞれの方向に離れるにつれて徐々に突出高さが低くなるように傾斜する斜面部とを有することを特徴とする請求項5記載の壁部貫通部材用キャップ部材。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の壁部貫通部材用キャップ部材を用いた壁部貫通孔の閉塞構造であって、
壁部を貫通し、長尺部材が挿通される挿通孔を有する壁部貫通部材と、
前記壁部の外面側において、前記壁部貫通部材の前記挿通孔を塞ぐように配置される前記壁部貫通部材用キャップ部材と、
を具備し、
前記孔の外周部において、前記壁部貫通部材の前面には複数の凹部が形成され、
前記壁部貫通部材用キャップ部材の前記係止部が、前記凹部に挿入されて前記壁部貫通部材用キャップ部材が前記壁部貫通部材へ固定されることを特徴とする壁部貫通孔閉塞構造。
【請求項8】
前記蓋部よりも外周側において、前記本体部の背面側に突出するリング状部が形成され、
前記リング状部の外周側に張り出した前記本体部の外縁部近傍と、前記リング状部と、前記壁部の外面とで囲まれた断面が略矩形の領域にシーリング材が充填されることを特徴とする請求項7記載の壁部貫通孔閉塞構造。
【請求項9】
前記壁部に設置された状態で、前記壁部貫通部材用キャップ部材の下方において、前記シーリング材が配置されない排水部が設けられることを特徴とする請求項8記載の壁部貫通孔閉塞構造。
【請求項10】
前記本体部の背面と前記壁部貫通部材の前面との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項9記載の壁部貫通孔閉塞構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁部の貫通孔に対して取り付けられる壁部貫通部材を閉塞するための壁部貫通部材用キャップ部材等に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば室内にエアコンを設置する場合には、屋内の室内機から外部へ排水を行うために、屋外と屋内を区分けする壁部にドレン配管を挿通させて設置する必要がある。この場合、壁部の貫通孔には、ドレン配管を挿通するための壁部貫通部材が設けられる。
【0003】
このような、壁部貫通部材としては、例えば、樹脂製のパイプと、パイプに対して略垂直に設けられる第1のプレートおよび第2のプレートと、第1のプレートおよび第2のプレートを貫通するネジと、ネジの第2のプレート側から突出する部位と螺合する係止部と、パイプの外周のネジの軸の近傍に形成され、係止部の回転を規制する背当て部とを具備する壁部貫通部材が提案されている(特許文献1)。
【0004】
特許文献1では、第1のプレート側からネジを回転させると、係止部が背当て部に接触するまではネジとともに回転し、係止部が背当て部に接触すると、ネジの回転に伴い、係止部がネジの軸方向に移動する。このようにすることで、板状である係止部が貫通孔の外周側に張り出し、第1のプレートと係止部とで壁部を挟みこむことができる。
【0005】
この際、第1のプレートの背面側には弾性部材と水膨張性不織布が配置される。弾性部材を第1のプレートと壁部との間に配置し、水膨張性不織布を貫通孔の内面とパイプの外面との間に配置することで、壁部の外部から室内側へ水が浸入することを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-057406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一方、例えば家の新築やリフォームを行い、家の引き渡しの際にはエアコンを設置せず、後日必要に応じてエアコンを設置するような場合がある。このような場合にも、予めエアコンの設置部に貫通孔を設け、壁部貫通部材を配置しておくことで、エアコン設置の際に、壁部に貫通孔を新たに設けて壁部貫通部材等を設置するような工事が不要となり、エアコン取付け業者のみで作業が可能となる。
【0008】
しかし、このような場合には、壁部貫通部材における配管等の挿通孔を塞いでおく必要がある。図9(a)は、壁部101(外壁)に設置された壁部貫通部材105と、これを閉塞するための壁部貫通部材用キャップ部材100を示す概略図である。なお、図示した例では、壁部貫通部材105の後方に延長管が取り付けられて、図示を省略した室内側の壁部(内壁)まで配置される。
【0009】
壁部貫通部材105は、略筒状であり、内部に配管等の長尺体が挿入される挿通孔107を有する。壁部貫通部材105は、壁部101に設けられた貫通孔103に固定される。なお、詳細は省略するが、壁部貫通部材105と貫通孔103との間には止水構造が設けられ、壁部貫通部材105と貫通孔103との間からの水の浸入が防止される。
【0010】
壁部貫通部材105に配管等を挿通しない場合には、挿通孔107を塞ぐために、壁部貫通部材用キャップ部材100が用いられる。壁部貫通部材用キャップ部材100は、本体部109と蓋部111とからなる。本体部109は背面側(壁部貫通部材105側)に対して両端が開口する筒部113が設けられる。すなわち、本体部109は、前後方向に開口する。筒部113の前端部(図中左側)は、径方向に拡径するように形成され、本体部109の外縁部は、後方側に略垂直に折り曲げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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