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公開番号2025109094
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002804
出願日2024-01-11
発明の名称備蓄収納庫及び備蓄収納構造
出願人積水ハウス株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類A47B 46/00 20060101AFI20250716BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】構造が簡素で「先入れ先出し」方式に対応可能な非電動式の備蓄収納庫及び備蓄収納構造を提供する。
【解決手段】備蓄収納庫1は、正面が開放される外箱2と、積み重ね状態で収納される複数個の内箱3と、内箱3を所定高さで支持する内箱受止具5と、外箱2の底部に設置されて非電動式の押上手段(圧縮コイルばね7)により上昇する可動棚板6と、を具備する。内箱受止具5は、収納空間11内に突出する受止形態と、下方からの押し上げにより側方に退避する遊動形態と、の両方に変形し、備蓄状態では最下段の内箱3Cが受止形態の内箱受止具5に支持される。可動棚板6を押し下げると、内箱受止具5との間に補充空間12が形成され、最上段から取り出した内箱3Aに物品を補充して補充空間12に再収納すると、可動棚板6が上昇し、複数個の内箱3がまとめて一段分持ち上がる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に一様断面で連続する収納空間を内包した外箱と、
互いに接続されず個々に独立した状態で積み重ねられて前記収納空間に収納される複数個の内箱と、
前記収納空間の正面を開放し得るように前記外箱に取り付けられた扉と、
前記外箱の側板に設置されて前記内箱を所定の高さで支持する内箱受止具と、
前記内箱受止具の下方で前記外箱に設置されて昇降可能に保持される可動棚板と、
前記可動棚板を前記内箱受止具の高さまで上昇させる非電動式の押上手段と、
を具備し、
前記内箱受止具は、前記外箱の側板から前記収納空間内に突出して前記内箱の底面又は側面に係合する受止形態、及び下方からの押し上げにより側方に退避して前記内箱の上昇を許容する遊動形態、の両方に変形し得るように構成され、
前記扉を閉じた状態では、最下段の前記内箱が前記内箱受止具に支持されており、
前記扉を開いて最上段の内箱を取り出し、前記可動棚板を前記押上手段に抗して押し下げた状態では、二段目以下の内箱が前記内箱受止具に支持される状態が保持されるとともに、前記可動棚板と前記内箱受止具との間に前記内箱一個分以上の高さを有する補充空間が形成され再収納可能となり、
前記補充空間に内箱を再収納した状態で前記押上手段を有効化すると、前記可動棚板が上昇し、前記再収納された内箱が前記内箱受止具に支持されている内箱の下側に重なって、それら複数個の前記内箱がまとめて一段分持ち上がることにより、前記再収納された内箱が前記内箱受止具に支持される
ように構成された備蓄収納庫。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載された備蓄収納庫において、
前記補充空間を囲む前記外箱の側板には、前記扉の開閉に連動して作動する上昇規制具が設けられ、
前記扉を開いた状態で前記可動棚板を押し下げ、前記補充空間に前記内箱を再収納すると、前記上昇規制具が前記再収納された内箱に係合して、前記再収納された内箱の上昇を規制し、
前記扉を閉めると前記規制状態が解除されて、前記可動棚板が前記再収納された内箱とともに上昇し、前記再収納された内箱が前記内箱受止具によって支持される高さまで押し上げられる
ことを特徴とする備蓄収納庫。
【請求項3】
請求項2に記載された備蓄収納庫において、
前記上昇規制具は、前記外箱の側板から前記補充空間内に突出するように付勢部材を介して取付けられており、
前記扉には、前記扉を閉じると前記上昇規制具を前記外箱の側板側に押え込み、扉を開くと前記上昇規制具から離れる係合部材が取付けられている
ことを特徴とする備蓄収納庫。
【請求項4】
請求項2または3に記載された備蓄収納庫において、
前記収納空間の上部には、前記扉の開閉に連動して作動する第二上昇規制具が設けられ、
前記扉を開くと前記第二上昇規制具が最上段の内箱の天面に係合し、扉を閉じると前記第二上昇規制具が前記収納空間から離脱する
ことを特徴とする備蓄収納庫。
【請求項5】
上下方向に連続する収納空間と、
互いに接続されず個々に独立した状態で積み重ねられて前記収納空間に収納される複数個の内箱と、
前記収納空間を開閉する扉と、
前記収納空間を囲む側壁に設置されて前記内箱を所定の高さで支持する内箱受止具と、
前記内箱受止具の下方で昇降可能に保持される可動棚板と、
前記可動棚板を前記内箱受止具の高さまで上昇させる非電動式の押上手段と、
を具備し、
前記内箱受止具は、前記側壁から前記収納空間内に突出して前記内箱の底面又は側面に係合する受止形態、及び下方からの押し上げにより側方に退避して前記内箱の上昇を許容する遊動形態、の両方に変形し得るように構成され、
前記扉を閉じた状態では、最下段の前記内箱が前記内箱受止具に支持されており、
前記扉を開いて最上段の内箱を取り出し、前記可動棚板を前記押上手段に抗して押し下げた状態では、二段目以下の内箱が前記内箱受止具に支持される状態が保持されるとともに、前記可動棚板と前記内箱受止具との間に前記内箱一個分以上の高さを有する補充空間が形成され再収納可能となり、
前記補充空間に内箱を再収納した状態で前記押上手段を有効化すると、前記可動棚板が上昇し、前記再収納された内箱が前記内箱受止具に支持されている内箱の下側に重なって、それら複数個の前記内箱がまとめて一段分持ち上がることにより、前記再収納された内箱が前記内箱受止具に支持される
ように構成された備蓄収納構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、例えば食料品、医薬品等の物品を収納し、適宜新しいものを補充しつつ古いものから使用するのに適した備蓄収納庫及び備蓄収納構造に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、防災意識の高まりを受けて、地震等の災害に備えた備蓄収納庫を個人住宅にも設置するケースが増えつつある。この種の備蓄収納庫には、例えば食料品、飲料水、医薬品、衛生用品等が収納される。それらの物品には、使用期限が設定されているものが多い。そこで、古いものが下方又は奥方に押し込まれたままになって使用期限を過ぎてしまわないように、備蓄物品の使用期限を定期的に点検し、古いものから優先的に消費(使用あるいは処分)して、新しいものを補充することが求められる。
【0003】
そのような「先入れ先出し」方式に対応し得る収納設備は、例えば物流倉庫や組立工場等でも使用されているが、それらはコンベアやリフタ等によって物品の搬送を電気的に制御したり、緩勾配のスロープを利用して物品を移動させたりする大掛かりな設備になるので、個人住宅にはそぐわない。「先入れ先出し」を可能にする比較的コンパクトな収納設備としては、無端チェーンに複数の箱棚を取り付け、そのチェーンを循環させて箱棚の位置を入れ替えるものが公知である(例えば、特許文献1~3等)。しかし、その種の収納設備は、箱棚を循環させるスペースを確保するために個々の箱棚を小さくせざるを得ず、実質的な収納容量が削られてしまいがちである。また、無端チェーンをモータ等によって駆動させる構造では、災害等で停電になってしまうと使用できない、という不便もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平01-014035号公報
特開平10-212006号公報
特開2006-094994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願が開示する発明は、前述のような事情に鑑みてなされたものであって、個人住宅等にも設置し得る簡素な構造を有し、「先入れ先出し」方式に対応し得る、非電動式の備蓄収納庫及び備蓄収納構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の目的を達成するために、本願が開示する発明の備蓄収納庫は、上下方向に一様断面で連続する収納空間を内包した外箱と、互いに接続されず個々に独立した状態で積み重ねられて前記収納空間に収納される複数個の内箱と、前記収納空間の正面を開放し得るように前記外箱に取り付けられた扉と、前記外箱の側板に設置されて前記内箱を所定の高さで支持する内箱受止具と、前記内箱受止具の下方で前記外箱に設置されて昇降可能に保持される可動棚板と、前記可動棚板を前記内箱受止具の高さまで上昇させる非電動式の押上手段と、を具備し、前記内箱受止具は、前記外箱の側板から前記収納空間内に突出して前記内箱の底面又は側面に係合する受止形態、及び下方からの押し上げにより側方に退避して前記内箱の上昇を許容する遊動形態、の両方に変形し得るように構成され、前記扉を閉じた状態では、最下段の前記内箱が前記内箱受止具に支持されており、前記扉を開いて最上段の内箱を取り出し、前記可動棚板を前記押上手段に抗して押し下げた状態では、二段目以下の内箱が前記内箱受止具に支持される状態が保持されるとともに、前記可動棚板と前記内箱受止具との間に前記内箱一個分以上の高さを有する補充空間が形成され再収納可能となり、前記補充空間に内箱を再収納した状態で前記押上手段を有効化すると、前記可動棚板が上昇し、前記再収納された内箱が前記内箱受止具に支持されている内箱の下側に重なって、それら複数個の前記内箱がまとめて一段分持ち上がることにより、前記再収納された内箱が前記内箱受止具に支持される、との基本的構成を採用する。
【0007】
さらに、本願が開示する発明の備蓄収納庫は、前記補充空間を囲む前記外箱の側板には、前記扉の開閉に連動して作動する上昇規制具が設けられ、前記扉を開いた状態で前記可動棚板を押し下げ、前記補充空間に前記内箱を再収納すると、前記上昇規制具が前記再収納された内箱に係合して、前記再収納された内箱の上昇を規制し、前記扉を閉めると前記規制状態が解除されて、前記可動棚板が前記再収納された内箱とともに上昇し、前記再収納された内箱が前記内箱受止具によって支持される高さまで押し上げられる、との付加的構成を採用する。
【0008】
前記上昇規制具は、前記外箱の側板から前記補充空間内に突出するように付勢部材を介して取付けられており、前記扉には、前記扉を閉じると前記上昇規制具を前記外箱の側板側に押え込み、扉を開くと前記上昇規制具から離れる係合部材が取付けられている、ものとすることができる。
【0009】
さらに、本願が開示する発明の備蓄収納庫は、前記収納空間の上部に、前記扉の開閉に連動して作動する第二上昇規制具が設けられ、前記扉を開くと前記第二上昇規制具が最上段の内箱の天面に係合し、扉を閉じると前記第二上昇規制具が前記収納空間から離脱する、との付加的構成を採用する。
【0010】
また、本願が開示する発明の備蓄収納構造は、上下方向に連続する収納空間と、互いに接続されず個々に独立した状態で積み重ねられて前記収納空間に収納される複数個の内箱と、前記収納空間を開閉する扉と、前記収納空間を囲む側壁に設置されて前記内箱を所定の高さで支持する内箱受止具と、前記内箱受止具の下方で昇降可能に保持される可動棚板と、前記可動棚板を前記内箱受止具の高さまで上昇させる非電動式の押上手段と、を具備し、前記内箱受止具は、前記側壁から前記収納空間内に突出して前記内箱の底面又は側面に係合する受止形態、及び下方からの押し上げにより側方に退避して前記内箱の上昇を許容する遊動形態、の両方に変形し得るように構成され、前記扉を閉じた状態では、最下段の前記内箱が前記内箱受止具に支持されており、前記扉を開いて最上段の内箱を取り出し、前記可動棚板を前記押上手段に抗して押し下げた状態では、二段目以下の内箱が前記内箱受止具に支持される状態が保持されるとともに、前記可動棚板と前記内箱受止具との間に前記内箱一個分以上の高さを有する補充空間が形成され再収納可能となり、前記補充空間に内箱を再収納した状態で前記押上手段を有効化すると、前記可動棚板が上昇し、前記再収納された内箱が前記内箱受止具に支持されている内箱の下側に重なって、それら複数個の前記内箱がまとめて一段分持ち上がることにより、前記再収納された内箱が前記内箱受止具に支持される、ものとして特徴付けられる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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