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公開番号2025118051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013129
出願日2024-01-31
発明の名称断熱気密構造及び断熱気密構造の施工方法
出願人積水ハウス株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類E04B 1/76 20060101AFI20250805BHJP(建築物)
要約【課題】外周基礎の内側空間の断熱性を確保しつつ外周基礎の上側に配置される側壁部から当該外周基礎に亘る気密ラインの連続性を確保可能な断熱気密構造を提供する。
【解決手段】断熱気密構造100は、外周基礎2の屋内側面を覆う基礎断熱部材6と、側壁部9に設けられているとともに部屋を屋外側から覆う側壁部気密部材96と、外周基礎2により構成される第1気密部材と基礎断熱部材20の屋内側面を覆う第2気密部材とのいずれか一方からなる基礎気密部材20と、側壁部気密部材96と基礎気密部材20とに亘って延びて両者を連結する連結気密部材10とを備えている。連結気密部材10は、側壁部気密部材96に接続される上側接続部10aと、基礎気密部材20に接続される下側接続部10bと、上側接続部10aと下側接続部10bとの間に設けられ、上側接続部10aと下側接続部10bとに連続的に継ぎ目なく接続される中間接続部10cとを有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建物の断熱気密構造であって、
外周基礎と、
前記外周基礎の上面に支持される側壁部と、
前記側壁部の屋内側に配置される床部材と、
前記外周基礎の屋内側面を覆う基礎断熱部材と、
前記側壁部に設けられているとともに部屋を屋外側から覆う側壁部気密部材と、
前記外周基礎により構成される第1気密部材と前記基礎断熱部材の屋内側面を覆う第2気密部材とのいずれか一方からなる基礎気密部材と、
前記側壁部気密部材と前記基礎気密部材とに亘って延びて両者を連結する連結気密部材とを備え、
前記連結気密部材は、前記側壁部気密部材に接続される上側接続部と、前記基礎気密部材に接続される下側接続部と、前記上側接続部と前記下側接続部との間に設けられ、前記上側接続部と前記下側接続部とに連続的に継ぎ目なく接続される中間接続部と、を有している、断熱気密構造。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1記載の断熱気密構造において、
前記側壁部は、収容室が形成されるように前記外周基礎上に立設された側壁部本体と、前記収容室内に設けられた側壁部断熱部材と、を有し、
前記側壁部気密部材は、前記側壁部断熱部材を屋内側から覆うように前記側壁部本体の屋内側面に設けられている、断熱気密構造。
【請求項3】
請求項2記載の断熱気密構造において、
前記基礎断熱部材よりも屋内側に設けられて前記床部材を下方から支持する床支持構造部と、
前記側壁部本体よりも屋内側に突出して該側壁部本体に連結されるか又は前記外周基礎の上面に支持される補助支持部であって前記床部材における前記床支持構造部よりも前記側壁部の近くに位置する近接端部を支持する補助支持部とを有し、
前記連結気密部材の前記中間接続部は、前記補助支持部の屋内側又は前記補助支持部と前記側壁部本体との間を通るように配置されている、断熱気密構造。
【請求項4】
請求項3記載の断熱気密構造において、
前記中間接続部は、前記中間接続部の一部が前記近接端部と前記補助支持部との間で挟持された状態で前記補助支持部の屋内側を通るように配置されている、断熱気密構造。
【請求項5】
請求項4記載の断熱気密構造において、
前記基礎断熱部材と前記近接端部との間で挟持されているとともに前記中間接続部の一部を前記補助支持部との間で挟持する床下断熱部材をさらに備えている、断熱気密構造。
【請求項6】
請求項3記載の断熱気密構造において、
前記中間接続部は、前記補助支持部と前記側壁部本体との間で挟持され、
前記下側接続部は、前記第1気密部材を構成する前記外周基礎と前記基礎断熱部材との間で挟持されている、断熱気密構造。
【請求項7】
請求項3から5のいずれか1つに記載の断熱気密構造において、
前記補助支持部は、上下方向に延びるとともに水平方向の屋内側に開放する溝が形成されるように前記側壁部本体の屋内側に配置されており、
前記中間接続部は、前記溝の内側面に密着する立体形状を有している、断熱気密構造。
【請求項8】
請求項5記載の断熱気密構造の施工方法であって、
前記基礎気密部材の施工を予め完了しておくとともに、前記連結気密部材と、前記側壁部気密部材と、前記床部材及び前記床部材の裏面に固定された床下断熱部材を有する床パネルとを予め準備する準備工程と、
前記側壁部気密部材を、前記側壁部断熱部材に対して屋内側から覆うように配置して前記側壁部本体の屋内側面に固定するとともに、前記連結気密部材を介して当該側壁部気密部材の下端部と前記基礎気密部材の上端部と連結する連結工程と、
前記連結工程後に、前記中間接続部が、前記補助支持部と前記床部材の前記近接端部との間及び前記補助支持部と床下断熱部材との間で挟持されるように、前記床パネルを前記床支持構造部上に設置するパネル設置工程とを含む、断熱気密構造の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、断熱気密構造及び断熱気密構造の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物の断熱気密構造として、外周基礎の屋内側面を覆う基礎断熱部材と、気密部材とを備えた構造が知られている(下記特許文献1参照)。外周基礎の上面には、上下方向に延びる建物の側壁部と床部材の端縁部とが土台を介して支持されている。基礎断熱部材の上面と土台との間には前記気密部材としての気密パッキンが配置されている。気密パッキンは、基礎断熱部材を外周基礎に押し付けるためのカバー部材の上端部に一体に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-221975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、外周基礎だけでなく建物の側壁部にも気密部材を設ける場合がある。しかしながら、特許文献1には、外周基礎と土台との境界部の気密性にのみ着目して該外周基礎と土台との間に配置された気密パッキンが開示されているものの、外周基礎の気密部材と側壁部に設けられる気密部材との関係が開示されていない。
【0005】
本発明は、外周基礎における断熱性を確保しつつ、外周基礎の上側に配置される側壁部から当該外周基礎に亘る気密ラインの連続性を確保可能な断熱気密構造及びその施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、建物の断熱気密構造であって、外周基礎と、前記外周基礎の上面に支持される側壁部と、前記側壁部の屋内側に配置される床部材と、前記外周基礎の屋内側面を覆う基礎断熱部材と、前記側壁部に設けられているとともに部屋を屋外側から覆う側壁部気密部材と、前記外周基礎により構成される第1気密部材と前記基礎断熱部材の屋内側面を覆う第2気密部材とのいずれか一方からなる基礎気密部材と、前記側壁部気密部材と前記基礎気密部材とに亘って延びて両者を連結する連結気密部材とを備え、前記連結気密部材は、前記側壁部気密部材に接続される上側接続部と、前記基礎気密部材に接続される下側接続部と、前記上側接続部と前記下側接続部との間に設けられ、前記上側接続部と前記下側接続部とに連続的に継ぎ目なく接続される中間接続部と、を有している。
【0007】
第1の発明によれば、外周基礎の屋内側面を覆う基礎断熱部材によって外周基礎における断熱性を確保しつつ、側壁部気密部材と基礎気密部材と連結気密部材とによって、建物の側壁部から外周基礎に至る連続した気密ライン(気密性を有する面を側方から見たライン)を形成することができる。すなわち、本構成では、連結気密部材の上側接続部が側壁部気密部材に接続され、下側接続部が基礎気密部材に接続され、中間接続部が上側接続部と下側接続部とに連続的に継ぎ目なく接続されているので、側壁部気密部材によって形成される気密ラインと基礎気密部材によって形成される気密ラインとを、連結気密部材を介して連続的に繋ぐことができる。よって、建物の外周基礎における断熱性を確保しつつ建物の側壁部から外周基礎に至る気密ラインの連続性を確保することができる。なお、連続的に継ぎ目なく形成されるとは1つの連結気密部材がそれ自体連続的に継ぎ目なく形成されていることを意味し、例えば複数の連結気密部材を外周基礎の延設方向に沿って配置する場合には各連結気密部材の間に継ぎ目が存在していてもよい。
【0008】
第2の発明では、第1の発明において、前記側壁部は、収容室が形成されるように前記外周基礎上に立設された側壁部本体と、前記収容室内に設けられた側壁部断熱部材と、を有し、前記側壁部気密部材は、前記側壁部断熱部材を屋内側から覆うように前記側壁部本体の屋内側面に設けられていることが好ましい。
【0009】
第2の発明によれば、冬季や寒冷地等において、部屋の屋内側の高湿の空気が側壁部断熱部材内に侵入して結露を生じるのを防止することができる。
【0010】
第3の発明は、第2の発明において、前記基礎断熱部材よりも屋内側に設けられて前記床部材を下方から支持する床支持構造部と、前記側壁部本体よりも屋内側に突出して該側壁部本体に連結されるか又は前記外周基礎の上面に支持される補助支持部であって前記床部材における前記床支持構造部よりも前記側壁部の近くに位置する近接端部を支持する補助支持部とを有し、前記連結気密部材の前記中間接続部は、前記補助支持部の屋内側又は前記補助支持部と前記側壁部本体との間を通るように配置されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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