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公開番号2025118057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013142
出願日2024-01-31
発明の名称建物の屋根構造
出願人積水ハウス株式会社,株式会社カナメ
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類E04D 13/158 20060101AFI20250805BHJP(建築物)
要約【課題】建物の屋根の美観を維持しつつ、屋根の耐雪荷重を高めることが可能な建物の屋根構造を提供する。
【解決手段】けらば構造1は、複数の屋根材20、けらばカバー30、けらば捨て板40をそれぞれ備える。けらば捨て板40は、棟側部分に配置され左右方向の外側に向かって先上がりに傾斜した立ち上げ部405Sを有する。複数のけらば捨て板40のうちの第1のけらば捨て板40Aの立ち上げ部405Sに、第1のけらば捨て板40Aに隣接する第2のけらば捨て板40Bの軒側部分が載置され、当該軒側部分の上に、第2のけらば捨て板40Bに対応するけらばカバー30Bの上板部32が配置されるように、複数のけらばカバー30が屋根下地にそれぞれ固定される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
建物の屋根下地の上に配設される複数の屋根材であって、各々が左右方向に延びるとともに、上段側から下段側に向かって傾斜をなすように前後方向に並んで配置される複数の屋根材と、
前記複数の屋根材の各々の左右方向の一端部にそれぞれ固定される、複数のベース部材と、
前記複数の屋根材の前記一端部に上から重なるように配置される上板部と、前記上板部の端部から下方に延びて前記屋根下地を側方から覆う縦板部とをそれぞれ有し、前後方向に並んで配置される、複数のカバー部材と、を備え、
前記ベース部材は、上段側部分に配置され左右方向の外側に向かって先上がりに傾斜した立ち上げ部を有し、
前記複数のベース部材のうちの第1のベース部材の前記立ち上げ部に前記第1のベース部材に隣接する第2のベース部材の下段側部分が載置され、当該下段側部分の上に、前記第2のベース部材に対応するカバー部材の前記上板部が配置されるように、前記複数のカバー部材が前記屋根下地にそれぞれ固定される、建物の屋根構造。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記複数の屋根材は、屋根材本体部と、前記屋根材本体部の下段側端部に配置された下側係合部と、前記屋根材本体部の上段側端部に配置された上側係合部とを有し、隣接する屋根材同士の前記下側係合部と前記上側係合部とが互いに係合され、
前記複数のベース部材の各々は、前記屋根材の前記屋根材本体部と前記下側係合部との間に左右方向に沿って挿通される捨板本体部を有し、
一の前記ベース部材の下段側において、前記屋根材本体部と前記捨板本体部とが第1止着部によって固定されることで、前記ベース部材が前記屋根材に固定される、請求項1に記載の建物の屋根構造。
【請求項3】
前記第1のベース部材に対応する第1のカバー部材は、前記縦板部の上段側端部において前記屋根下地に対して第2止着部によって固定され、
前記第2のベース部材に対応する第2のカバー部材は、前記第1のカバー部材を固定する前記第2止着部と、前記第1のベース部材を固定する前記第1止着部とを覆うように配置される、請求項2に記載の建物の屋根構造。
【請求項4】
前記建物の下段側から上段側に向かって、前記第1のカバー部材の前記第2止着部、前記第2のベース部材の前記第1止着部、前記第1のベース部材の前記立ち上げ部の順に配置されている、請求項3に記載の建物の屋根構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の屋根構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物における横葺きの屋根材のけらば納めに用いられるけらば部材が知られている。特許文献1に記載された技術では、けらば端部からの雨だれを防ぐことを目的として、当該けらば部材が、けらばカバーと捨板とから構成されている。
【0003】
けらばカバーは、屋根材に連なる平面部と、側面部とを有する。平面部の妻側端部には外側に向かって先上がりに傾斜した傾斜部が形成されている。また、側面部は、傾斜部の外側端部から下方に延びており、その下端部は、上方に向かって開口したU字状となるように内側に折り曲げられている。一方、捨板は、捨板平面部と、捨板平面部の左右側部が表面側に折り曲げられて形成された捨板接続部とを有する。けらばカバーと捨板接続部とが嵌合した状態で、けらばカバーが破風板に固定される。当該技術では、けらばカバーに傾斜部が形成されていることにより、横葺きの屋根材を横走りした雨が、けらばへ垂れることを抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-169353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術では、妻側への雨水の垂れを防止するために、外側に向かって先上がりに傾斜した傾斜部を有しているため、地上から見て屋根材とけらばカバーとが連続的な平面を形成できず、建物の美観が損なわれるという問題がある。
【0006】
本発明は、建物の屋根の美観を維持しつつ、屋根の耐雪荷重を高めることが可能な建物の屋根構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の発明者らは、建物の屋根の美観を維持するために、カバー部材の上板部を屋根材と平行に保ちながら、各種の品質特性を評価し続けたところ、この構造では降雪時に耐雪荷重が不十分であり、結果として、カバー部材が屋根材から脱離しやすいという新たな課題に直面することとなった。その結果、本発明者らは、通常は屋根材と平行な形状を維持しつつ、降雪時には積もった雪を安定して受け止めることが可能なように変形する屋根構造を新たに想到するに至った。
【0008】
上記のような技術思想に基づいた第一の発明に係る建物の屋根構造は、建物の屋根下地の上に配設される複数の屋根材であって、各々が左右方向に延びるとともに、上段側から下段側に向かって傾斜をなすように前後方向に並んで配置される複数の屋根材と、前記複数の屋根材の各々の左右方向の一端部にそれぞれ固定される、複数のベース部材と、前記複数の屋根材の前記一端部に上から重なるように配置される上板部と、前記上板部の端部から下方に延びて前記屋根下地を側方から覆う縦板部とをそれぞれ有し、前後方向に並んで配置される、複数のカバー部材と、を備え、前記ベース部材は、上段側部分に配置され左右方向の外側に向かって先上がりに傾斜した立ち上げ部を有し、前記複数のベース部材のうちの第1のベース部材の前記立ち上げ部に前記第1のベース部材に隣接する第2のベース部材の下段側部分が載置され、当該下段側部分の上に、前記第2のベース部材に対応するカバー部材の前記上板部が配置されるように、前記複数のカバー部材が前記屋根下地にそれぞれ固定される。
【0009】
第一の発明によれば、各カバー部材の上板部の下方には、ベース部材の立ち上げ部が配置される。立ち上げ部は、左右方向の外側に向かって先上がりに傾斜している。このため、建物の屋根に雪が積もった際には、その積雪荷重によってカバー部材が下方に押圧されると、立ち上げ部の傾斜に沿うようにカバー部材の上板部が変形することができる。このため、屋根の端部において、カバー部材が雪を安定して支える姿勢を保持することが可能になる。この結果、通常は屋根材に沿った形状を備えることで建物の屋根の美観を維持しつつ、降雪時には屋根の耐雪荷重を高めることが可能になる。また、各カバー部材が屋根下地に固定されているため、雪の荷重を受けても、カバー部材が脱離することを防止することができる。更に、各ベース部材が屋根材に固定されているため、雪の荷重がカバー部材からベース部材に作用しても、屋根材と相まって、前記雪の荷重を安定して受け止めることが可能になる。
【0010】
第二の発明は、前記第一の発明において、前記複数の屋根材は、屋根材本体部と、前記屋根材本体部の下段側端部に配置された下側係合部と、前記屋根材本体部の上段側に配置された上側係合部とを有し、隣接する屋根材同士の前記下側係合部と前記上側係合部とが互いに係合され、前記複数のベース部材の各々は、前記屋根材の前記屋根材本体部と前記下側係合部との間に左右方向に沿って挿通される捨板本体部を有し、一の前記ベース部材の下段側において、前記屋根材本体部と前記捨板本体部とが第1止着部によって固定されることで、前記ベース部材が前記屋根材に固定されることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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