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公開番号2025116400
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010800
出願日2024-01-29
発明の名称建築物の天井構造
出願人積水ハウス株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類E04B 9/18 20060101AFI20250801BHJP(建築物)
要約【課題】下階室内の熱を上階室に向けて導くとともに上階室と下階室との間における音の伝達を有効に抑制すること。
【解決手段】誘導室区画部(保持部5a3及び蓋体5c)は、床面材3において生じた振動が伝達されるように床面材3に対して直接又は間接的に取り付けられている。熱誘導部材5は、誘導室区画部に固定された固定端5b1と、固定端5b1から離れて位置するとともに前記誘導室区画部の振動に応じて前記固定端に対して振動可能な振動端5b2と、を備え、貫通孔2bと開口部5dとを結ぶ経路を延長するように誘導室S2内に設けられた経路延長部5bを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下階室内の熱を上階室へ向けて導くとともに上階室と下階室との間における音の伝達を抑制するための建築物の天井構造であって、
前記下階室に面する天井面材と、
前記上階室に面するとともに、前記天井面材との間に天井裏空間が形成されるように前記天井面材の上方に設けられた床面材と、
前記天井裏空間内に設けられているとともに熱を誘導するための誘導室を区画する誘導室区画部と、前記天井面材を上下方向に貫通する貫通孔を通じて前記誘導室区画部と前記天井面材とを接続する天井接続部と、前記天井裏空間に前記誘導室を開放するように前記誘導室区画部に形成された開口部と、を有する熱誘導部材と、を備え、
前記誘導室区画部は、前記床面材において生じた振動が伝達されるように前記床面材に対して直接又は間接的に取り付けられ、
前記熱誘導部材は、前記誘導室区画部に固定された固定端と、前記固定端から離れて位置するとともに前記誘導室区画部の振動に応じて前記固定端に対して振動可能な振動端と、を備え、前記貫通孔と前記開口部とを結ぶ経路を延長するように前記誘導室内に設けられた少なくとも一つの経路延長部を有する、建築物の天井構造。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記経路延長部は、弾性部材と、前記弾性部材の外面を被覆するように前記弾性部材に固定されているとともに前記弾性部材よりも高い吸音性能を有する吸音部材と、を有する、請求項1に記載の建築物の天井構造。
【請求項3】
前記建築物の天井構造は、前記床面材を支持する支持部材をさらに備え、
前記誘導室区画部は、前記支持部材に取り付けられている、請求項1又は2に記載の建築物の天井構造。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の建築物の天井構造は、
前記下階室に設けられているとともに、前記誘導室区画部の上下方向の振動に応じて前記貫通孔を通じて前記誘導室内に挿入される被挿入部を有する被挿入部材と、
前記経路延長部との間で熱を誘導するための誘導経路を形成するとともに所定の振幅以上の振幅を持つ振動が前記誘導室区画部に生じた場合に前記誘導室内に挿入された前記被挿入部により押圧されて前記経路延長部に接触することにより前記誘導経路を閉鎖するように前記誘導室内に設けられた閉鎖手段と、をさらに備えている、建築物の天井構造。
【請求項5】
請求項4に記載の建築物の天井構造は、前記経路延長部を2つ備え、
前記閉鎖手段は、前記2つの経路延長部のうちの一方の経路延長部を有し、前記被挿入部の押圧によって前記一方の経路延長部を他方の前記経路延長部に対して接触させて前記誘導経路を閉鎖する、建築物の天井構造。
【請求項6】
請求項5に記載の建築物の天井構造は、前記所定の振幅以上の振幅を持つ振動が前記誘導室区画部に生じた場合に前記振動端の振動が許容されるように前記一方の経路延長部及び前記他方の経路延長部から離れて位置する第三の経路延長部をさらに備えている、建築物の天井構造。
【請求項7】
前記閉鎖手段は、前記被挿入部の押圧に応じて前記経路延長部と接触するように前記誘導室区画部に対して相対変位可能に前記誘導室区画部に取り付けられた変位部材を有する、請求項4に記載の建築物の天井構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、下階室内の熱を上階室へ向けて導くとともに上階室と下階室との間における音の伝達を有効に抑制するための建築物の天井構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、特定の部屋内の換気を行うとともに特定の部屋内で発生した音が特定の部屋の外に伝達するのを抑制するための構成として、例えば、特許文献1に記載の建物が知られている。
【0003】
特許文献1の建物は、天井と、天井の上方に設けられた天井裏空間と、天井裏空間に設置された遮音ダクトと、を備えている。天井には、室内と天井裏空間とを連通する空気供給孔が形成されている。遮音ダクトは、遮音構成部と、遮音構成部と空気供給孔とを接続する接続管と、を備えている。
【0004】
遮音構成部は、接続管に接続された一端開放口と、天井裏空間に開放された他端開放口と、を有する。また、遮音構成部は、一端開放口及び他方開放口を有する筐体と、一端開放口から他方開放口に向かう方向に沿って蛇行する蛇行経路が形成されるように筐体に設けられた仕切り板と、を有する。
【0005】
そして、特許文献1には、遮音経路の内面を大きくできたので、この内面と衝突する音の低周波成分が多くなり、音の低周波成分の減衰効果が向上する、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-150876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の建物では、蛇行経路によって天井下の室内で発生した音が天井裏空間内に伝わることを抑制することができるものの、天井裏空間の上方に位置する上階室から下階室への音の伝達抑制について十分に考慮されていない。
【0008】
本発明の目的は、下階室内の熱を上階室に向けて導くとともに上階室と下階室との間における音の伝達を有効に抑制することができる建築物の天井構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、第一発明は、階室内の熱を上階室へ向けて導くとともに上階室と下階室との間における音の伝達を抑制するための建築物の天井構造であって、前記下階室に面する天井面材と、前記上階室に面するとともに、前記天井面材との間に天井裏空間が形成されるように前記天井面材の上方に設けられた床面材と、前記天井裏空間内に設けられているとともに熱を誘導するための誘導室を区画する誘導室区画部と、前記天井面材を上下方向に貫通する貫通孔を通じて前記誘導室区画部と前記天井面材とを接続する天井接続部と、前記天井裏空間に前記誘導室を開放するように前記誘導室区画部に形成された開口部と、を有する熱誘導部材と、を備え、前記誘導室区画部は、前記床面材において生じた振動が伝達されるように前記床面材に対して直接又は間接的に取り付けられ、前記熱誘導部材は、前記誘導室区画部に固定された固定端と、前記固定端から離れて位置するとともに前記誘導室区画部の振動に応じて前記固定端に対して振動可能な振動端と、を備え、前記貫通孔と前記開口部とを結ぶ経路を延長するように前記誘導室内に設けられた少なくとも一つの経路延長部を有する、建築物の天井構造を提供する。
【0010】
第一発明によれば、下階室内における熱を熱誘導部材を通じて天井裏空間まで導くことができる。そのため、床面材における熱伝導により、又は、床面材に熱を通過させるための通路を形成することにより、下階室内の熱を上階室に向けて導くことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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