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公開番号
2025118263
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013485
出願日
2024-01-31
発明の名称
防蟻基礎施工方法及び防蟻基礎構造
出願人
積水ハウス株式会社
代理人
弁理士法人あーく事務所
主分類
E02D
27/01 20060101AFI20250805BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】紙製パネルをベース部型枠に採用し、そのベース部型枠と立ち上がり部型枠との結合手段を合理化するとともに、立ち上がり部と土間コンクリートとの打ち継ぎ箇所に均質な防蟻ラインを効率よく施工し得る防蟻基礎施工方法と防蟻基礎構造を提供する。
【解決手段】紙製パネル1の中間部12を鋼製パネル3の下枠材34に沿うように折り重ね、紙製パネル1の上部11を鋼製パネル3の外側面に沿わせて立ち上げた後、下方に折り返し、鋼製パネル3の下枠材34に係合させた状態で仮止めする。紙製パネル1には予め防蟻面15を形成しておき、その防蟻面15を、立ち上がり部と土間コンクリートとの打ち継ぎ箇所の高さに合わせて配置し、その打ち継ぎ箇所の下側隅部に沿って折り曲げた状態で土間コンクリートの下側に埋設する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
折曲可能な紙製パネルをベース部型枠に使用し、鋼製パネルを立ち上がり部型枠に使用して、下記[工程1]~[工程10]により布基礎と土間コンクリートとの打ち継ぎ箇所に防蟻ラインを形成することを特徴とする防蟻基礎施工方法。
[工程1]前記紙製パネルの高さ方向における所定位置に予め防蟻処理を施して、前記紙製パネルの幅方向に延びる防蟻面を形成しておく。
[工程2]施工面に設置した適宜の支持部材上に前記鋼製パネルを建て込んで前記立ち上がり部型枠を形成する。
[工程3]建て込まれた前記鋼製パネルの下枠材に、前記紙製パネルの高さ方向における中間部を重ね、前記下枠部の形状に沿わせて折り込む。
[工程4]前記紙製パネルの上部を前記鋼製パネルの外側面に沿わせて立ち上げ、前記外側面に設けられた横リブの下面に突き当てて下向きに折り返し、折り返した上辺縁を前記鋼製パネルの下枠材の形状に沿わせて折り込んだ前記中間部に係合させて前記鋼製パネルに固定する。
[工程5]前記紙製パネルの下部を前記布基礎のベース部の形状に合わせて裾拡がりに傾斜させ、その下辺部を施工面に固定して、ベース部型枠を形成する。
[工程6]前記ベース部型枠及び前記立ち上がり部型枠によって囲まれた型枠内空間にコンクリートを打設して、ベース部及び立ち上がり部を成形する。
[工程7]前記コンクリートの養生後に、前記係合を解いて、前記紙製パネルの前記中間部及び前記上部を前記鋼製パネルから取り外し、前記鋼製パネルを脱型する。
[工程8]前記紙製パネルの前記上部を、脱型後の前記立ち上がり部の側面に沿わせて立ち上げ、仮止めする。
[工程9]前記布基礎によって囲まれる土間空間に埋め戻し土を投入して、前記立ち上がり部の高さ方向における途中部分まで埋設した後、前記紙製パネルの防蟻面の領域に位置するように土間地面を整える。
[工程10]前記土間地面の上方に露出している前記紙製パネルの上部を、前記土間地面に沿わせて折り曲げ、前記土間地面に重ねる。
[工程11]前記土間地面に土間コンクリートを打設する。
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【請求項2】
請求項1に記載された防蟻基礎施工方法の[工程4]において、
前記鋼製パネルの外側面に沿わせて立ち上げた前記紙製パネルの側縁部分を前記鋼製パネルの外側面側に折り込み、その側縁部分を前記横リブと前記下枠材との間に押し込むようにして前記紙製パネルの上部を固定する
ことを特徴とする防蟻基礎施工方法。
【請求項3】
請求項2に記載された防蟻基礎施工方法の[工程8]において、
折り込んだ前記紙製パネルの側縁部分を展開し、隣接する前記紙製パネルの前記上部同士を当接又は重ね合わせる
ことを特徴とする防蟻基礎施工方法。
【請求項4】
請求項1、2又は3に記載された防蟻基礎施工方法の[工程5]において、
隣接する前記紙製パネルの前記下部同士を当接又は重ね合わせる、
ことを特徴とする防蟻基礎施工方法。
【請求項5】
請求項1、2又は3に記載された防蟻基礎施工方法において、
前記紙製パネルを折り曲げる箇所に予め折り罫線を加工しておく
ことを特徴とする防蟻基礎施工方法。
【請求項6】
布基礎におけるベース部の外側面から、前記ベース部と立ち上がり部との接続箇所を経由し、前記立ち上がり部の側面に沿って上方に延び、前記立ち上がり部の途中の高さに打設される土間コンクリートと前記立ち上がり部との打ち継ぎ箇所の下側隅部に沿って土間側に屈折し、前記土間コンクリートの下面周縁部の所定範囲までにわたって、紙製パネルが連続するように配置され、
前記紙製パネルは、前記打ち継ぎ箇所の下側隅部を挟む所定範囲内に防蟻処理が施された防蟻面が形成されている
ことを特徴とする防蟻基礎構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願が開示する発明は、住宅等の布基礎に適用可能な防蟻基礎施工方法と、その防蟻基礎施工方法によって施工された防蟻基礎構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
住宅その他の中小規模建物等の基礎構造として、地中に埋設されるベース部の上に立ち上がり部を設けた逆T字形断面の布基礎(連続フーチング基礎)が広く採用されている。この布基礎を施工するための型枠は通常、ベース部型枠と立ち上がり部型枠とを組み合わせて構成される。本出願人は、立ち上がり部型枠に鋼製パネル(メタルフォーム)を使用し、ベース部型枠に略1/4円弧状の断面を有する合成樹脂製の捨て型枠を使用することで、型枠の施工品質とコンクリート打設時及び脱型時における施工性とを向上させた基礎工法を開発して実用に供するとともに、その関連技術を特許文献1~3等に開示している。
【0003】
かかる基礎工法は、ベース部から立ち上がり部までのコンクリートを一度に打設することを想定して構成されている。したがって、コンクリート打設時の圧力によってベース部型枠が分解したり浮き上がったりしないように、コンクリート打設前には、ベース部型枠の上縁部を立ち上がり部型枠の下枠材にしっかりと結合しておく必要がある。前記特許文献1~3には、その結合手段としての押え金具、支持部材、連結部材等も提案されている。しかし、それらの結合手段については、施工手間やコスト等の面で、さらに改良の余地がある。
【0004】
また、近年では、環境問題意識の高まりから、地中に合成樹脂製の捨て型枠を埋設することに対する抵抗感が大きくなりつつある。生分解性プラスチックを使用した捨て型枠も提供されてはいるが、それらに対しても否定的な考えを持つ施工主がいる。また、生分解性プラスチック製の型枠は、品質やコストの面で、従来一般の樹脂製型枠に比べて選ばれにくい傾向にある。
【0005】
ところで布基礎では、基礎以外の部分の地盤面(土間)が床下に露出することになるので、その地盤面からの湿気を防ぐため、立ち上がり部によって囲まれた領域全体に土間コンクリート(防湿コンクリート)が打設される。しかし、この土間コンクリートと立ち上がり部との打ち継ぎ箇所に隙間が残ると、その隙間を経由して白蟻が土間上に侵入するおそれがある。そのような白蟻の侵入路(蟻道)を塞ぐため、打ち継ぎ箇所に沿って防蟻薬剤を帯状に散布することが行われている。しかし、その工法は、現場での施工に時間がかかることに加え、薬剤の散布量や散布範囲にもばらつきが生じて、施工品質が不安定になりやすい。
【0006】
土間コンクリートの周囲に防蟻シートを敷設して蟻道を塞ぐ工法も公知である。例えば特許文献4~6には、土間コンクリートと立ち上がり部との打ち継ぎ箇所に対する防蟻シートの様々な施工形態が提案されている。それらの防蟻シートには、樹脂製のシート材に防蟻薬剤を練り込んだものや、白蟻が通過できない大きさの網目を有するステンレスメッシュ等が採用されている。しかし、布基礎の型枠施工と並行して、或いは布基礎のコンクリート打設後に、防蟻シートを土間の周囲に精度よく敷設して仮止めすることは、さほど容易ではなく、施工手間やコスト等の面で、やはり改良の余地がある。
【0007】
前述した樹脂製の捨て型枠に関する問題と、立ち上がり部の側面の防蟻施工に関する問題とを総合的に検討すると、地中に埋設される部分の型枠に、防蟻処理した紙製の型枠材料を用いる、という選択肢が浮上する。特許文献7には、薬剤によって防蟻処理した段ボールを用いてベース部の型枠を形成する発明が開示されている。
【0008】
その型枠は、段ボール製の板体でベース部の周壁部を囲むように構成されており、板体同士の繋ぎ目には押え板を固定し、幅方向には間隔保持用の棒材を止め付け、板体の外側には倒れ防止部材を掛止するなどして補強される。その型枠内にコンクリートを打設してまずベース部を形成し、その養生後、ベース部の上に立上り部の型枠を組み上げ、その型枠内にコンクリートを打ち継いで立上り部を形成する。そして、立上り部を脱枠した後、再度、防虫処理をした段ボールからなる蓋体を用意して、立上り部の下端からベース部の天端に亘る範囲を被覆する、というものである。
【0009】
ベース部の周壁と天端を囲む段ボール製の型枠は埋め殺しになるが、比較的短期間で分解されて土と同化する。また、段ボール製の型枠は軽いので施工しやすく、保水性が有るため養生効果も高い。しかしながら、特許文献7に開示された段ボール製型枠は、ベース部と立ち上がり部とを同時に成形し得る構造にはなっていない。その組み立て方法も効率的とは言い難く、施工性等の面で、さらに改良の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平07-018860号公報
特開平08-020959号公報
特開2023-008484号公報
特開2002-371643号公報
特開2003-056087号公報
特開2003-247281号公報
特開平08-092968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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