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公開番号
2025117422
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024012252
出願日
2024-01-30
発明の名称
断熱材固定具及び断熱構造
出願人
積水ハウス株式会社
代理人
弁理士法人あーく事務所
主分類
E04B
1/80 20060101AFI20250804BHJP(建築物)
要約
【課題】柔軟性を有する断熱材を躯体軸組の梁材に固定して吊り下げることのできる作業性に優れた断熱材固定具と、その断熱材固定具を用いた断熱構造を提供する。
【解決手段】断熱材固定具1は、断熱材7に装着される断熱材吊下具2と、梁材8に取り付けられる梁固定具3と、を組み合わせて構成される。断熱材吊下具2は、吊下軸部21と鍔状掛止部22と吊下受部23とを具備して、鍔状掛止部22又は吊下受部23のいずれか一方が吊下軸部21に後付け可能な別体として形成される。梁固定具3は梁固定基部4と吊下掛着部5とを具備して、吊下掛着部5には、断熱材吊下具2の吊下軸部21を遊挿可能、かつ鍔状掛止部22を掛止可能な掛着溝55が、その一端を吊下掛着部5の端縁に開口させて形成される。その掛着溝55に断熱材吊下具2を掛止することにより、梁材8の下方に断熱材7を吊り下げることができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
柔軟性を有する断熱材を梁材に留め付けるための断熱材固定具であって、
前記断熱材側に取り付けられる断熱材吊下具と、前記梁材側に取り付けられる梁固定具と、を組み合わせて構成され、
前記断熱材吊下具は、前記断熱材を厚さ方向に貫通するようにして前記断熱材に装着される吊下軸部と、前記吊下軸部の一端に設けられる前記吊下軸部よりも幅広の鍔状掛止部と、前記吊下軸部の他端に設けられる前記吊下軸部よりも幅広の吊下受部と、を具備し、
前記梁固定具は、前記梁材に取り付けられる梁固定基部と、前記梁固定基部から離隔するようにして張り出す吊下掛着部と、を具備して、
前記吊下掛着部には、前記断熱材吊下具の前記吊下軸部を遊挿可能、かつ前記鍔状掛止部を掛止可能な幅の掛着溝が、その一端を前記吊下掛着部の端縁に開口させ、その他端を前記吊下掛着部内に閉塞させて形成されている
ことを特徴とする断熱材固定具。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された断熱材固定具において、
前記梁固定基部は、形鋼材からなる梁材のフランジに係合可能なクリップ部を具備している
ことを特徴とする断熱材固定具。
【請求項3】
請求項1に記載された断熱材固定具において、
前記梁固定具は、前記梁固定基部と前記吊下掛着部とが別体に形成されている
ことを特徴とする断熱材固定具。
【請求項4】
請求項1に記載された断熱材固定具において、
前記吊下掛着部に高低差が設けられ、
前記掛着溝の閉塞端が、前記掛着溝の開口端又は途中部分の少なくともいずれか一か所よりも低い位置に設けられている
ことを特徴とする断熱材固定具。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載された断熱材固定具の前記断熱材吊下具が前記断熱材の上縁部に装着されるとともに、前記梁固定具が躯体軸組を構成する梁材に取り付けられ、
前記梁固定具に前記断熱材吊下具が掛止されることにより、前記断熱材が前記梁材から吊り下げられた状態で、前記躯体軸組とその屋外側に配置される外壁材との間に配置される
ことを特徴とする断熱構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願が開示する発明は、軸組構造を有する建物の外周部等の断熱工法に用いられる断熱材固定具と、その断熱材固定具を用いて施工された断熱構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄骨軸組構造からなる建物の外周部に採用される断熱工法として、外周部の柱材と梁材とによって囲まれる躯体軸組の構面内または該構面のやや屋内側に、枠体と断熱材とを一体化した内壁下地パネルを建て込んで、その内壁下地パネルに石こうボードや壁紙等の内壁仕上げ材を施工するとともに、前記内壁下地パネルの屋外側にも断熱材を張り重ねるか或いは建て込んで、内外二重の断熱層を形成することにより、建物の断熱性能を向上させる断熱工法が公知である。内壁下地パネルの枠体は木材又は軽量鉄骨材を用いて形成され、その内壁下地パネルに組み付けられる断熱材にはポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム等の発泡性樹脂成形体からなるボード状の断熱材がよく用いられる。
【0003】
内壁下地パネルの屋外側に配置される断熱材には、前述と同様のボード状断熱材の他、グラスウールやロックウール等の無機質繊維を樹脂フィルム製の袋に充填するなどして柔軟なマット状に成形した繊維系断熱材も多用される。屋外側に配置される断熱材は、外壁材の裏面に接した状態で配置されると、外壁材と断熱材との間に結露が発生するので、両者の間には通気用空間が設けられる。本出願人も、このような内外二重の断熱層と外壁材裏の通気用空間とを有する外周部の通気断熱工法(通気断熱構造・壁構造等)を、例えば特許文献1~9等において提案し、実用化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平02-108747号公報
特開平02-144437号公報
特開平10-237976号公報
特開平10-266417号公報
特開2010-037873号公報
特開2014-173257号公報
特開2020-094449号公報
特開2021-116559号公報
特開2021-121709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
柔軟性を有するマット状の繊維系断熱材は、それ自体を自立させることができないため、躯体軸組又は内壁下地パネルの枠体にビスや粘着テープを用いて留め付けている。しかし、内壁下地パネルが発泡系樹脂成形体の場合や躯体軸組が鉄骨の場合は、ビス打ちやテープ貼着で維系断熱材を施工することは困難である。また、内壁下地パネルを用いない工法を採用する場合は、外壁材の裏面と断熱材との間に適正な通気用空間を確保し得る断熱材の位置決めが難しい。
【0006】
本願が開示する発明は、前記従来のような断熱工法の施工性をさらに向上させるために着想されたものであって、外壁材裏の断熱材として繊維系断熱材を用いる場合、その断熱材を上階の梁材に固定して吊り下げることのできる作業性に優れた断熱材固定具と、その断熱材固定具を用いた断熱構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の目的を達成するために本願が開示する発明は、柔軟性を有する断熱材を梁材に留め付けるための断熱材固定具であって、前記断熱材側に取り付けられる断熱材吊下具と、前記梁材側に取り付けられる梁固定具と、を組み合わせて構成され、前記断熱材吊下具は、前記断熱材を厚さ方向に貫通するようにして前記断熱材に装着される吊下軸部と、前記吊下軸部の一端に設けられる前記吊下軸部よりも幅広の鍔状掛止部と、前記吊下軸部の他端に設けられる前記吊下軸部よりも幅広の吊下受部と、を具備し、前記梁固定具は、前記梁材に取り付けられる梁固定基部と、前記梁固定基部から離隔するようにして張り出す吊下掛着部と、を具備して、前記吊下掛着部には、前記断熱材吊下具の前記吊下軸部を遊挿可能、かつ前記鍔状掛止部を掛止可能な幅の掛着溝が、その一端を前記吊下掛着部の端縁に開口させ、その他端を前記吊下掛着部内に閉塞させて形成されている、との基本的構成を採用する。
【0008】
さらに、本願が開示する発明は、前記断熱材固定具における前記梁固定基部が、形鋼材からなる梁材のフランジに係合可能なクリップ部を具備している、との付加的構成を採用する。
【0009】
さらに、本願が開示する発明は、前記断熱材固定具における前記梁固定具が、前記梁固定基部と前記吊下掛着部とが別体に形成されている、との付加的構成を採用する。
【0010】
さらに、本願が開示する発明は、前記吊下掛着部に高低差が設けられ、前記掛着溝の閉塞端が、前記掛着溝の開口端又は途中部分の少なくともいずれか一か所よりも低い位置に設けられている、との付加的構成を採用する。
(【0011】以降は省略されています)
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