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公開番号2025112465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024006693
出願日2024-01-19
発明の名称気密構成部材及びこれを用いた建築物並びにその施工方法
出願人積水ハウス株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類E04B 1/68 20060101AFI20250725BHJP(建築物)
要約【課題】互いに対向する二つの面同士の間の気密性、及び、前記二つの面と直交する方向に沿った気密性を容易に確保する。
【解決手段】下面6aを有する床下地材6と、上面7a1と上面7a1からそれと直交する方向に延びる内面7a2とを有する梁横断熱材7aと、下面6aと上面7a1との間に挟持される被挟持部7b1と上面7a1における内面7a2に隣接する縁部を超えて被挟持部7b1から延びる延出部7b2とを有するとともに梁横断熱材7aに固定された気密シート7bと、を備えている。被挟持部7b1は、下面6aと上面7a1との間で挟持された状態で所定温度以上の熱を加えることにより下面6aと上面7a1との間の隙間を埋めるように溶融可能な熱可塑性材料により形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気密構成部材であって、
第一面を有する第一部材と、
第二面と、前記第二面から前記第二面と直交する方向に延びる直交面と、を有する第二部材と、
前記第一面と前記第二面との間で挟持される被挟持部と、前記第二面における前記直交面に隣接する縁部を超えて前記被挟持部から延びる延出部と、を有するとともに、前記第二部材に固定された気密シートと、を備え、
前記被挟持部は、前記第一面と前記第二面との間で挟持された状態で所定温度以上の熱を加えることにより前記第一面と前記第二面との間の隙間を埋めるように溶融可能な熱可塑性材料により形成されている、気密構成部材。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記延出部は、前記第二面及び前記直交面と直交する第三面に対して直交する幅方向において、前記直交面の全体を覆うことができる幅寸法を有する被覆部と、前記幅方向の一方に向けて前記被覆部から延びる余剰部と、を有する、請求項1に記載の気密構成部材。
【請求項3】
建築物であって、
請求項1又は2に記載の気密構成部材と、
梁と、を備え、
前記第一部材は、前記梁上に設けられた床下地材を構成し、
前記第二部材は、前記梁の室内側に設けられた梁横断熱材を構成し、
前記被挟持部は、前記床下地材の下面を構成する前記第一面と前記梁横断熱材の上面を構成する前記第二面との間で挟持されており、
前記延出部は、前記梁横断熱材の上面における室内に隣接する縁部を超えて前記被挟持部から延びる、建築物。
【請求項4】
前記建築物は、前記梁の下に設けられる梁下断熱材をさらに備え、
前記延出部は、前記梁横断熱材において室内側を向くとともに前記直交面を構成する内面の上下方向の全体、及び、前記梁下断熱材の室内側を向く内面における上下方向の全体を被覆可能な上下方向の長さを有する、請求項3に記載の建築物。
【請求項5】
前記建築物は、前記梁の下に設けられているとともに前記梁を支持するための支持部を有する基礎と、前記支持部の室内側を向く内面に沿って設けられた基礎内断熱材と、をさらに備え、
前記延出部は、前記梁横断熱材において室内側を向くとともに前記直交面を構成する内面の上下方向の全体、及び、前記基礎内断熱材の室内側を向く内面の少なくとも一部を被覆可能な上下方向の長さを有する、請求項3に記載の建築物。
【請求項6】
前記基礎は、水平方向に広がるとともに前記支持部が立設された周縁部を有する水平部を有し、
前記延出部は、前記水平部に接続可能な上下方向の長さを有している、請求項5に記載の建築物。
【請求項7】
請求項3に記載の建築物の施工方法であって、
前記被挟持部に所定温度以上の熱を加えることにより前記床下地材の下面と前記梁横断熱材の上面との間の隙間を埋める、建築物の施工方法。
【請求項8】
内部空間を有する内壁下地を準備し、
前記梁の下に梁下断熱材を設置し、
前記延出部を前記梁横断熱材の内面及び前記梁下断熱材の内面を被覆した状態で固定した後、
前記延出部の室内側の位置に内壁下地を設置する、請求項7に記載の建築物の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気密構成部材を用いた建築物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、気密構成部材を有する建築物として、例えば、特許文献1に記載の建築物が知られている。
【0003】
特許文献1に記載の建築物は、小屋ばりと、軒桁と、小屋ばり及び軒桁の上面を覆うように設けられた第一乾燥面材と、第一乾燥面材の上面に固定された桁上断熱材と、を備えている。第一乾燥面材は、ポリカーボネートなどのシートにより構成されている。
【0004】
さらに、特許文献の建築物は、軒桁の外側において面方向(外壁面に沿った方向)に延びる第二乾燥面材と、第二乾燥面材の外側に設けられた外断熱形成用板状断熱材と、を備えている。第二乾燥面材は、第一乾燥面材と同様の構成を有する。また、第二乾燥面材は、第一乾燥面材との間の気密性を確保するため、桁上断熱材の一端部に密に当接して配置されている。つまり、桁上断熱材の一端部は、第二乾燥面材に対して突き合わせるように設けられている。さらに、特許文献1には、第二乾燥面材の外側目地部に気密テープを介在させることが好ましいことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-204691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のように互いに対向する二つの部材を密に当接して配置するためには、施工現場において高い精度の寸法管理が要求される。さらに、互いに直交する面を有する二つの部材に亘り、かつ、目地部の一端部から他端部までに連続して気密テープを貼る作業は、非常に労力の大きい作業である。
【0007】
本発明の目的は、互いに対向する二つの面同士の間の気密性、及び、前記二つの面と直交する方向に沿った気密性を容易に確保することができる気密構成部材及びこれを用いた建築物並びにその施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、第一発明は、気密構成部材であって、第一面を有する第一部材と、第二面と、前記第二面から前記第二面と直交する方向に延びる直交面と、を有する第二部材と、前記第一面と前記第二面との間で挟持される被挟持部と、前記第二面における前記直交面に隣接する縁部を超えて前記被挟持部から延びる延出部と、を有するとともに、前記第二部材に固定された気密シートと、を備え、前記被挟持部は、前記第一面と前記第二面との間で挟持された状態で所定温度以上の熱を加えることにより前記第一面と前記第二面との間の隙間を埋めるように溶融可能な熱可塑性材料により形成されている、気密構成部材を提供する。
【0009】
第一発明によれば、第二部材に対して気密シートが固定されている。そのため、第一部材に対する組付け時に第二部材と気密シートとを一体に取り扱うことができ、第二部材と気密シートとが別部材である場合と比較して取付の作業性が向上する。
【0010】
さらに、気密シートは、第二面における直交面と隣接する縁部を超えて被挟持部から延びる延出部を有している。そのため、第一面と第二面との間で被挟持部が挟まれた状態で延出部を第二部材の直交面に沿って配置することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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