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公開番号2025111160
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005392
出願日2024-01-17
発明の名称防振吊り具及びこれを備えた天井構造
出願人積水ハウス株式会社,宇都宮工業株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類E04B 9/18 20060101AFI20250723BHJP(建築物)
要約【課題】防振効果を向上することが可能な防振吊り具及びこれを備えた天井構造を提供する。
【解決手段】防振吊り具1は、構造躯体100に取り付けられる被取付部3と、所定の収容室40を区画する区画部4と、被取付部3に対して相対変位可能に取り付けられているとともに天井下地200が取り付けられる吊りボルト7と、被取付部3に対する吊りボルト7の相対変位に応じて弾性変形するように被取付部3及び吊りボルト7に亘って設けられた弾性部材6と、区画部4に対して所定の移動範囲内で相対変位可能で、且つ、移動範囲を超えた移動が区画部4との衝突により規制されるように収容室40内に設けられた移動部材81と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
構造躯体の下に天井下地が吊り下げられるように前記天井下地を前記構造躯体に取り付けるための防振吊り具であって、
前記構造躯体に取り付けられる被取付部を有する吊り具本体と、
前記被取付部に対して相対変位可能に前記吊り具本体に取り付けられているとともに前記被取付部の下に前記天井下地が吊り下げられるように前記天井下地が取り付けられる吊り部材と、
前記被取付部に対する前記吊り部材の相対変位に応じて弾性変形するように前記被取付部及び前記吊り部材に亘って前記吊り具本体に設けられた弾性部材と、
前記吊り具本体又は前記吊り部材に設けられ、所定の収容室を区画する区画部と、
前記区画部に対して所定の移動範囲内で相対変位可能で、且つ、前記移動範囲を超えた移動が前記区画部との衝突により規制されるように前記収容室内に設けられた移動部材と、を備える、防振吊り具。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記区画部及び前記移動部材に対して所定の別移動範囲内で相対変位可能で、且つ、前記別移動範囲を超えた移動が前記区画部又は前記移動部材との衝突により規制されるように前記収容室内に設けられ、前記移動部材とは異なる質量を有する別移動部材を、更に備える、請求項1に記載の防振吊り具。
【請求項3】
前記区画部及び前記移動部材は、前記吊り具本体において前記吊り部材を挟んで前記被取付部と反対側の位置に設けられている、請求項1に記載の防振吊り具。
【請求項4】
前記弾性部材は、板バネにより形成され、
前記吊り具本体に固定されているとともに前記板バネの下面に対して点接触した状態で前記板バネを下から支持する支持部を、更に備える、請求項1に記載の防振吊り具。
【請求項5】
天井構造であって、
上下方向に延びるウェブと、前記ウェブの下端部から前記ウェブと直交する方向に延びるフランジと、を有する構造躯体と、
前記構造躯体に取り付けられた、請求項1~4のいずれか1項に記載の防振吊り具と、
前記防振吊り具に取り付けられた天井下地と、を備え、
前記被取付部は、前記構造躯体の前記フランジに取り付けられ、
前記区画部及び前記移動部材は、前記防振吊り具において前記ウェブから水平方向に離れた位置に設けられている、天井構造。
【請求項6】
前記吊り具本体は、前記ウェブから前記フランジが延びる延び方向に沿って前記被取付部から延びる形状を有し、
前記区画部及び前記移動部材は、前記吊り具本体において前記延び方向の先端部に設けられている、請求項5に記載の天井構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防振吊り具及びこれを備えた天井構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
建物の構造躯体に天井下地を取り付けるための防振吊り具は、従来から知られている。例えば、特許文献1には、建物における上層階から下層階へ衝撃音等による振動が伝達することを抑制することが可能な防振吊り具が開示されている。
【0003】
この防振吊り具は、梁材に着脱可能な本体部と、本体部の一部に貫通される吊りボルトと、吊りボルトに作用する振動を吸収するバネ体と、を備え、吊りボルトに天井下地が取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-44559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される防振吊り具では、特定周波数の振動の防振効果が低い場合があり、この点で改善の余地がある。
【0006】
本発明の目的は、防振効果を向上することが可能な防振吊り具及びこれを備えた天井構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、特定周波数の振動の防振効果の低い原因として防振吊り具が取り付けられる構造躯体自体の共振であることを究明し、構造躯体の共振周波数を低域側にシフトさせ、さらに振動を低減させることが可能な防振吊り具の構造とすることにより、防振効果を向上することができることを見出して、本発明の完成に至った。すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
【0008】
本発明の第1の態様に係る防振吊り具は、構造躯体の下に天井下地が吊り下げられるように前記天井下地を前記構造躯体に取り付けるための防振吊り具である。この防振吊り具は、前記構造躯体に取り付けられる被取付部を有する吊り具本体と、前記被取付部に対して相対変位可能に前記吊り具本体に取り付けられているとともに前記被取付部の下に前記天井下地が吊り下げられるように前記天井下地が取り付けられる吊り部材と、前記被取付部に対する前記吊り部材の相対変位に応じて弾性変形するように前記被取付部及び前記吊り部材に亘って前記吊り具本体に設けられた弾性部材と、前記吊り具本体又は前記吊り部材に設けられ、所定の収容室を区画する区画部と、前記区画部に対して所定の移動範囲内で相対変位可能で、且つ、前記移動範囲を超えた移動が前記区画部との衝突により規制されるように前記収容室内に設けられた移動部材と、を備える。
【0009】
第1の態様によれば、区画部と、当該区画部の収容室内に設けられた移動部材とによって、いわゆるインパクトダンパが構成される。インパクトダンパにより防振吊り具自体の振動を減衰することができるため、防振吊り具の防振効果を向上することができる。さらに、特定周波数の振動の防振効果の低い原因が構造躯体自体の共振にあると究明されたところ、区画部に対して移動部材を設けることにより、被取付部を介して構造躯体に移動部材の質量に応じた荷重をかけて構造躯体の共振周波数を低域側にシフトさせることができる。これにより、特定周波数の振動を効果的に弾性部材によって抑えることができる。
【0010】
第2の態様に係る防振吊り具は、第1の態様の防振吊り具において、前記区画部及び前記移動部材に対して所定の別移動範囲内で相対変位可能で、且つ、前記別移動範囲を超えた移動が前記区画部又は前記移動部材との衝突により規制されるように前記収容室内に設けられ、前記移動部材とは異なる質量を有する別移動部材を、更に備える。
(【0011】以降は省略されています)

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