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公開番号2025118059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013144
出願日2024-01-31
発明の名称隅谷カバー及び該隅谷カバーを含む隅谷構造
出願人積水ハウス株式会社,株式会社カナメ
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類E04D 3/40 20060101AFI20250805BHJP(建築物)
要約【課題】隅谷を挟んでその両側に位置する一対の野地板上にてそれぞれ屋根横方向に延びる一対の屋根材を屋根縦方向に複数段に亘って配置してなる複数対の屋根材の各段に設置可能とされ、前記一対の屋根材の前記隅谷側の端部境界を覆う隅谷カバーにおいて、雨仕舞いの向上を図る。
【解決手段】隅谷カバー20は、隅谷6を挟んで一方側に配置された屋根材111の上面に対向する第1カバー部211と、隅谷6を挟んで他方側に配置された屋根材112の上面に対向する第2カバー板部212と、第1カバー部211及び第2カバー板部212の隅谷側の端縁部同士を連結するとともに隅谷6の上側を跨ぐように配置された中間カバー部213とを備えている。中間カバー部213の上面は、隅谷6の延び方向に水平に直交する隅谷直交方向に幅を有する平坦面からなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
隅谷を挟んでその両側に位置する一対の野地板上にてそれぞれ屋根横方向に延びる一対の屋根材を屋根縦方向に複数段に亘って配置してなる複数対の屋根材の各段に設置可能とされ、前記一対の屋根材の前記隅谷側の端部境界を覆う隅谷カバーであって、
前記一対の屋根材のうち前記隅谷を挟んで一方側に配置された屋根材の上面に対向する第1カバー部と、
前記一対の屋根材のうち前記隅谷を挟んで他方側に配置された屋根材の上面に対向する第2カバー部と、
前記第1カバー部及び前記第2カバー部の前記隅谷側の端縁部同士を連結するとともに前記隅谷の上側を跨ぐように配置された中間カバー部とを備え、
前記中間カバー部の上面は、前記隅谷の延び方向に水平に直交する隅谷直交方向に幅を有する平坦面からなる、隅谷カバー。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
請求項1記載の隅谷カバーであって、
前記中間カバー部の水下側の端縁は、前記隅谷直交方向に直線状に延びている、隅谷カバー。
【請求項3】
請求項1又は2記載の隅谷カバーから構成される複数の隅谷カバーと、前記複数対の屋根材とを含む隅谷構造であって、
前記各屋根材はそれぞれ、該各屋根材の水下側端縁部に位置し、該各屋根材の下面側において水上側に開放する凹部を有する屋根水下側係合部と、該各屋根材の水上側端縁部に位置し、該各屋根材の上面側において水下側に開放する凹部を有する屋根水上側係合部とを有していて、相隣接する屋根材の屋根水下側係合部と屋根水上側係合部とが凹部同士の噛合いにより係合することで屋根縦方向に連結可能に構成されており、
前記隅谷カバーは、前記第1カバー部、前記第2カバー部及び前記中間カバー部を含むカバー本体部と、前記カバー本体部の水上側端縁部に接続され、当該隅谷カバーと同じ段に配置された前記一対の屋根材の屋根水上側係合部にその凹部内側から重なるように係合するカバー水上側係合部とを有していて、該一対の屋根材の屋根水上側係合部とその凹部内側に重なる隅谷カバーのカバー水上側係合部とが、該一対の屋根材が位置する段の水上側の隣接段に配置された一対の屋根材の屋根水下側係合部の凹部内側に係合するように構成されている、隅谷構造。
【請求項4】
請求項3記載の隅谷構造において、
前記隅谷カバーは、前記カバー本体部の中間カバー部の水下側端縁部に接続され、当該隅谷カバーと同じ段に配置された前記一対の屋根材の屋根水下側係合部に対して、その外側から抱え込むように係合する水下側抱込み係合部をさらに有している、隅谷構造。
【請求項5】
請求項4記載の隅谷構造において、
前記水下側抱込み係合部は、
前記中間カバー部の前記水下側の端縁からその下面側に延びる延出部と、該延出部の下端縁から隅谷に沿って水上側に延び、前記中間カバー部に対して間隔を空けて対向する対向板部とを有していて、
前記中間カバー部の下面と前記対向板部の上面と前記延出部とによって前記隅谷カバーと同じ段に配置された前記一対の屋根材の屋根水下側係合部に対してその外側から抱込むように係合可能に構成されており、
前記対向板部の先端部は、前記同じ段に位置する一対の屋根材の水下側の隣接段に設けられた一対の屋根材の屋根水上側係合部の凹部内側に係合するように構成されている、隅谷構造。
【請求項6】
請求項5記載の隅谷構造において、
前記対向板部は、前記水下側の隣接段に位置する一対の屋根材の屋根水上側係合部の凹部内側に係合する一対の斜辺と、該一対の斜辺の水下側端に接続され、前記直交方向において対向する一対の側辺と、該一対の側辺の水下側端同士を接続するとともに前記延出部の下端縁を構成する基端辺とを有しており、
前記対向板部の先端部は、前記一対の斜辺を含んで構成されている隅谷構造。
【請求項7】
請求項4記載の隅谷構造において、
前記隅谷カバーを、当該隅谷カバーと同じ段に位置する前記一対の屋根材と共に、前記一対の野地板にそれぞれ固定するための一対の固定用部材を備え、
前記一対の固定用部材のうちの一方の固定用部材は、前記一方側に配置された前記屋根材の屋根水上側係合部と前記隅谷カバーの第1カバー部に形成された前記カバー水上側係合部とに該両係合部が重なる状態で係合して、前記隅谷よりも前記一方側に位置する前記野地板の当該屋根材よりも上側の部分に固定され、
前記一対の固定用部材のうちの他方の固定用部材は、前記他方側に配置された前記屋根材の屋根水上側係合部と前記隅谷カバーの第2カバー部に形成された前記カバー水上側係合部とに該両係合部が重なる状態で係合して、前記隅谷よりも前記他方側に位置する前記野地板の当該屋根材よりも上側の部分に固定される、隅谷構造。
【請求項8】
請求項4記載の隅谷構造において、
前記一対の野地板と前記複数対の屋根材のそれぞれとの間の空間に配置される複数の空間配置部材を備え、
前記複数の空間配置部材はそれぞれ、該各空間配置部材が配置される前記野地板の垂直方向から見て、少なくとも一部が、該各空間配置部材が配置される段に設けられた前記隅谷カバーと重なるように配置される、隅谷構造。
【請求項9】
請求項8記載の隅谷構造において、
前記複数の空間配置部材は、それぞれの下面が前記各野地板の上面に当接し、且つ、それぞれの上面が該各空間配置部材と同じ段に配置された前記屋根材の下面に当接するように配置されている、隅谷構造。
【請求項10】
請求項8記載の隅谷構造において、
前記複数の空間配置部材はそれぞれ、前記各野地板の上面に接着材により固定されている、隅谷構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、隅谷カバー及び該隅谷カバーを含む隅谷構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、隅谷を挟んでその両側に位置する一対の野地板上にてそれぞれ屋根横方向に延びる一対の屋根材を屋根縦方向に複数段に亘って配置してなる複数対の屋根材の各段に設定可能とされ、前記一対の屋根材の前記隅谷側の端部境界を覆う隅谷カバーが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この隅谷カバーは化粧材兼連結材として機能する。具体的には、隅谷カバーは、隅谷を挟んで両側に位置する一対の屋根材の上面に対向する一対の平板部を有している。この一対の平板部の上面は、隅谷の上方において断面V字状に交差している(特許文献1の図15参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平06-307030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示す従来の隅谷カバーでは、隅谷カバーを構成する一対の平板部の上面が断面V字状に交差しているので、雨仕舞(雨水の排水性)が悪いという問題がある。すなわち、従来の隅谷カバーでは、雨水が一対の平板部によって形成されるV字状の谷の底縁部に導かれてこの谷の底縁部に雨水が集中する。このため、当該谷の底縁部に集中した雨水の一部がオーバーフローしたり、当該谷の底縁部に集中した雨水が谷の下流端から排出される際に排出予定位置(例えば隅谷の下流端端付近に位置する雨樋)を飛び越えたりして、雨水を所定の排水経路に沿って排出することができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、雨仕舞に優れた隅谷カバー及び隅谷構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る隅谷カバーは、隅谷を挟んでその両側に位置する一対の野地板上にてそれぞれ屋根横方向に延びる一対の屋根材を屋根縦方向に複数段に亘って配置してなる複数対の屋根材の各段に設置可能とされ、前記一対の屋根材の前記隅谷側の端部境界を覆う隅谷カバーであって、前記一対の屋根材のうち前記隅谷を挟んで一方側に配置された屋根材の上面に対向する第1カバー部と、前記一対の屋根材のうち前記隅谷を挟んで他方側に配置された屋根材の上面に対向する第2カバー部と、前記第1カバー部及び前記第2カバー部の前記隅谷側の端縁部同士を連結するとともに前記隅谷の上側を跨ぐように配置された中間カバー部とを備え、前記中間カバー部の上面は、前記隅谷の延び方向に水平に直交する隅谷直交方向に幅を有する平坦面からなる。
【0007】
第1の発明によれば、隅谷カバーの中間カバー板部の上面が、隅谷の延び方向に対して水平に直交する隅谷直交方向に幅を有する平坦面状に形成されているので、中間カバー板部の上面を流れる雨水を、該中間カバー板部の幅方向(前記水平直交方向)に均等に分散させることができる。よって、隅谷カバーの上面における雨水のオーバーフローや雨水の流速の過度な増加を抑制して、雨仕舞を向上させることができる。
【0008】
第2の発明に係る隅谷カバーは、第1の発明において、前記中間カバー部の水下側の端縁は、前記隅谷直交方向に直線状に延びていることが好ましい。
【0009】
第2の発明によれば、中間カバー板部の水下側端縁から水下側に流出する雨水の流速をその幅方向の全体に亘って均一化することができる。すなわち、前記構成によれば、中間カバー板部の水下側端縁は、当該中間カバー板部の幅方向(前記隅谷直交方向)に直線状に延びているので、中間カバー板部の水下側端縁において雨水の流出速度を幅方向の全体に亘って均一化することができる。よって、中間カバー板部の上面における雨水の流速の偏りを抑制して、当該雨水を中間カバー板部の幅方向に均一に分散することができるので雨仕舞いを向上させることができる。また、中間カバー板部の水下側端縁を直線状に形成することで、該水下側端縁に接続される後述の水下側抱込み係合部を、板金部材の折り曲げ加工により容易に(脆弱部を生じることなく)形成することができる。
【0010】
第3の発明に係る隅谷構造は、第1又は第2の発明に係る隅谷カバーから構成される複数の隅谷カバーと、前記複数対の屋根材とを備えた隅谷構造であって、前記各屋根材はそれぞれ、該各屋根材の水下側端縁部に位置し、該各屋根材の下面側において水上側に開放する凹部を有する屋根水下側係合部と、該各屋根材の水上側端縁部に位置し、該各屋根材の上面側において水下側に開放する凹部を有する屋根水上側係合部とを有していて、相隣接する屋根材の屋根水下側係合部と屋根水上側係合部とが凹部同士の噛合いにより係合することで屋根縦方向に連結可能に構成されており、前記隅谷カバーは、前記第1カバー部、前記第2カバー部及び前記中間カバー部を含むカバー本体部と、前記カバー本体部の水上側端縁部に接続され、当該隅谷カバーと同じ段に配置された前記一対の屋根材の屋根水上側係合部にその凹部内側から重なるように係合するカバー水上側係合部とを有していて、該一対の屋根材の屋根水上側係合部とその凹部内側に重なる隅谷カバーのカバー水上側係合部とが、該一対の屋根材が位置する段の水上側の隣接段に配置された一対の屋根材の屋根水下側係合部の凹部内側に係合するように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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