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公開番号2025098610
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214856
出願日2023-12-20
発明の名称鋼材の接続構造及び建築物
出願人積水ハウス株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250625BHJP(建築物)
要約【課題】柱が局部座屈しにくくなる鋼材の接続構造及び建築物を提供する。
【解決手段】鋼材の接続構造10は、水平方向に沿うように延びる鋼製の梁12と、鉛直方向に沿うように延びる鋼製の柱13と、接続部材16と、スペーサ17とを備えている。梁12は、梁ウェブ20と、第1梁フランジ21と、第2梁フランジとを有している。柱13は、柱ウェブ30と、第1柱フランジ31と、第2柱フランジ32とを有している。接続部材16は、第1梁フランジ21と柱13とを接続している。スペーサ17は、接続部材16と第1梁フランジ21との間に配置されている。第1梁フランジ21と第1柱フランジ31との間には、第1主隙間G11が設けられている。第1梁フランジ21と第2柱フランジ32との間には、第2主隙間G12が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
鋼材の接続構造であって、
横架材ウェブ、第1横架材フランジ、及び第2横架材フランジを有し、水平方向に沿うように延びる鋼製の横架材と、
柱ウェブ、第1柱フランジ、及び第2柱フランジを有し、鉛直方向に沿うように延びる鋼製の柱と、
前記第1横架材フランジと前記柱とを接続する接続部材と、
前記接続部材と前記第1横架材フランジとの間に配置されるスペーサと、
を備え、
前記第1横架材フランジと前記第1柱フランジとの間には第1主隙間が設けられ、
前記第1横架材フランジと前記第2柱フランジとの間には第2主隙間が設けられている
鋼材の接続構造。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記接続部材は、
前記第1柱フランジの内面であって前記柱ウェブよりも一方側に位置する第1内面に沿って延びる第1縦部分、及び前記第1縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第1横部分を有する第1アングルと、
前記第1柱フランジの内面であって前記柱ウェブよりも他方側に位置する第2内面に沿って延びる第2縦部分、及び前記第2縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第2横部分を有する第2アングルと、
前記第2柱フランジの内面であって前記柱ウェブよりも一方側に位置する第3内面に沿って延びる第3縦部分、及び前記第3縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第3横部分を有する第3アングルと、
前記第2柱フランジの内面であって前記柱ウェブよりも他方側に位置する第4内面に沿って延びる第4縦部分、及び前記第4縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第4横部分を有する第4アングルと、
前記第1柱フランジの第1外面に沿って延びる第5縦部分、及び前記第5縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第5横部分を有する第5アングルと、
前記第2柱フランジの第2外面に沿って延びる第6縦部分、及び前記第6縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第6横部分を有する第6アングルと、
を有する請求項1に記載の鋼材の接続構造。
【請求項3】
前記接続部材は、前記柱の延在方向の端部が溶接されるプレート部材であり、
前記接続部材には、前記柱ウェブの厚さ方向において前記柱ウェブの両側に位置するとともに前記柱ウェブに沿って延びる一対のスリットが設けられている請求項1に記載の鋼材の接続構造。
【請求項4】
前記接続部材は、
前記横架材の延在方向において前記第1柱フランジと前記第2柱フランジとの間に位置する第1接続部と、
前記横架材の延在方向において前記第1柱フランジを挟んで前記柱ウェブとは反対側に位置する第2接続部と、
前記横架材の延在方向において前記第2柱フランジを挟んで前記柱ウェブとは反対側に位置する第3接続部と、
を有し、
前記スペーサは、
前記第1接続部と前記第1横架材フランジとの間に配置される第1スペーサ部材と、
前記第2接続部と前記第1横架材フランジとの間に配置される第2スペーサ部材と、
前記第3接続部と前記第1横架材フランジとの間に配置される第3スペーサ部材と、
を有し、
前記第1接続部と前記第1横架材フランジとの間には、前記第1主隙間と連通する第1副隙間と、前記第2主隙間と連通する第2副隙間とが設けられ、
前記第2接続部と前記第1横架材フランジとの間には、前記第1主隙間と連通する第3副隙間が設けられ、
前記第3接続部と前記第1横架材フランジとの間には、前記第2主隙間と連通する第4副隙間が設けられている請求項1に記載の鋼材の接続構造。
【請求項5】
前記横架材は、前記横架材ウェブに設けられるとともに前記第1横架材フランジと前記第2横架材フランジとを連結するスチフナをさらに有する請求項1に記載の鋼材の接続構造。
【請求項6】
前記横架材は、
前記第1柱フランジと鉛直方向に重なる前記スチフナとしての第1スチフナと、
前記第2柱フランジと鉛直方向に重なる前記スチフナとしての第2スチフナと、
を有する請求項5に記載の鋼材の接続構造。
【請求項7】
請求項1~6の何れか一項に記載の鋼材の接続構造を有する建築物。
【請求項8】
第1柱及び第1梁を有する第1躯体構造体と、
第2柱及び第2梁を有し、前記第1躯体構造体の上に設けられる第2躯体構造体と、
を備え、
前記第1躯体構造体は、前記第1柱と前記第1梁とが交差する部分において前記第1柱が前記第1梁よりも優先して通されている柱勝ちラーメン構造であり、
前記第2躯体構造体は、前記第2柱と前記第2梁とが交差する部分において前記第2梁が前記第2柱よりも優先して通されている梁勝ちラーメン構造であり、
前記横架材は前記第1梁であり、前記柱は前記第2柱である請求項7に記載の建築物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼材の接続構造及び建築物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1では、鋼製の横架材と鋼製の柱とが接続部材によって接続されている。横架材は、例えば、梁である。梁は、H形鋼によって構成されている。柱は、H形鋼によって構成されている。接続部材は、例えば、スプリットティである。スプリットティは、水平方向に延びる底片部と、鉛直方向に延びる立片部とを有している。スプリットティは、底片部全体が梁のフランジに接触するとともに立片部全体が柱のフランジに接触する状態で梁と柱とを接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-268880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地震等により、柱が局部座屈することがある。柱が局部座屈すると、柱の耐力が急激に低下するため好ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)上記課題を解決する鋼材の接続構造は、横架材ウェブ、第1横架材フランジ、及び第2横架材フランジを有し、水平方向に沿うように延びる鋼製の横架材と、柱ウェブ、第1柱フランジ、及び第2柱フランジを有し、鉛直方向に沿うように延びる鋼製の柱と、前記第1横架材フランジと前記柱とを接続する接続部材と、前記接続部材と前記第1横架材フランジとの間に配置されるスペーサと、を備え、前記第1横架材フランジと前記第1柱フランジとの間には第1主隙間が設けられ、前記第1横架材フランジと前記第2柱フランジとの間には第2主隙間が設けられている。
【0006】
この構成によれば、第1主隙間及び第2主隙間により、柱に荷重が加わりにくくなる。また、接続部材は、柱よりも先に全塑性状態になる。したがって、柱が局部座屈しにくくなる。
【0007】
(2)上記(1)の鋼材の接続構造において、前記接続部材は、前記第1柱フランジの内面であって前記柱ウェブよりも一方側に位置する第1内面に沿って延びる第1縦部分、及び前記第1縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第1横部分を有する第1アングルと、前記第1柱フランジの内面であって前記柱ウェブよりも他方側に位置する第2内面に沿って延びる第2縦部分、及び前記第2縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第2横部分を有する第2アングルと、前記第2柱フランジの内面であって前記柱ウェブよりも一方側に位置する第3内面に沿って延びる第3縦部分、及び前記第3縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第3横部分を有する第3アングルと、前記第2柱フランジの内面であって前記柱ウェブよりも他方側に位置する第4内面に沿って延びる第4縦部分、及び前記第4縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第4横部分を有する第4アングルと、前記第1柱フランジの第1外面に沿って延びる第5縦部分、及び前記第5縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第5横部分を有する第5アングルと、前記第2柱フランジの第2外面に沿って延びる第6縦部分、及び前記第6縦部分に対して直交するとともに前記第1横架材フランジに沿って延びる第6横部分を有する第6アングルと、を有する。
この構成によれば、L字状である各アングルは、靭性のある変形をすることができる。したがって、アングルが変形する際に急激に耐力が低下することを回避できる。
【0008】
(3)上記(1)の鋼材の接続構造において、前記接続部材は、前記柱の延在方向の端部が溶接されるプレート部材であり、前記接続部材には、前記柱ウェブの厚さ方向において前記柱ウェブの両側に位置するとともに前記柱ウェブに沿って延びる一対のスリットが設けられている。
【0009】
この構成によれば、一対のスリットにより、接続部材における一対のスリットの内側に位置する部分、すなわち柱ウェブが溶接された部分と、接続部材における一対のスリットよりも外側に位置する部分とが離されている。このため、柱ウェブに荷重が加わりにくくなる。したがって、柱の変形をより抑制できる。
さらに、接続部材が複数のアングルを有する場合と比較して、接続部材の部品点数が減る。したがって、施工が容易になるとともにコストを削減できる。
【0010】
(4)上記(1)~(3)の何れか1つの鋼材の接続構造において、前記接続部材は、前記横架材の延在方向において前記第1柱フランジと前記第2柱フランジとの間に位置する第1接続部と、前記横架材の延在方向において前記第1柱フランジを挟んで前記柱ウェブとは反対側に位置する第2接続部と、前記横架材の延在方向において前記第2柱フランジを挟んで前記柱ウェブとは反対側に位置する第3接続部と、を有し、前記スペーサは、前記第1接続部と前記第1横架材フランジとの間に配置される第1スペーサ部材と、前記第2接続部と前記第1横架材フランジとの間に配置される第2スペーサ部材と、前記第3接続部と前記第1横架材フランジとの間に配置される第3スペーサ部材と、を有し、前記第1接続部と前記第1横架材フランジとの間には、前記第1主隙間と連通する第1副隙間と、前記第2主隙間と連通する第2副隙間とが設けられ、前記第2接続部と前記第1横架材フランジとの間には、前記第1主隙間と連通する第3副隙間が設けられ、前記第3接続部と前記第1横架材フランジとの間には、前記第2主隙間と連通する第4副隙間が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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