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公開番号
2025089752
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-16
出願番号
2023204578
出願日
2023-12-04
発明の名称
押出成形体
出願人
株式会社トヨックス
代理人
弁理士法人コスモ国際特許事務所
主分類
B29C
48/09 20190101AFI20250609BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】ハロゲン元素含有による環境問題を回避し、水蒸気低透過性、薬液低透過性、耐摩耗性、機械的特性などの物性に優れており、半導体、液晶などの製造で使われる薬液薬剤や超純水用配管などの材料に適した管状の押出成形体を提供する。
【解決手段】押出成形体は、ハロゲン元素を含まず且つエーテル結合またはエチレン構造を有し融点が200℃以上である樹脂により成形された管状の押出成形体であって、25℃における電気伝導率が0.5mS/m以下の水へのイオン溶出量が、7500μg/m
2
以下であり、内表面の算術平均粗さ(Ra)が0.25μm以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ハロゲン元素を含まず且つエーテル結合またはエチレン構造を有し融点が200℃以上である樹脂により成形された管状の押出成形体であって、25℃における電気伝導率が0.5mS/m以下の水へのイオン溶出量が7500μg/m
2
以下であり、内表面の算術平均粗さ(Ra)が0.25μm以下である、
押出成形体。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
25℃における電気伝導率が0.5mS/m以下の水へのイオン溶出量が5500μg/m
2
以下である、
請求項1に記載の押出成形体。
【請求項3】
SEMI F57-0314に基づいて測定される、アルミニウム、バリウム、ホウ素、カルシウム、クロム、銅、鉄、鉛、リチウム、マグネシウム、マンガン、ニッケル、カリウム、ナトリウム、ストロンチウム、及び亜鉛の溶出量の総量が14μg/m
2
以下である、
請求項1または2に記載の押出成形体。
【請求項4】
前記樹脂の295℃におけるメルトフローレートが、7.0~18.0g/10分である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の押出成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、押出成形体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から半導体装置又は液晶表示装置等の精密デバイスなどの製造において、洗浄等の湿式工程で極めて高純度に精製された超純粋が用いられている。また、半導体製造の現像工程などでは特殊な薬液薬剤が使用されている。
【0003】
半導体装置又は液晶表示装置等の精密デバイスなどの製造で使われる薬液薬剤や精密デバイスなどの製造およびそれ以外でも超純水の輸送ラインを構成する配管には、金属イオンの溶出が極度に少ないこと、及び菌の繁殖を防ぐ、内在する空気の気泡化を防ぐ等の目的で内面平滑度が高いことが求められる。
【0004】
これらの用途に用いられる配管の材料としては、化学的に不活性であり、ガスバリア性を有し、薬液薬剤や超純粋への溶出性が極めて少なく、且つ内面平滑度が高いフッ素樹脂が用いられている。例えば、特許文献1には、半導体製造装置、液晶製造装置等に使用される配管として、フッ素樹脂を2層に積層したフッ素樹脂2重チューブが開示され、内側層チューブが、耐食性、耐薬品性に優れたフッ素樹脂(例えば、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、または、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE))によって構成され、外側層チューブが、ガスの透過を抑制できるフッ素樹脂(例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF))によって構成される配管が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、超純水の配管用の多層管であって、フッ素樹脂からなり、超純水に接触する第1の樹脂層と、ガス不透過性樹脂からなり、前記第1の樹脂層の外周面に設けられた第2の樹脂層とを備えることを特徴とする多層管が開示され、さらに、第2の樹脂層の外周面に、前記第2の樹脂層を保護する第3の樹脂層が設けられ、当該第3の樹脂層としてポリエチレンが用いられることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-112507号公報
特開2010-234576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
最近では、半導体チップの集積度向上に伴い回路パターンがますます微細化されてきており、超純水用配管に対する要求特性は厳格化の一途をたどっている。ただ、近年PFAS問題が提起されフッ素関連薬液薬剤、フッ素樹脂の使用について規制が掛けられようとしている。PFASとは有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称であり、1万種類以上の物質がある。
【0008】
欧州化学品庁(ECHA)が2023年3月に公表したPFAS制限提案書によると、(1)PFASおよびPFAS分解生成物が他のどの人工化学物質よりも長く環境中に残留する可能性があること、(2)生物濃縮性、移動性、長距離輸送の可能性、および生態毒性が懸念されること。この2つが制限理由として挙げられている。前者(1)の難分解性はPFASの化学構造に起因するため、制限対象のPFAS全体が該当するが、難分解性自体は有害な特性ではない。後者(2)に関しては、科学的根拠となるデータが存在しているのは一部のPFASに限られる。しかし、「不確実性がある場合、リスクの存在および深刻性の程度が完全に明らかになるまで待つことなく、保護的措置を講じる」予防原則に基づいて、制限対象が広く設定されている。
【0009】
世の中で広く使用されており、われわれの生活に欠かせない素材であっても制限対象となることである。PFASは他の素材よりも優れた特性を有するために、代替品が存在しない用途が数多く存在する。こうした用途に関しては、18カ月の移行期間に加え、5年あるいは12年の追加猶予期間が設定されているが規制されることになる。また一般周知のことであるが、ハロゲン元素を含有した廃棄物の処理においては環境問題があり使用しないことが有効である。
【0010】
本発明では、ハロゲン元素含有による環境問題を回避し、水蒸気低透過性、薬液低透過性、耐摩耗性、機械的特性などの物性に優れており、半導体、液晶などの製造で使われる薬液薬剤や超純水用配管などの材料に適した管状の押出成形体を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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