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公開番号2025088363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203030
出願日2023-11-30
発明の名称液滴吐出ヘッド及び液滴吐出ユニット及び液滴吐出装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/14 20060101AFI20250604BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】外力による欠けやひび割れの発生を抑制できると共に接着剤のはみ出しを抑制することが可能な液滴吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】液滴を吐出する複数のノズル11を有するノズル板10と、ノズル板10が接合され、隔壁23aで仕切られノズル11と個別に連通する個別流路21が複数形成された流路基板23と、流路基板23のノズル板10とは反対側に接合される圧電素子保持基板50と、を有し、流路基板23の一方側の端部に位置する隔壁である端部隔壁23bの外壁は、圧電素子保持基板50の一方側の端部の外壁よりも内側に位置する液滴吐出ヘッド1。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
液滴を吐出する複数のノズルを有するノズル板と、
前記ノズル板が接合され、隔壁で仕切られ前記ノズルと個別に連通する個別流路が複数形成された流路基板と、
前記流路基板の前記ノズル板とは反対側に接合される圧電素子保持基板と、を有し、
前記流路基板の一方側の端部に位置する前記隔壁である端部隔壁の外壁は、前記圧電素子保持基板の前記一方側の端部の外壁よりも内側に位置する液滴吐出ヘッド。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
請求項1記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記端部隔壁の幅は、前記流路基板が有し前記複数の個別流路を形成する他の前記隔壁の幅以上であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
【請求項3】
請求項1記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記圧電素子保持基板の前記一方側の端部の外壁と前記端部隔壁の外壁との距離は、前記端部隔壁の幅以上であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
【請求項4】
請求項1記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
前記流路基板の前記一方側の端部の外壁は、前記端部隔壁以外の部位が前記圧電素子保持基板の前記一方側の端部の外壁と同じ位置に位置することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドを有することを特徴とする液滴吐出ユニット。
【請求項6】
請求項5記載の液滴吐出ユニットを有することを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項7】
請求項1ないし4の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドを有することを特徴とする液滴吐出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出ユニット及び液滴吐出装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット方式の画像形成装置に採用される液滴吐出ヘッドが知られている。この液滴吐出ヘッドは、ノズルに連通する個別液室を構成する流路基板と、ノズルが設けられたノズル板とは反対側で流路基板と接合して圧電素子が収容される凹部が形成された圧電素子保持基板と、振動エネルギーを消散させて衝撃または振動の振幅を軽減するダンパーと、ダンパーが振動可能な空間を有するダンパー保持基板とを備えている。各部材は、接着剤等によって接合されている。
【0003】
上述の液滴吐出ヘッドにおいて、ノズルが高密度に配置されたヘッドを隣接して配置して液滴吐出ユニットを構成する場合に、濃度むらの発生を抑制する観点からヘッド間の隙間を可能な限り狭く構成する必要があり、ノズルや液室等がヘッドの端部近傍に位置する構成となる場合がある。このような構成の場合には、部材外周から作用する外力によってヘッドに欠けやひび割れ等が発生した際に流体のリークや配線の断線あるいは流路容積の変化等が生じ易くなり、所望の機能を得ることが困難となる。また、流路基板や圧電素子保持基板における外周の隔壁も薄い構成となるため、接合界面の接着剤がはみ出した場合に隣接する他のヘッドに対してはみ出した接着剤が干渉する虞がある。
【0004】
そこで、効率的に接着剤や気泡を逃がすと共に、薄板状部材の剛性を確保して反りの発生を低減可能な薄板状部材の積層構造を提供する技術が知られている(例えば「特許文献1」参照)。この技術では、複数の薄板状部材を接着剤により接合させる積層構造において、薄板状部材の他の薄板状部材との接合面の短手方向に少なくとも一つの溝を形成し、この溝はその両端のうち少なくとも一方の端部が薄板状部材の縁部まで達しない長さに形成されている。この構成により、余分な接着剤や薄板状部材間の残留気泡を効率よく逃がすことができると共に、反りの発生を防止して薄板状部材の剛性を確保することができるとされている。
【0005】
また、加圧液室形成部材の加圧液室形成面に加圧液室パターンが、その対向面にはダミーパターンが加圧液室パターンの長手方向に対して平行に、かつ加圧液室パターンの短手方向に対して隣り合うダミーパターンとは千鳥状に配置されている液滴吐出ヘッドが知られている(例えば「特許文献2」参照)。この構成によれば、ノズル面に骨組構造が形成されて加圧液室の剛性が増加し、加圧液室形成部材の表裏の加工差と耐液性膜の内部応力とにより加圧液室形成部材に発生する反りを減少でき、液滴吐出ヘッドの組み立て精度を向上して高信頼性を有する液滴吐出ヘッドを得ることができるとされている。
【0006】
また、振動板上の流路隔壁に対応する位置に補強層を設け、補強層の振動板側の下面の幅を補強層上部の幅よりも広く形成した液滴吐出装置が知られている(例えば「特許文献3」参照)。この構成によれば、液滴吐出装置における構造を最適化することで吐出性能のばらつきを抑えて高画質化を図るという課題に鑑み、振動板駆動不良によるインク液滴吐出不良の発生を防止して安定したインク吐出特性を得ることができ、画像品質を向上できるとされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の液滴吐出ヘッドでは、部材外周から作用する外力に起因して流体のリークや配線の断線あるいは流路容積の変化等が生じると共に、接合界面の接着剤がはみ出した場合に隣接する他のヘッドに対してはみ出した接着剤が干渉する虞があるという問題点がある。そのため、外力による形状変化を最小限に抑え、かつ接着剤のはみ出しを抑えることが望ましい。しかしながら上述した従来の技術では、部材外周に作用する外力の負荷により欠けやひび割れ等が発生するという問題点、及び部材外周に接着剤がはみ出してしまうという問題点は解消されていない。
本発明は、上述した問題点を解決し、外力による欠けやひび割れの発生を抑制できると共に接着剤のはみ出しを抑制することが可能な液滴吐出ヘッドの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、液滴を吐出する複数のノズルを有するノズル板と、前記ノズル板が接合され、隔壁で仕切られ前記ノズルと個別に連通する個別流路が複数形成された流路基板と、前記流路基板の前記ノズル板とは反対側に接合される圧電素子保持基板と、を有し、前記流路基板の一方側の端部に位置する前記隔壁である端部隔壁の外壁は、前記圧電素子保持基板の前記一方側の端部の外壁よりも内側に位置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、流路基板の外壁が液滴吐出ヘッドの外壁よりも内側に位置することとなり流路基板の外壁が直接外力を受けることが防止され、外力による欠けやひび割れの発生を抑制できると共に接着剤のはみ出しを抑制することが可能な液滴吐出ヘッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態を適用可能な従来の液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出ユニットのノズル面側から見た概略分解斜視図である。
本発明の一実施形態を適用可能な従来の液滴吐出ユニットの、液滴吐出ヘッドの短手方向に沿った概略断面図である。
本発明の一実施形態を適用可能な従来の液滴吐出ヘッドの流路基板と共通流路部材との間の概略断面図である。
従来の液滴吐出ヘッドの(a)ノズル板を下側とした概略斜視図、(b)下側からノズル板を見た概略平面図、(c)下側から流路基板を見た概略平面図である。
図4(b)のA-A矢視断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る液滴吐出ヘッドの(a)ノズル板を下側とした概略斜視図、(b)下側からノズル板を見た概略平面図、(c)下側から流路基板を見た概略平面図である。
図6(b)のB-B矢視断面図である。
本発明の第2の実施形態に係る液滴吐出ヘッドの(a)ノズル板を下側とした概略斜視図、(b)下側からノズル板を見た概略平面図、(c)下側から流路基板を見た概略平面図である。
本発明の各実施形態に係る液滴吐出ヘッド及び従来の液滴吐出ヘッドの比較試験結果を示す表である。
本発明の各実施形態に係る液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置の概略正面図である。
本発明の各実施形態に係る液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置の液滴吐出ユニットを説明する概略平面図である。
本発明の各実施形態に係る液滴吐出ヘッドを備えた他の液滴吐出装置の概略平面図である。
本発明の各実施形態に係る液滴吐出ヘッドを備えた他の液滴吐出装置の概略側面図である。
本発明の各実施形態に係る液滴吐出ヘッドを備えた他の液滴吐出装置の液滴吐出ユニットを説明する概略平面図である。
本発明の各実施形態に係る液滴吐出ヘッドを備えた他の液滴吐出装置の他の液滴吐出ユニットを説明する概略正面図である。
本発明の各実施形態に係る液滴吐出ヘッドを備えたさらに他の液滴吐出装置である電極の製造装置の概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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