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公開番号
2025088054
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202488
出願日
2023-11-30
発明の名称
液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッド装置、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
B41J
2/14 20060101AFI20250604BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】液体吐出ヘッドの製造工程の煩雑化することなく、静電気による電流がノズル板を流れることによる不具合を抑制する。
【解決手段】液体を吐出するノズルが形成されるノズル板10と、ノズルに連通される個別液室が形成される流路基板20と、個別液室内の液体をノズルから吐出させる駆動力を発生するアクチュエータと、を有する液体吐出ヘッドであって、流路基板とノズル板との間に介在し、ノズル板に入力される異常電流がアクチュエータへ流れるのを抑止する導電性の遮蔽層26と、遮蔽層に流れ込んだ異常電流を、ノズル板の面方向外方領域で、ノズル板の液体吐出面10a側に設けられる導電性のノズルカバー103へ流す導通路302と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
液体を吐出するノズルが形成されるノズル板と、
前記ノズルに連通される個別液室が形成される流路基板と、
前記個別液室内の液体をノズルから吐出させる駆動力を発生するアクチュエータと、を有する液体吐出ヘッドであって、
前記流路基板と前記ノズル板との間に介在し、前記ノズル板に入力される異常電流が前記アクチュエータへ流れるのを抑止する導電性の遮蔽層と、
前記遮蔽層に流れ込んだ異常電流を、前記ノズル板の面方向外方領域で、前記ノズル板の液体吐出面側に設けられる導電性のノズルカバーへ流す導通路と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記遮蔽層は、前記液体に非接触しない位置に設けられることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
前記遮蔽層は、前記個別液室の領域から前記ノズル板の面方向へ外れた領域に形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項4】
液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドのノズル板の液体吐出面側に設けられる導電性のノズルカバーとを有する液体吐出ヘッド装置であって、
前記液体吐出ヘッドとして、請求項1に記載の液体吐出ヘッドを用いることを特徴とする液体吐出ヘッド装置。
【請求項5】
請求項4に記載の液体吐出ヘッド装置において、
前記ノズルカバーと前記ノズル板との間が接合剤によって接合され、
前記接合剤の少なくとも一部は導電性接合剤であり、
前記導通路は、前記導電性接合剤を含むことを特徴とする液体吐出ヘッド装置。
【請求項6】
請求項5に記載の液体吐出ヘッド装置において、
前記接合剤は、前記導電性接合剤と絶縁性接合剤とを含むことを特徴とする液体吐出ヘッド装置。
【請求項7】
請求項6に記載の液体吐出ヘッド装置において、
前記絶縁性接合剤は、エポキシ系接合剤であることを特徴とする液体吐出ヘッド装置。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド装置において、
前記遮蔽層と前記ノズル板との間には絶縁層が形成され、
前記絶縁層には、前記ノズル板の面方向外方領域に貫通孔が形成され、
前記導電性接合剤は、前記貫通孔に充填されることを特徴とする液体吐出ヘッド装置。
【請求項9】
請求項8に記載の液体吐出ヘッド装置において、
前記絶縁層は、接液膜であることを特徴とする液体吐出ヘッド装置。
【請求項10】
請求項9に記載の液体吐出ヘッド装置において、
前記接液膜は、タンタル(Ta)、シリコン(Si)、酸素(O)を含むことを特徴とする液体吐出ヘッド装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッド装置、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、液体を吐出するノズルが形成されるノズル板と、前記ノズルに連通される個別液室が形成される流路基板と、前記個別液室内の液体をノズルから吐出させる駆動力を発生するアクチュエータと、を有する液体吐出ヘッドが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ノズルプレート(ノズル板)と、個別液室が形成される流路基板と、流路基板の個別液室の壁面を構成する振動膜上に形成される圧電素子(アクチュエータ)とを有するヘッドユニット(液体吐出ヘッド)が開示されている。このヘッドユニットは、ノズルプレートの液体吐出面の周縁部が導電性のユニット固定板に導電性接着剤で固定され、ユニット固定板上には更に、接地(アース)された導電性のノズルカバーが導電性接着剤により取り付けられる。このヘッドユニットは、静電気による電流がノズルプレートから個別液室内のインクを通じて駆動IC等へ流れ込むのを防止するためのものである。これを防止するため、このヘッドユニットでは、ノズルプレートの液体吐出面及びその裏面(流路基板が接合される側の面)並びにノズルの内周面にわたって、導電膜が連続した状態で形成されている。そして、ノズルプレートの液体吐出面上の導電膜部分は、ユニット固定板を介してノズルカバーに導通するように構成されている。このヘッドユニットでは、静電気による電流がノズルプレートからインクへ流れたとしても、インクに接触する導電膜を通じて電流をノズルカバーへ流し、駆動ICの破損や誤作動等の不具合が防止される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の液体吐出ヘッドでは、ノズルプレートの液体吐出面及びその裏面並びにノズルの内周面にわたって導電膜を形成する必要があるため、液体吐出ヘッドの製造工程が煩雑化するという課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、液体を吐出するノズルが形成されるノズル板と、前記ノズルに連通される個別液室が形成される流路基板と、前記個別液室内の液体をノズルから吐出させる駆動力を発生するアクチュエータと、を有する液体吐出ヘッドであって、前記流路基板と前記ノズル板との間に介在し、前記ノズル板に入力される異常電流が前記アクチュエータへ流れるのを抑止する導電性の遮蔽層と、前記遮蔽層に流れ込んだ異常電流を、前記ノズル板の面方向外方領域で、前記ノズル板の液体吐出面側に設けられる導電性のノズルカバーへ流す導通路と、を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、液体吐出ヘッドの製造工程の煩雑化することなく、静電気による電流がノズル板を流れることによる不具合を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態における液体吐出ヘッドを備えたヘッドモジュールを模式的に示す分解斜視図。
同ヘッドモジュールに搭載された1つの液体吐出ヘッドをヘッド短手方向に沿って切断した断面を模式的に示す断面図。
(a)は、比較例1の構成における液体吐出ヘッドを吐出面側から見たときの平面図。(b)は、同図(a)中の符号A-A'で示す断面の要部を示す要部断面図。
(a)は、実施形態における液体吐出ヘッドを吐出面側から見たときの平面図。(b)は、同図(a)中の符号B-B'で示す断面の要部を示す要部断面図。
比較例2の構成における液体吐出ヘッドの断面の要部を示す要部断面図。
比較例3の構成における液体吐出ヘッドの断面の要部を示す要部断面図。
比較例4の構成における液体吐出ヘッドの断面の要部を示す要部断面図。
変形例における液体吐出ヘッドの断面の要部を示す要部断面図。
液体を吐出する装置の他の一例についての要部平面説明図。
同装置の要部側面説明図。
液体吐出ユニットの他の一例についての要部平面説明図。
液体吐出ユニットの更に他の一例についての正面説明図。
本発明の実施形態に係る電極の製造装置の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における液体吐出ヘッドを備えた液体吐出ヘッド装置であるヘッドモジュールを模式的に示す分解斜視図である。
図2は、本実施形態のヘッドモジュールに搭載された1つの液体吐出ヘッドをヘッド短手方向に沿って切断した断面を模式的に示す断面図である。
【0009】
ヘッドモジュール100は、液体を吐出する複数の液体吐出ヘッド1と、ベース部材102と、ノズルカバー103と、放熱部材104と、マニホールド105と、プリント基板(PCB)106と、モジュールケース107とを備えている。
【0010】
液体吐出ヘッド1は、ノズル11が形成されたノズル板10と、ノズル11に通じる個別液室である圧力室21などの個別流路を形成する流路基板20と、圧力室21の液体を加圧するアクチュエータである圧電素子40を含む振動板30とを備えている。また、液体吐出ヘッド1は、振動板30に積層した中間流路板50と、中間流路板50に積層した共通流路部材70などを備えている。共通流路部材70は液体吐出ヘッド1のフレーム部材となっている。
(【0011】以降は省略されています)
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