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公開番号2025088040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202468
出願日2023-11-30
発明の名称操船支援システム、操船支援方法、及び、操船支援プログラム
出願人川崎重工業株式会社,アイディア株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B63B 79/40 20200101AFI20250604BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】
船舶を停止位置に停止させる減速操船を支援する操船支援システムを提供する。
【解決手段】
本開示の一態様に係る操船支援システムは、船舶の位置から停止位置までの距離である残距離に対する、目標減速速度、上限減速速度、及び、下限減速速度のうち少なくとも1つを含む減速速度の関係を示す減速情報を記憶する記憶装置と、対象船舶が停止予定位置に至るまでの航行予定距離を取得又は算出し、前記減速情報に基づいて前記残距離が前記航行予定距離であるときの減速速度を導出し、導出した減速速度に基づいて目標推奨速度、上限推奨速度、及び、下限推奨速度のうち少なくとも1つを含む推奨速度を設定し、設定した推奨速度の情報を出力する処理装置と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
船舶の位置から停止位置までの距離である残距離に対する、目標減速速度、上限減速速度、及び、下限減速速度のうち少なくとも1つを含む減速速度の関係を示す減速情報を記憶する記憶装置と、
対象船舶が停止予定位置に至るまでの航行予定距離を取得又は算出し、前記減速情報に基づいて前記残距離が前記航行予定距離であるときの減速速度を導出し、導出した減速速度に基づいて目標推奨速度、上限推奨速度、及び、下限推奨速度のうち少なくとも1つを含む推奨速度を設定し、設定した推奨速度の情報を出力する処理装置と、を備えている、操船支援システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記記憶装置及び前記処理装置のうち少なくとも一方は前記対象船舶の船外に位置している、請求項1に記載の操船支援システム。
【請求項3】
前記処理装置は、前記対象船舶の現在位置を取得又は算出し、取得又は算出した前記対象船舶の現在位置に基づいて前記航行予定距離を算出する、請求項1に記載の操船支援システム。
【請求項4】
前記処理装置は、前記対象船舶が前記停止予定位置に至るまでの予定航路を含む航路情報を取得し、取得した前記航路情報と取得又は算出した前記対象船舶の現在位置とに基づいて前記航行予定距離を算出する、請求項3に記載の操船支援システム。
【請求項5】
前記処理装置は、前記対象船舶の船外に位置する船外計測器から前記対象船舶の現在位置を取得し、又は、前記船外計測器から取得した測定データに基づいて前記対象船舶の現在位置を算出する、請求項3に記載の操船支援システム。
【請求項6】
前記処理装置は、設定した推奨速度に基づいて、複数のテレグラフ指令のうちの1つを選定し、選定したテレグラフ指令の情報を出力する、請求項1に記載の操船支援システム。
【請求項7】
前記推奨速度、及び、前記対象船舶の現在速度を、同時に表示する表示装置を備えている、請求項1に記載の操船支援システム。
【請求項8】
前記対象船舶の現在速度は、前記対象船舶の船外に位置する船外計測器によって計測された速度、又は、前記船外計測器が計測した計測データに基づいて算出された速度である、請求項7に記載の操船支援システム。
【請求項9】
前記対象船舶の現在速度が前記処理装置が設定した上限推奨速度よりも大きい場合、又は、前記対象船舶の現在速度が前記処理装置が設定した下限推奨速度よりも小さい場合、警告信号を出力する警告出力装置を備えている、請求項1に記載の操船支援システム。
【請求項10】
前記処理装置は、所定時間後における対象船舶が前記停止予定位置に至るまでの将来航行予定距離を取得又は算出し、前記減速情報に基づいて前記残距離が前記将来航行予定距離であるときの減速速度を導出し、導出した減速速度に基づいて将来目標推奨速度、将来上限推奨速度、及び、将来下限推奨速度のうち少なくとも1つを含む将来推奨速度を設定し、設定した将来推奨速度の情報を出力する、請求項1に記載の操船支援システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、操船支援システム、操船支援方法、及び、操船支援プログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、桟橋などの回避対象物までの距離が所定距離を下回ったとき、推力が所定値よりも大きくならないように推進機を制御する、船舶推進制御システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-177402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような桟橋などへの船舶の衝突を回避する支援技術が進む一方で、操船者が最も気を遣う着岸位置などへの船舶の停止については支援技術が進んでいない。そこで、本開示は、船舶を停止させる減速操船を支援する操船支援システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る操船支援システムは、船舶の位置から停止位置までの距離である残距離に対する、目標減速速度、上限減速速度、及び、下限減速速度のうち少なくとも1つを含む減速速度の関係を示す減速情報を記憶する記憶装置と、対象船舶が停止予定位置に至るまでの航行予定距離を取得又は算出し、前記減速情報に基づいて前記残距離が前記航行予定距離であるときの減速速度を導出し、導出した減速速度に基づいて目標推奨速度、上限推奨速度、及び、下限推奨速度のうち少なくとも1つを含む推奨速度を設定し、設定した推奨速度の情報を出力する処理装置と、を備えている。
【発明の効果】
【0006】
この構成によれば、船舶を停止させる減速操船を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、操船支援システムのブロック図である。
図2は、減速情報を示すグラフである。
図3は、操船支援プログラムのフロー図である。
図4は、表示装置による表示内容を示した図である。
図5は、表示装置による表示内容の変形例を示した図である。
図6は、操船支援システムの設置場所の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(操船支援システムの全体構成)
以下、実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る操船支援システム100のブロック図である。本実施形態に係る操船支援システム100は、航行する船舶を徐々に減速させて停止予定位置に停止させるための減速操船を支援し、操船者の作業負担を軽減するシステムである。
【0009】
図1に示すように、操船支援システム100は、記憶装置11と、処理装置12と、表示装置13と、警告出力装置14と、を備えている。以下、これらの構成要素について順に説明する。
【0010】
<記憶装置>
記憶装置11は、種々の情報を記憶する装置である。記憶装置11は、例えば不揮発性メモリである。本実施形態の記憶装置11は、船舶の位置から停止位置までの距離である残距離に対する減速速度の関係を示す減速情報を記憶している。図2は、減速情報の一例を示すグラフであって、図中の横軸が残距離であり、図中の縦軸が減速速度である。本実施形態の減速速度には上限減速速度と下限減速速度が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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