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公開番号
2025088012
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202403
出願日
2023-11-30
発明の名称
振動低減装置および振動低減装置の取り付け方法
出願人
大和ハウス工業株式会社
代理人
個人
主分類
E04B
5/43 20060101AFI20250604BHJP(建築物)
要約
【課題】簡易な構造で施工も容易な振動低減装置および振動低減装置の取り付け方法を提供する。
【解決手段】振動低減装置1は、建物の対象階2の床構造部(梁21等)と、例えば、対象階の上階3の床構造部(梁31等)と、の間に配置される。振動低減装置1は、対象階2の床構造部と上階3の床構造部の一方の床構造部に固定される第1縦配置部材11と、他方の床構造部に固定される第2縦配置部材12と、が縦並びで係合されてなる。第1縦配置部材11には、第1切欠き部11aが形成されており、第2縦配置部材12には、第2切欠き部12aが形成されており、第1切欠き部11aと第2切欠き部12aによる空間形成箇所には、弾性変形によって振動を吸収する振動吸収体13が配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の対象階の床構造部と、上記対象階の上階および下階の少なくとも一方の他階の床構造部と、の間に配置される振動低減装置であって、
上記対象階の床構造部と上記他階の床構造部の一方の床構造部に固定される第1縦配置部材と、他方の階の床構造部に固定される第2縦配置部材と、が縦並びで係合されており、
上記第1縦配置部材の上記第2縦配置部材との係合箇所には、第1切欠き部が形成されており、上記第2縦配置部材の上記第1縦配置部材との係合箇所には、第2切欠き部が形成されており、上記第1切欠き部と上記第2切欠き部による空間形成箇所には、弾性変形によって振動を吸収する振動吸収体が配置されたことを特徴とする振動低減装置。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の振動低減装置において、板状体の上記第1縦配置部材と、板状体の上記第2縦配置部材とが、上記縦並びの縦中心周りに互いに90度回転した位置関係を有し、上記第1切欠き部と上記第2切欠き部による空間形成箇所の横断面が略十字形をなすことを特徴とする振動低減装置。
【請求項3】
請求項2に記載の振動低減装置において、上記板状体の第1縦配置部材および第2縦配置部材は補強部材を備えることを特徴とする振動低減装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の振動低減装置において、上記第1縦配置部材と上記第2縦配置部材とが、同一形状を有することを特徴とする振動低減装置。
【請求項5】
請求項1に記載の振動低減装置を、建物の対象階の床構造部と、対象階の上階および下階の少なくとも一方の他階の床構造部と、の間に取り付ける方法であって、上記第1切欠き部と上記第2切欠き部による空間形成箇所に、上記振動吸収体を嵌め込んだ状態でこの振動吸収体を縮めて全長を一時的に短くした上記振動低減装置を、上記床構造部間の所定位置に配置することを特徴とする振動低減装置の取り付け方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、建物の床構造部間に配置される振動低減装置および振動低減装置の取り付け方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
建物の梁においてロングスパン化が進むと、対象階の部屋内の歩行などの日常行動による振動が対象階の上下の階に響くという問題が生じ易い。原因は、対象階で生じた振動がその上下の階に、間柱を通じて伝搬するためである。特に、通し柱ではなく、対象階だけに独立して間柱を配置する構造では、対象階と間柱で接合された階が一体となって振動をするおそれがある。
【0003】
特許文献1には、上下階の床スラブの間に配置した2本の鋼管間に支持部材を設ける振動低減構造が開示されている。上記支持部材は、粘弾性体を含み、この粘弾性体が床スラブの振動に応じて変形することで振動エネルギーを吸収する。
【0004】
特許文献2には、第1床構造体とその上方に位置する第2床構造体とを互いに連結して床振動を低減する制振間柱が開示されている。この技術においても、粘弾性体が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3899959号公報
特開2009-221695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の支持部材が粘弾性体を含む技術は、振動低減構造が比較的簡単ではあるものの、施工が容易な振動低減構造であるとは言えない。また、特許文献2に記載の制振間柱は、ボルトなどが多用される構成のため、構造が複雑になる問題がある。
【0007】
この発明は、簡易な構造で施工も容易な振動低減装置および振動低減装置の取り付け方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の振動低減装置は、上記の課題を解決するために、建物の対象階の床構造部と、上記対象階の上階および下階の少なくとも一方の他階の床構造部と、の間に配置される振動低減装置であって、
上記対象階の床構造部と上記他階の床構造部の一方の床構造部に固定される第1縦配置部材と、他方の階の床構造部に固定される第2縦配置部材と、が縦並びで係合されており、
上記第1縦配置部材の上記第2縦配置部材との係合箇所には、第1切欠き部が形成されており、上記第2縦配置部材の上記第1縦配置部材との係合箇所には、第2切欠き部が形成されており、上記第1切欠き部と上記第2切欠き部による空間形成箇所には、弾性変形によって振動を吸収する振動吸収体が配置されたことを特徴とする。
【0009】
かかる構成の振動低減装置は、上記第1縦配置部材と、上記第2縦配置部材と、これら縦配置部材の上記第1切欠き部と上記第2切欠き部による空間形成箇所に配置された振動吸収体と、からなるので、簡易な構造を実現でき、また、この振動低減装置を建物に取り付ける施工も容易になる。さらに、この振動低減装置を間柱として用いつつ、対象階で生じた振動がその上下の階に当該振動低減装置を通じて伝搬するのを防止できる。また、床構造部の施工誤差や重量物による床の撓みが生じても、この施工誤差や撓みを上記振動吸収体が吸収できるので、この施工誤差や撓みが下階に影響するのを抑制することができる。
【0010】
板状体の上記第1縦配置部材と、板状体の上記第2縦配置部材とが、上記縦並びの縦中心周りに互いに90度回転した位置関係を有し、上記第1切欠き部と上記第2切欠き部による空間形成箇所の横断面が略十字形をなしてもよい。これによれば、板状体の上記第1縦配置部材および上記第2縦配置部材を用いる簡易な構造となり、コストの低減も図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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