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公開番号
2025087658
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2024207737
出願日
2024-11-28
発明の名称
時計機構のためのクリック部
出願人
ロレックス・ソシエテ・アノニム
,
ROLEX SA
代理人
弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類
G04B
11/02 20060101AFI20250603BHJP(時計)
要約
【課題】動作の安全性又は信頼性を高め、かつ/又は製造が容易であり、かつ/又はクリック部及びその関連する可動部を組み込む時計機構の組み立てを簡略化する時計機構用のクリック部を提供する。
【解決手段】時計機構の可動部5用のクリック部10であって、クリック部10が第1の変位方向S1への可動部(5)の移動を阻止する、阻止位置と、クリック部10が第2の変位方向への可動部5の移動を可能にする、解除位置と、の間で移動可能であるように配置され、クリック部10は、阻止位置に向かってクリック部(10の戻り力を加えるように配置された弾性区分4を含み、
弾性区分4は、時計機構の基準部分6.1と共に停止接合面を形成するように配置された支持部分4.3を含み、停止接合面において、支持部分4.3は基準部分6.1内に少なくとも部分的に取り囲まれている、又は基準部分6.1は支持部分4.3内に少なくとも部分的に取り囲まれている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
時計機構の可動部、例えば、歯付き可動部のためのクリック部であって、
-前記クリック部が第1の変位方向への前記可動部の移動を阻止するように配置されている、阻止位置と、
-前記クリック部が第2の変位方向への前記可動部の移動を可能にするように配置されている、解除位置と、の間で可動性であるように配置され、
前記クリック部は、前記阻止位置に向かって前記クリック部の戻り力を加えるように配置された弾性区分を含み、
前記弾性区分は、前記時計機構の基準部分と共に停止接合面を形成するように配置された支持部分を含み、前記停止接合面において、前記支持部分は前記基準部分内に少なくとも部分的に取り囲まれている、又は前記基準部分は前記支持部分内に少なくとも部分的に取り囲まれていることを特徴とする、時計機構の可動部のためのクリック部。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記停止接合面は、前記支持部分と前記基準部分との間に隙間を有し、それによって、前記阻止位置と前記解除位置との間での前記クリック部の前記移動の部分の間、前記支持部分は前記基準部分に対して自由に移動する、請求項1に記載のクリック部。
【請求項3】
-前記支持部分及び前記基準部分のうちの一方は、雌型形状を含み、
-前記支持部分及び前記基準部分のうちの他方は、前記雌型形状内に受容されるように配置された雄型形状を含む、請求項1に記載のクリック部。
【請求項4】
-前記支持部分は、前記阻止位置と前記解除位置との間の前記クリック部の前記移動中に、変位軌道をたどり、
-前記雌型形状は、前記変位軌道の方向に、細長い形状、好ましくは、長円形である、請求項3に記載のクリック部。
【請求項5】
前記支持部分は、前記弾性区分の第1の端部に形成された突出部に設けられており、
前記クリック部は、前記弾性区分及び前記支持部分と一体に形成された本体を含む、請求項1に記載のクリック部。
【請求項6】
前記本体は、
-前記阻止位置と前記解除位置との間の前記クリック部の回転運動を可能にする軸受、及び/又は
-前記クリック部が前記阻止位置にある場合に、前記可動部と係合するように配置されたラッチ舌片、及び/又は
-前記クリック部が前記阻止位置にある場合に、前記時計機構の基準停止部若しくは前記可動部に当接するように配置された阻止停止部を備え、
前記本体は、好ましくは、前記軸受、及び/又は前記ラッチ舌片、及び/又は前記阻止停止部と一体に形成されている、請求項5に記載のクリック部。
【請求項7】
前記弾性区分は、実質的に牽引時に作動される、及び/又は屈曲時に応力を受けるように配置されたスプリングアームによって形成されている、請求項1に記載のクリック部。
【請求項8】
前記阻止位置及び前記解除位置とは異なる固定位置へと変位されるように配置されており、前記固定位置において、前記クリップ部は少なくとも前記第2の変位方向において前記可動部を阻止するように配置されている、請求項1に記載のクリック部。
【請求項9】
前記クリック部が前記固定位置に構成されている場合に、前記第1の変位方向において前記可動部を阻止するように配置されている、請求項8に記載のクリック部。
【請求項10】
前記クリック部が前記固定位置に構成されている場合に、少なくとも前記第2の変位方向に、好ましくは、前記第1の変位方向に、前記可動部を阻止するために、前記可動部と係合するように配置された停止部分を含み、
前記停止部分は、前記クリック部が前記固定位置にある場合に、少なくとも前記可動部の2つの隣接する歯の間に配置されている、請求項8に記載のクリック部。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的に、時計機構に関し、特に、本発明は、第1の変位方向への可動部(典型的には、歯車)の移動を阻止し、第2の変位方向への可動部の移動を可能にするために、可動部と相互作用するように意図された、クリック部に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来技術では、クリック部の阻止位置に向かってクリック部の戻り力を加えるように意図された弾性区分をクリック部に設けることが周知であり、クリック部は、第1の変位方向への可動部の移動を阻止するように配置されている。典型的には、この弾性部分は、(時計部品のフレーム内に形成されたハウジングの一部である)シャーシ又はフレーム又は機構の支持部分と協働して、戻り力を加える。しかしながら、弾性区分の端部が支持部分及び/又はそのハウジングから係合解除される危険性があり、クリック部は、もはやその阻止位置に戻らず、動作不能になる。また、ハウジング及び/又は支持区分がクリック部を囲むが、これは、かなりの専用空間を必要とすることが留意され得る。最後に、これらの部品を組み込んだ時計機構におけるクリック部及びそれに関連付けられた可動部の組み立ては繊細であり得ることが認められ得る。より具体的には、特に、それが、可動部の(概してねじ込まれた)軸を締めて阻止する、又は軸を緩めて阻止を解除することを伴う場合に、クリック部は、回転の1つの方向のみを阻止し、上述の動作(締めて阻止する又は緩めて阻止を解除する)のうちの少なくとも1つは、可動部の追加の阻止を必要とする。この問題は、可動部が香箱ラチェットであり、通常は一方向又は別の方向に自由に枢動することが可能な香箱真(barrel arbour)に取り付けられている場合に典型的に発生する。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、従来技術の上述の欠点に対処することであり、特に、まず、動作の安全性又は信頼性を高め、かつ/又は小型であり、かつ/又は製造が容易であり、かつ/又はクリック部及びその関連する可動部を組み込む時計機構の組み立てを簡略化する時計機構用のクリック部を提供することである。
【0004】
この目的のために、本発明の第1の態様は、時計機構の可動部、例えば、歯付き可動部のためのクリック部であって、
-クリック部が第1の変位方向への可動部の移動を阻止するように配置されている、阻止位置と、
-クリック部が第2の変位方向への可動部の移動を可能にするように配置されている、解除位置と、の間で可動性であるように配置され、
クリック部は、阻止位置に向かってクリック部の戻り力を加えるように配置された弾性区分を含み、
弾性区分は、時計機構の基準部分と共に停止接合面を形成するように配置された支持部分を含み、停止接合面において、支持部分は基準部分内に少なくとも部分的に取り囲まれている、又は基準部分は支持部分内に少なくとも部分的に取り囲まれていることを特徴とする、時計機構の可動部のためのクリック部に関する。
【0005】
上記の実装形態によれば、支持部分は、基準部分内に少なくとも部分的に取り囲まれているか、又は基準部分は、支持部分内に少なくとも部分的に取り囲まれており、これによって、支持部分と基準部分との間の堅牢で信頼性の高い協働が保証される。すなわち、この実装形態は、弾性区分の支持部分がそのハウジングから離れる危険性、すなわち、支持部分が基準部分から係合解除されるか、又は基準部分との全ての接触を失う危険性を克服する。より具体的には、支持部分及び基準部分のうちの一方は、支持部分及び基準部分のうちの他方の中に取り囲まれているか、又は閉じ込められている。換言すれば、支持部分は、基準部分内に少なくとも部分的に取り囲まれる、又は囲まれる、又は閉じ込められる、又は挿入される、又は導入される、又は結合される、あるいは基準部分は、支持部分内に少なくとも部分的に取り囲まれる、又は囲まれる、又は閉じ込められる、又は挿入される、又は導入される、又は結合される。
【0006】
本発明は、個々に又は組み合わせて採用される、以下の特徴によって、より良好に定義され得る。
【0007】
一実施形態によれば、停止接合面は、支持部分と基準部分との間に隙間(典型的には、角度付きの隙間)を有し、阻止位置と解除位置との間のクリック部の移動の部分の間、支持部分は、基準部分に対して自由に変位する(典型的には、支持部分は、阻止位置と解除位置との間のクリック部の移動の、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%にわたって、基準部分に対して自由に変位する)。このような隙間は、大きな力又は著しい力を印加することなく、阻止位置と解除位置との間で、クリック部に大きな変位ストロークを提供し得る。しかしながら、上述の隙間があっても、支持部分は基準部分内に少なくとも部分的に取り囲まれている、又は基準部分は支持部分内に少なくとも部分的に取り囲まれている。すなわち、一実施形態は、時計機構の可動部、例えば、歯付き可動部のためのクリック部であって、
-クリック部が第1の変位方向への可動部の移動を阻止するように配置されている、阻止位置と、
-クリック部が第2の変位方向への可動部の移動を可能にするように配置されている、解除位置と、の間で可動性であるように配置され、
クリック部は、阻止位置に向かってクリック部の戻り力を加えるように配置された弾性区分を含み、
弾性区分は、時計機構の基準部分と共に停止接合面を形成するように配置された支持部分を含み、停止接合面において、支持部分は基準部分内に少なくとも部分的に取り囲まれている、又は基準部分は支持部内に少なくとも部分的に取り囲まれていることを特徴とし、
停止接合面は、支持部分と基準部分との間に隙間(典型的には、角度付きの隙間)を有し、阻止位置と解除位置との間のクリック部の移動の部分の間、支持部分は、基準部分に対して自由に変位する(典型的には、支持部分は、阻止位置と解除位置との間のクリック部の移動の、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%にわたって、基準部分に対して自由に変位する)、時計機構の可動部のためのクリック部に関する。
【0008】
一実施形態によれば、
-支持部分及び基準部分のうちの一方は、雌型形状を含み、
-支持部分及び基準部分のうちの他方は、雌型形状内に受容されるように配置された雄型形状を含む。
【0009】
一実施形態によれば、
-支持部分は、阻止位置と解除位置との間のクリック部の移動中に、変位軌道をたどり、
-雌型形状は、変位軌道の方向に、細長い形状、好ましくは、長円形を有する。例えば、雌型形状は、基準部分に対する支持部分の変位軌道に応じて、直線状又は曲線状の長円孔であり得る。すなわち、一実施形態は、時計機構の可動部、例えば、歯付き可動部のためのクリック部であって、
-クリック部が第1の変位方向への可動部の移動を阻止するように配置されている、阻止位置と、
-クリック部が第2の変位方向への可動部の移動を可能にするように配置されている、解除位置と、の間で可動性であるように配置され、
クリック部は、阻止位置に向かってクリック部の戻り力を加えるように配置された弾性区分を含み、
弾性区分は、時計機構の基準部分と共に停止接合面を形成するように配置された支持部分を含み、停止接合面において、支持部分は基準部分内に少なくとも部分的に取り囲まれている、又は基準部分は支持部内に少なくとも部分的に取り囲まれていることを特徴とし、
-支持部分は、阻止位置と解除位置との間のクリック部の移動中に、変位軌道をたどり、
-雌型形状は、変位軌道の方向に、細長い形状、好ましくは、長円形である、時計機構の可動部のためのクリック部に関する。
【0010】
一実施形態によれば、支持部分は、弾性区分の第1の端部に形成された突出部に設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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