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公開番号2025084469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198393
出願日2023-11-22
発明の名称船外機用シール材
出願人西川ゴム工業株式会社,ヤマハ発動機株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B63H 20/32 20060101AFI20250527BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】傾斜した部分に形成された開口部の周縁部にリップを設けてシールする場合に当該リップがめくれないようにして高いシール性を維持できるようにする。
【解決手段】船外機用シール材10は、シュラウド側開口143の周囲に設けられた取付面に取り付けられる上辺取付板11a、左辺取付板12a、下辺取付板部13a及び右辺取付板14aを有している。上辺取付板11aには、カウル側開口114の上縁114aへ向かって突出する支持壁11eと、支持壁11eの上端からシュラウド側開口143の上側取付面142aに接するまで延びる上辺シールリップ11dとが設けられている。左辺取付板12aには左辺シールリップ12dが設けられている。下辺取付板13aには下辺シールリップ13dが設けられている。右辺取付板14aには右辺シールリップ14dが設けられている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
プロペラを駆動するエンジンを覆うシュラウドと、該シュラウドを上方から覆うカウルとを備えた船外機に設けられ、前記シュラウドの上側に形成されたシュラウド側開口と、前記カウルにおける前記シュラウド側開口に対応する部分に形成されたカウル側開口との間をシールする船外機用シール材であって、
前記シュラウド側開口は前記シュラウドの傾斜した部分に形成されるとともに、
前記シュラウド側開口の上縁に沿って延びる上辺部、前記シュラウド側開口の左縁に沿って延びる左辺部、前記シュラウド側開口の下縁に沿って延びる下辺部及び前記シュラウド側開口の右縁に沿って延びる右辺部を有する矩形環状をなしており、
前記上辺部、前記左辺部、前記下辺部及び前記右辺部は、それぞれ、前記シュラウド側開口の周囲に設けられた上側取付面、左側取付面、下側取付面及び右側取付面に取り付けられる上辺取付板、左辺取付板、下辺取付板及び右辺取付板を有し、
前記上辺取付板には、前記カウル側開口の上縁へ向かって突出するとともに接するまで延びる支持壁と、該支持壁の先端から前記シュラウド側開口に設けられた前記上側取付面に接するまで延びる上辺シールリップとが設けられ、
前記左辺取付板には、前記カウル側開口の左縁へ向かって突出するとともに接するまで延びる左辺シールリップが設けられ、
前記下辺取付板には、前記カウル側開口の下縁へ向かって突出するとともに接するまで延びる下辺シールリップが設けられ、
前記右辺取付板には、前記カウル側開口の右縁へ向かって突出するとともに接するまで延びる右辺シールリップが設けられている、
ことを特徴とする船外機用シール材。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の船外機用シール材において、
前記上辺取付板の上縁には、下方へ突出するとともに、前記シュラウド側開口に設けられた前記上側取付面の上縁に形成された縦面に係止する係止部が設けられている、
ことを特徴とする船外機用シール材。
【請求項3】
請求項1に記載の船外機用シール材において、
前記上辺シールリップは、前記シュラウド側開口に設けられた前記上側取付面に対して略垂直となるように形成され、
前記上側取付面には、前記上辺シールリップにおける前記上側取付面側の下端が係止する段が設けられている、
ことを特徴とする船外機用シール材。
【請求項4】
請求項1に記載の船外機用シール材において、
前記上辺取付板、前記左辺取付板、前記下辺取付板及び前記右辺取付板は、前記シュラウド側開口に設けられた前記上側取付面、前記左側取付面、前記下側取付面及び前記右側取付面によって形成される同一平面上に位置付けられる、
ことを特徴とする船外機用シール材。
【請求項5】
請求項1に記載の船外機用シール材において、
前記上辺シールリップの上端、前記左辺シールリップの上端、前記下辺シールリップの前端及び前記右辺シールリップの上端は、前記カウル側開口によって形成される同一平面上に位置付けられる、
ことを特徴とする船外機用シール材。
【請求項6】
請求項1に記載の船外機用シール材において、
前記上辺部と前記左辺部との間には、左上角部が設けられ、
前記上辺部と前記右辺部との間には、右上角部が設けられ、
前記下辺部と前記左辺部との間には、左下角部が設けられ、
前記下辺部と前記右辺部との間には、右下角部が設けられ、
前記上辺部、前記左上角部、前記左辺部、前記左下角部、前記下辺部、前記右下角部、前記右辺部及び前記右上角部が順に連続して矩形環状をなすように形成されている、
ことを特徴とする船外機用シール材。
【請求項7】
請求項6に記載の船外機用シール材において、
前記上辺シールリップと前記左辺シールリップとの間に左上シールリップを設け、
前記上辺シールリップと前記右辺シールリップとの間に右上シールリップを設け、
前記下辺シールリップと前記左辺シールリップとの間に左下シールリップを設け、
前記下辺シールリップと前記右辺シールリップとの間に右下シールリップを設け、
前記左上シールリップと前記右上シールリップと前記左下シールリップと前記右下シールリップは、それぞれ前記カウル側開口へ向かって突出して接するまで延びるとともに、前記左上シールリップと前記右上シールリップと前記左下シールリップと前記右下シールリップは、それぞれ前記左上角部の左上取付板と前記右上角部の右上取付板と前記左下角部の左下取付板と前記右下角部の右下取付板の、前記船外機用シール材の中心に近い側を基端側とし、先端側へいくほど、前記船外機用シール材の中心から離れる側に位置した形状で、かつ、前記左上シールリップと前記右上シールリップと前記左下シールリップと前記右下シールリップはそれぞれ、先端側が基端側の面取りR形状に対して略同心のR形状として接続した、
ことを特徴とする船外機用シール材。
【請求項8】
請求項7に記載の船外機用シール材において、
前記支持壁の左端と前記左上シールリップの後端と前記左上取付板の右端とを3辺とした略三角形状の左上フタ部を設け、前記支持壁の右端と前記右上シールリップの後端と前記右上取付板の左端とを3辺とした略三角形状の右上フタ部を設けるとともに、前記上辺取付板と前記上辺シールリップの下端とを接続せずに、中芯抜孔を設けた、
ことを特徴とする船外機用シール材。
【請求項9】
請求項8に記載の船外機用シール材において、
前記支持壁の左端と前記左上フタ部の境界線を後側に行くほど左側に位置するようにし、
前記左上フタ部と前記左上取付板との境界線を前側に行くほど左側に位置するようにし、
前記支持壁の右端と前記右上フタ部の境界線を後側に行くほど右側に位置するようにし、
前記右上フタ部と前記右上取付板との境界線を前側に行くほど右側に位置するようにした、
ことを特徴とする船外機用シール材。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1つに記載の船外機用シール材において、
少なくとも前記左辺取付板及び前記右辺取付板には、それぞれ、前記シュラウドに締結するための締結部材を挿通させる挿通孔が形成されている、
船外機用シール材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、船外機に取り付けられるシール材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、船体に取り付けられる船外機には、動力源となるエンジンが内蔵されている。船外機のカバーには、エンジンの熱を排出するための排熱口やエンジンの吸気を吸入するための吸気口等が形成されている。この種の船外機として、例えば特許文献1に開示されているように、エンジンカバーの一部である天井壁に形成された通路形成部と、吸気消音器を構成する上ケースに一体成形された入口ダクトとの間にシール材を介在させ、シール材によって通路形成部と入口ダクトとの間をシールする構造を備えたものが知られている。
【0003】
このシール材は、ゴム状弾性を有する弾性材料で構成されており、入口ダクトの周縁部に固定される固着部と、通路形成部の周縁部に密接するリップとで構成されている。固着部は、入口ダクトの周縁部に沿って環状に延びる板状をなしている。リップは、固着部における通路形成部側の面から上方へ突出するとともに固着部と同様に環状に延びており、上側へ行くほど径方向外側に位置するように湾曲している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-137787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、船外機の場合、エンジン等のメンテナンスを行うため、エンジンカバーが船外機本体に対して脱着可能に構成されている。特許文献1の場合、エンジンカバーを脱着する際に、船外機本体に対して上下方向に移動させるように構成されている。すなわち、エンジンカバーを船外機本体に装着する際には、当該船外機本体の上方にエンジンカバーを配置した後、下方へ移動させることになり、エンジンカバーがリップをその上方から押さえることになる。このとき、シール材のリップが上方へ向けて突出しており、エンジンカバーの移動方向と対応した関係になっているので、リップを上方から自然に押さえることができ、リップのめくれ等は発生しないものと考えられる。
【0006】
ところが近年、船外機の構造やデザイン等により、排熱や吸気を行うための開口部を傾斜面に形成したいという要望がでてくるようになってきている。このような場合、開口部の周縁部に固定されるシール材も傾斜して配置されることになり、リップの突出方向も傾斜した方向へ向いてしまう。リップの突出方向も傾斜した方向へ向いている状態で、エンジンカバーを装着する際に下方へ移動させると、リップの突出方向とエンジンカバーの移動方向とが対応した関係になっていないので、エンジンカバーの裏面がリップを斜め下へ押すことになり、このとき、リップがゴム状弾性を有する弾性材料で構成されていることから、エンジンカバーの裏面との間に生じる摩擦力が大きく、そのため、リップがめくれるように変形してしまうおそれがある。リップがめくれた部分ではシール性が発揮されなくなるという問題がある。
【0007】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、傾斜した部分に形成された開口部の周縁部にリップを設けてシールする場合に当該リップがめくれないようにして高いシール性を維持できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本開示の第1の側面では、プロペラを駆動するエンジンを覆うシュラウドと、該シュラウドを上方から覆うカウルとを備えた船外機に設けられ、前記シュラウドの上側に形成されたシュラウド側開口と、前記カウルにおける前記シュラウド側開口に対応する部分に形成されたカウル側開口との間をシールする船外機用シール材を前提とすることができる。
【0009】
前記シュラウド側開口は前記シュラウドの傾斜した部分に形成されるとともに、船外機用シール材は、前記シュラウド側開口の上縁に沿って延びる上辺部、前記シュラウド側開口の左縁に沿って延びる左辺部、前記シュラウド側開口の下縁に沿って延びる下辺部及び前記シュラウド側開口の右縁に沿って延びる右辺部を有する矩形環状をなしている。
【0010】
前記上辺部、前記左辺部、前記下辺部及び前記右辺部は、それぞれ、前記シュラウド側開口の上側取付面、前記シュラウド側開口の左側取付面、前記シュラウド側開口の下側取付面及び前記シュラウド側開口の右側取付面に取り付けられる上辺取付板、左辺取付板、下辺取付板及び右辺取付板を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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