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公開番号2025062927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172301
出願日2023-10-03
発明の名称自動車用ウェザーストリップ
出願人西川ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B60J 10/18 20160101AFI20250408BHJP(車両一般)
要約【課題】ドア閉時における中空シール部によるシール性を高めながら、製造時における中空シール部からの中芯の抜き取りを容易にする。
【解決手段】自動車用ウェザーストリップは、ドア及びボディの一方に取り付けられる取付板20と、取付板20に一体成形された中空シール壁30と、硬質な樹脂材又は金属材で構成され、取付板20に埋設された補強用の埋設板40、41とを備えている。取付板20は、車内側取付板21と、車外側取付板22と、中空シール壁30の基部が接続された基部側取付板23とを有している。埋設板40、41は、車内側取付板21に埋設された車内側埋設板41と、車内側埋設板41とは別体とされるとともに車外側取付板22に埋設された車外側埋設板40とを含んでいる。車内側埋設板41の端部と、車外側埋設板40の端部とは、基部側取付板23の内部に達するように形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
自動車のドア及びボディの一方に取り付けられ、前記ドアの閉時に前記ドア及び前記ボディの他方に弾接して前記ドアと前記ボディとの間をシールする自動車用ウェザーストリップであって、
弾性材で構成され、前記ドア及び前記ボディの一方に取り付けられる取付板と、
弾性材で構成され、前記取付板から前記ドア及び前記ボディの他方へ向けて膨出するように前記取付板に一体成形された中空シール壁と、
前記取付板を構成する弾性材よりも硬質な樹脂材又は金属材で構成され、前記取付板に埋設された補強用の埋設板とを備え、
前記取付板は、前記中空シール壁よりも車内側へ延びる車内側取付板と、前記中空シール壁よりも車外側へ延びる車外側取付板と、前記車内側取付板と前記車外側取付板との間に設けられ、前記中空シール壁の基部が接続された基部側取付板とを有し、
前記埋設板は、前記車内側取付板に埋設された車内側埋設板と、前記車内側埋設板とは別体とされるとともに前記車外側取付板に埋設された車外側埋設板とを含み、
前記車内側埋設板の端部と、前記車外側埋設板の端部とは、前記基部側取付板の内部に達するように形成されている、自動車用ウェザーストリップ。
続きを表示（約 520 文字）【請求項２】
請求項１に記載の自動車用ウェザーストリップにおいて、
前記中空シール壁における上側部分又は下側部分には、中芯を抜くための中芯抜き穴が設けられている、自動車用ウェザーストリップ。
【請求項３】
請求項１に記載の自動車用ウェザーストリップにおいて、
前記車内側埋設板の端部と前記車外側埋設板の端部とが近接している、自動車用ウェザーストリップ。
【請求項４】
請求項３に記載の自動車用ウェザーストリップにおいて、
前記車内側埋設板の端部には、車外側へ向けて突出する複数の第１凸部が上下方向に互いに間隔をあけて形成され、
前記車外側埋設板の端部には、車内側へ向けて突出する複数の第２凸部が上下方向に互いに間隔をあけて形成され、
上下方向に隣合う前記第１凸部の間に前記第２凸部が配置され、
上下方向に隣合う前記第２凸部の間に前記第１凸部が配置されている、自動車用ウェザーストリップ。
【請求項５】
請求項４に記載の自動車用ウェザーストリップにおいて、
前記第１凸部及び前記第２凸部は四角形である、自動車用ウェザーストリップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、自動車のドアとボディとの間をシールする自動車用ウェザーストリップに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば特許文献１、２に開示されているように、自動車の側部に配設されるドアインナーパネルには、ドアとボディとの間の止水性を確保するためのウェザーストリップが装着されている。特許文献１では、ドアインナーパネルの後部に切欠部が形成されている。特許文献１のウェザーストリップは、ドアインナーパネルの切欠部を覆うように配置されるウエストカバー部を備えている。
【０００３】
また、特許文献２のウェザーストリップは、ドアインナーパネルの下端部と前後の縁部に沿って延びる中空シール部と、ドアインナーパネルにおけるセンターピラーと対向する部分に装着される後端部とを有している。中空シール部は、ウェザーストリップの後端部の車内側に達するまで延びていて、当該後端部と一体に成形されている。ウェザーストリップの後端部には、ドアインナーパネルの段差に沿うように樹脂で成形された樹脂部材が設けられている。この樹脂部材は、段差形状のドアインナーパネルに装着される樹脂露出部と、樹脂露出部に連続して形成されるとともにウェザーストリップの後端部に埋め込まれたインナー部とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０００－３５１３２２号公報
特開２００５－２０５９６４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、特許文献１のようにドアインナーパネルに切欠部が形成されている場合には、ウェザーストリップが、ドアインナーパネルの切欠部を覆うウエストカバー部を備えた構造となるが、切欠部が形成されていることからウエストカバー部の剛性を確保するのが問題になる。
【０００６】
特に、特許文献２のように中空シール部がウェザーストリップの後端部の車内側まで延びている場合に、ウェザーストリップの後端部がドアインナーパネルの切欠部を覆うように取り付けられた場合を想定すると、ドアの閉時にボディに弾接した中空シール部の反発力によってウェザーストリップの後端部が容易に変形してしまい、その結果、中空シール部によるシール性が悪化してしまう懸念がある。
【０００７】
このことに対して、特許文献２の樹脂部材のインナー部をウェザーストリップの後端部に埋め込むようにすることで、ウェザーストリップの後端部の剛性を確保し、ドアの閉時にボディに弾接した中空シール部の反発力によってウェザーストリップの後端部が容易に変形しないようにすることが考えられる。
【０００８】
しかしながら、中空シール部の型成形時には、当該中空シール部の内面を成形するための中芯が必要になり、型成形後に中芯を中空シール部から抜き取らなければならない。中芯を中空シール部から抜き取る際に、ウェザーストリップの後端部に樹脂部材のインナー部が埋め込まれていて当該後端部が変形し難くなっていると、中芯を抜き取るのに工数が必要になるとともに、中芯抜き取り時に、中空シール部の一部分に破れが発生する可能性も大となる
つまり、中空シール部によるシール性を確保する観点からは、ウェザーストリップの後端部に樹脂部材または金属部材を埋め込んで当該後端部の剛性を樹脂部材または金属部材によって高めるのがよいのであるが、そのようにウェザーストリップの後端部の剛性が高まっていると、中空シール部の成形後に中芯を抜き取るのが困難になり、製造時の作業性が悪いという問題があった。
【０００９】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、ドア閉時における中空シール部によるシール性を高めながら、製造時における中空シール部からの中芯の抜き取りを容易にして製造時の作業性を良好にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、自動車のドア及びボディの一方に取り付けられ、前記ドアの閉時に前記ドア及び前記ボディの他方に弾接して前記ドアと前記ボディとの間をシールする自動車用ウェザーストリップを前提とすることができる。自動車用ウェザーストリップは、弾性材で構成され、前記ドア及び前記ボディの一方に取り付けられる取付板と、弾性材で構成され、前記取付板から前記ドア及び前記ボディの他方へ向けて膨出するように前記取付板に一体成形された中空シール壁と、前記取付板を構成する弾性材よりも硬質な樹脂材または金属材で構成され、前記取付板に埋設された補強用の埋設板とを備えている。
（【００１１】以降は省略されています）

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