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公開番号
2025080175
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023193242
出願日
2023-11-13
発明の名称
水滴除去装置及び水滴除去方法
出願人
株式会社ティーベイインターナショナル
,
株式会社NDK
代理人
個人
,
個人
主分類
F26B
15/00 20060101AFI20250516BHJP(乾燥)
要約
【課題】本開示の目的は、搬送装置2によって搬送中の水滴除去対象物1の外面に付着している水滴を除去するに際して、水滴除去対象物の形状に応じて吹き出し口の調整が可能であり、水滴除去に適した構造を有しかつ高速エアを吹き出すことが可能な水滴除去装置及びそれを用いた水滴除去方法を提供することである。
【解決手段】本開示に係る水滴除去装置100は、水滴除去装置は、ブロア10と、主管ダクト5と、分岐ダクトチャンバー7と、各枝管ダクト8と、各スリットノズルT1~T13と、を有し、分岐ダクトチャンバーは筒状体をなし、主管ダクトは筒状体の一端側7aで接続され、各枝管ダクトは筒状体の他端側7bで接続され、各枝管ダクトの空気流れ方向を横断する断面での空気流路の合計断面積が、筒状体の空気流れ方向を横断する断面での空気流路の断面積と同じであるか又は小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
搬送装置2によって搬送中の水滴除去対象物1の外面に付着している水滴を除去する水滴除去装置100において、
空気流れ4を発生させるブロア10と、
前記空気流れが流れる主管ダクト5と、
前記主管ダクトに流れる前記空気流れを取り込み、前記空気流れを2つ以上の分岐空気流れ9に分岐させる分岐ダクトチャンバー7と、
前記各分岐空気流れが流れる各枝管ダクト8と、
前記各枝管ダクトに流れる前記各分岐空気流れを吐出させる各スリットノズルT1~T13と、を有し、
前記分岐ダクトチャンバーは筒状体をなし、
前記主管ダクトは前記筒状体の一端側7aで接続され、
前記各枝管ダクトは前記筒状体のうち、前記主管ダクトの接続箇所よりも前記筒状体の他端側7bで接続され、
前記各枝管ダクトの空気流れ方向を横断する断面での空気流路の合計断面積が、前記筒状体の空気流れ方向を横断する断面での空気流路の断面積と同じであるか又は小さいことを特徴とする水滴除去装置。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
前記枝管ダクトを、6本以上18本以下有し、
前記各枝管ダクトの空気流れ方向を横断する断面での空気流路の合計断面積が、前記筒状体の空気流れ方向を横断する断面での空気流路の断面積の1/2以上であることを特徴とする請求項1に記載の水滴除去装置。
【請求項3】
前記主管ダクトの断面積が、前記分岐ダクトチャンバーの筒状体の断面積と同じであるか、又は大きいことを特徴とする請求項1に記載の水滴除去装置。
【請求項4】
前記水滴除去対象物が中身入りの蓋付プラスチック容器であり、
前記スリットノズルのスリット長さ方向を横切る、前記スリットノズルの内部空間の横断面形状がレインドロップ型またはティアドロップ型であり、かつ、
前記スリットノズルの吹き出し口Haは、スリット長さLが105~140mmであることを特徴とする請求項1に記載の水滴除去装置。
【請求項5】
スリット幅Wが0.8~1.2mmであることを特徴とする請求項4に記載の水滴除去装置。
【請求項6】
少なくとも前記スリットノズルの吹き出し口Haのスリット傾き角、仰角及び高さを調整自在に固定するスリットノズル支持体11を有し、かつ、前記枝管ダクト8の少なくとも一部がフレキシブル配管であることを特徴とする請求項1に記載の水滴除去装置。
【請求項7】
請求項1に記載の水滴除去装置100によって、搬送中の水滴除去対象物の外面に付着している水滴を除去する水滴除去方法において、
前記水滴除去対象物1は、中身入りの蓋付プラスチック容器であり、
前記各スリットノズルT1~T13は、前記搬送装置2の流れ方向に沿って配置されており、
前記各スリットノズルから吐出させた空気を、搬送中の前記蓋付プラスチック容器の外表面の任意に分割された領域ごとに順次当てて前記水滴を除去する水滴除去工程を有し、
前記空気の風速が120m/秒以上であることを特徴とする水滴除去方法。
【請求項8】
前記領域のうちの第1領域が前記蓋付プラスチック容器の蓋側面であり、
前記各スリットノズルのうち第1のスリットノズルT2の吹き出し口が、スリットの長さ方向を搬送方向に対して下へ傾斜する方向に向き、かつ、搬送中の前記蓋付プラスチック容器に対して一方の横方向から空気を当てる向きに配置されており、
前記各スリットノズルのうち第2のスリットノズルT3の吹き出し口が、スリットの長さ方向を水平方向に向き、かつ、搬送中の前記蓋付プラスチック容器に対して前記一方の横方向又は他方の横方向から空気を当てる向きに配置されており、かつ、
前記各スリットノズルのうち第3のスリットノズルT5の吹き出し口が、スリットの長さ方向を搬送方向に対して下へ傾斜する方向に向き、かつ、搬送中の前記蓋付プラスチック容器に対して他方の横方向から空気を当てる向きに配置されており、
第3のスリットノズルT5は、第1のスリットノズルT2よりも前記搬送装置の後流側に配置されており、
第2のスリットノズルT3は、第1のスリットノズルT2よりも前記搬送装置の後流側であって、第3のスリットノズルT5に対して前記搬送装置の上流側又は下流側のいずれかに配置されており、
前記水滴除去工程が、
第1のスリットノズルT2から吹き出された空気を前記蓋側面の一方側に吹き付ける工程と、
第2のスリットノズルT3から吹き出された空気を前記蓋側面の一方側又は他方側の蓋側面の下端部に吹き付ける工程と、
第3のスリットノズルT5から吹き出された空気を前記蓋側面の他方側の蓋側面に吹き付ける工程と、
を含むことを特徴とする請求項7に記載の水滴除去方法。
【請求項9】
前記領域のうちの第2領域が前記蓋付プラスチック容器の蓋天面であり、
前記各スリットノズルのうち第4のスリットノズルT1の吹き出し口が、下方を向き、かつ、搬送方向とスリット幅方向とが±15°以内の角度で一致する向きに配置されており、
前記各スリットノズルのうち第5のスリットノズルT4の吹き出し口が、下方を向き、かつ、搬送方向とスリット幅方向とが±15°以内の角度で一致する向きに配置されており、
第5のスリットノズルT4は、第4のスリットノズルT1よりも前記搬送装置の下流側に配置されており、かつ、
第1のスリットノズルT2は、搬送方向において、第4のスリットノズルT1と第5のスリットノズルT4の間に配置されており、
前記水滴除去工程が、
第4のスリットノズルT1から吹き出された空気を前記蓋天面に吹き付ける工程と、
第5のスリットノズルT4から吹き出された空気を前記蓋天面に吹き付ける工程と、を含むことを特徴とする請求項8に記載の水滴除去方法。
【請求項10】
前記領域のうちの第3領域が前記蓋付プラスチック容器の肩部側面であり、
前記領域のうちの第4領域が前記蓋付プラスチック容器の肩部より下方の胴部側面であり、
前記各スリットノズルのうち第6のスリットノズルT8の吹き出し口及び第7のスリットノズルT9の吹き出し口が、スリットの長さ方向を搬送方向に対して下へ傾斜する方向に向き、かつ、搬送中の前記蓋付プラスチック容器に対して両側の横方向から対向しあう空気を当てる向きに配置されており、
前記各スリットノズルのうち第8のスリットノズルT10の吹き出し口及び第9のスリットノズルT11の吹き出し口が、スリットの長さ方向を搬送方向に対して下へ傾斜する方向に向き、かつ、搬送中の前記蓋付プラスチック容器に対して両側の横方向から対向しあう空気を当てる向きに配置されており、
前記搬送装置の流れ方向に沿って、順に、第6のスリットノズルT8及び第7のスリットノズルT9、第8のスリットノズルT10及び第9のスリットノズルT11が配置されており、
吹き出し口が、第6のスリットノズルT8及び第7のスリットノズルT9、第8のスリットノズルT10及び第9のスリットノズルT11の順に高から低に配置されており、かつ、
第6のスリットノズルT8及び第7のスリットノズルT9のスリット長さ方向の傾斜角が前記蓋付プラスチック容器の肩部傾斜角度よりも小さく設定されており、
前記水滴除去工程が、
第6のスリットノズルT8及び第7のスリットノズルT9から吹き出された空気を前記肩部側面の両側から同時に吹き付ける工程と、
第8のスリットノズルT10及び第9のスリットノズルT11から吹き出された空気を前記胴部側面の両側から同時に吹き付ける工程と、
を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の水滴除去方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、搬送装置によって搬送中の水滴除去対象物の外面に付着している水滴を除去する水滴除去装置及び水滴除去方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
搬送装置によって搬送中の水滴除去対象物の外面に付着している水滴は、検査工程、印刷工程、ラベリング工程又は組立工程などのその後に行われる工程に進む前に、事前に除去しておきたいという要求がある。そこで、吹出しボックスに下向き斜め方向に加圧空気を吹き付けるための複数の吹出孔を設け、コンベアにより搬送される容器の側方から容器の肩部から胴部へ順次エアを吹き付けて水滴を除去する水滴除去装置に関する開示がある(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1の装置によれば、キャップ部に付着している水滴を飛散し、始端より順次、下降状に配し、下向き斜めに吹出孔より吹出す加圧空気が連続移送される被除水的乾燥体の片面、他片面と交互かつ互いに干渉しないように上部より下部に逐次、吹付けられ、片面からの吹付けで他片面側に回り込もうとする水滴は他片面側への吹付けで吹落され、他片面側からの吹付けで片面側に回り込もうとする水滴は片面側への吹付けで吹落されるから高能率に水滴が吹落される。
【0003】
さらに、タンパーエビデントバンドを有するネジキャップが締着されたボトル口外周面とキャップ内周面との隙間を洗浄するボトルのキャップ締着部洗浄方法であって、搬送中のボトルに締着されたキャップのスカート壁下端とタンパーエビデントとの連結部に形成されたスリットに向け、洗浄水をジェット水流状態で直接噴射して、前記スリットから圧力洗浄水をボトル口外周面とキャップ内周面との隙間に注入させることにより、ボトル口外周面とキャップ内周面との隙間を洗浄することを特徴とするボトルのキャップ締着部洗浄方法の開示がある(例えば、特許文献2を参照。)。特許文献2に開示された装置において、洗浄チャンバ内には、キャップ締着部の洗浄ステーションに続き、洗浄が済んだボトルにエアを吹付けて水切りをする水切りステーションを設けている。水切りステーションは、ボトル全高をカバーするように斜めに配置されたエア噴出し管をボトル搬送コンベアの片側に沿って複数個設けている。エア噴出し管には、噴出し管の軸方向に沿って直列にエア噴出しオリフィスが設けられ、ボトルがエア噴出し管の前を通過する事によって、ボトル全周にエアが吹付けられ、ボトル外周面に付着している水分が飛ばされて水きりが行われる。ボトル搬送コンベアを挟んで反対側には、排気ファンに連接された排気ダクトの入口が面しており、ボトル外周面の水分を飛散させた湿った空気を外部に排気している。ボトルは、洗浄が行われた後、水切りステーションを通過する事により、斜設されたエア噴出し管40から噴出すエアと、排気ファンの共働作用により、ボトル全外周面に付着している水分を効果的に飛散させ水切り乾燥させて次工程に送られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平3-254879号公報
特開2003-260429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水滴除去対象物は、様々な形状を有している。例えば、飲料用容器であれば、円柱部分を有する丸型ボトル又は角柱部分を有する角型ボトルがあり、さらに胴部を周回する環状リブを有するボトルもある。また、容量によって、ボトルの胴径及び高さが異なる。したがって、特許文献1又は2に開示された水滴除去装置では、形状の異なる容器それぞれに対応して個々に調整することが困難であり、水滴除去を充分に行うことが困難であった。
【0006】
また、特許文献1では加圧空気の圧力と風量に着目しているが、本発明者の検討によれば、圧力と風量を大きくしても、倒瓶の問題が生じやすく、また必ずしも大きな風速のエアを吹き出させることができず、確実な水滴除去に至らないことがわかった。
【0007】
そこで本開示の目的は、搬送装置によって搬送中の水滴除去対象物の外面に付着している水滴を除去するに際して、水滴除去対象物の形状に応じて吹き出し口の調整が可能であり、水滴除去に適した構造を有しかつ高速エアを吹き出すことが可能な水滴除去装置及びそれを用いた水滴除去方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、鋭意検討したところ、水滴除去対象物の形状に応じて好適な水滴除去を行うために複数のスリットノズルを設け、かつ、ブロアで生じた空気流れを分岐して複数のスリットノズルに送り込む過程で風速の低下を生じにくいダクト構造を採用することで、前記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明に係る水滴除去装置は、搬送装置2によって搬送中の水滴除去対象物1の外面に付着している水滴を除去する水滴除去装置100において、空気流れ4を発生させるブロア10と、前記空気流れが流れる主管ダクト5と、前記主管ダクトに流れる前記空気流れを取り込み、前記空気流れを2つ以上の分岐空気流れ9に分岐させる分岐ダクトチャンバー7と、前記各分岐空気流れが流れる各枝管ダクト8と、前記各枝管ダクトに流れる前記各分岐空気流れを吐出させる各スリットノズルT1~T13と、を有し、前記分岐ダクトチャンバーは筒状体をなし、前記主管ダクトは前記筒状体の一端側7aで接続され、前記各枝管ダクトは前記筒状体のうち、前記主管ダクトの接続箇所よりも前記筒状体の他端側7bで接続され、前記各枝管ダクトの空気流れ方向を横断する断面での空気流路の合計断面積が、前記筒状体の空気流れ方向を横断する断面での空気流路の断面積と同じであるか又は小さいことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る水滴除去装置では、前記枝管ダクトを、6本以上18本以下有し、前記各枝管ダクトの空気流れ方向を横断する断面での空気流路の合計断面積が、前記筒状体の空気流れ方向を横断する断面での空気流路の断面積の1/2以上であることが好ましい。 水滴除去に効果的なスリットノズルの本数を確保したうえで、各枝管ダクトで送られる空気の風速の低下を抑制することができる。
【0010】
本発明に係る水滴除去装置では、前記主管ダクトの断面積が、前記分岐ダクトチャンバーの筒状体の断面積と同じであるか、又は大きいことが好ましい。空気流れが主管ダクトから分岐ダクトチャンバーに移るときに風速の維持をしやすい。
(【0011】以降は省略されています)
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