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公開番号2025079645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192456
出願日2023-11-10
発明の名称船舶情報収集システム
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人弁理士法人あい特許事務所
主分類B63B 79/30 20200101AFI20250515BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】通信量および/またはデータ処理負荷が過大とならないようにしながら、蓄積情報を適時に更新できる船舶情報収集システムを提供する。
【解決手段】船舶情報収集システム100は、船舶5の船内システムと、サーバ2とを含む。船内システムは、複数の艤装機器と、船内ネットワークと、船内ネットワークを介して艤装機器と通信可能な通信機1とを含む。通信機1はサーバ2と通信可能である。通信機1は、艤装機器の情報を収集する情報収集処理と、船内システムの使用終了を検出する使用終了検出処理と、情報収集処理によって収集した情報をサーバ2に送信する情報送信処理と、を実行する。サーバ2は、通信機1から受信した情報をストレージに登録する。情報送信処理は、船内システムの使用終了が検出されたことに応答して、収集された情報をサーバ2に送信する終了時送信処理を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
船舶に艤装される複数の艤装機器と、前記船舶内に備えられ、前記艤装機器が接続される船内ネットワークと、前記船内ネットワークを介して前記艤装機器と通信可能な通信機とを含む、船内システムと、
前記船舶外に備えられ、前記通信機と通信可能なサーバと、を含み、
前記通信機は、前記艤装機器の情報を収集する情報収集処理と、前記船内システムの使用終了を検出する使用終了検出処理と、前記情報収集処理によって収集した情報を前記サーバに送信する情報送信処理と、を実行し、
前記サーバは、前記通信機から受信した情報をストレージに登録し、
前記情報送信処理は、前記使用終了検出処理によって前記船内システムの使用終了が検出されたことに応答して、前記情報収集処理によって収集された情報を前記サーバに送信する終了時送信処理を含む、船舶情報収集システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記通信機は、前記情報収集処理によって収集する情報を定期送信情報と終了時送信情報とに分類し、
前記情報送信処理は、前記船内システムの使用中に、予め定める定期送信周期で前記定期送信情報を前記サーバに送信する定期送信処理をさらに含み、
前記終了時送信処理は、前記終了時送信情報を前記サーバに送信する、請求項1に記載の船舶情報収集システム。
【請求項3】
前記艤装機器は、エンジンを動力源とする推進機を含み、
前記終了時送信情報は、最大エンジン回転数、過回転発生回数、オーバーヒート発生回数、油圧低下発生回数、ノック制御発生回数、急加速操作回数、逆転検知回数、前記エンジンの回転数領域別の運転時間、シフト操作回数、始動操作回数、および燃料タンク容量のうちの一つ以上を含む、請求項2に記載の船舶情報収集システム。
【請求項4】
前記艤装機器は、ステアリングアクチュエータを有するステアリングを含み、
前記終了時送信情報は、前記ステアリングアクチュエータの負荷領域別の駆動時間、および前記ステアリングの累計動作角度のうちの一つ以上を含む、請求項2または3に記載の船舶情報収集システム。
【請求項5】
前記艤装機器は、エンジンを動力源とする推進機を含み、
前記定期送信情報は、前記エンジンの回転数、冷却水圧、前記エンジンの総運転時間、燃料消費率、故障コード、バッテリ残量、船速、点火時期、燃料噴射時間、燃料圧力、およびエンジン温度のうちの一つ以上を含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の船舶情報収集システム。
【請求項6】
前記終了時送信情報は、前記船内システムに含まれる前記艤装機器のメンテナンス時期を推定するための指標となる情報を含む、請求項2~5のいずれか一項に記載の船舶情報収集システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記終了時送信情報に基づいて、メンテナンス時期を通知する通知処理を実行する、請求項6に記載の船舶情報収集システム。
【請求項8】
前記船内システムの使用終了後、少なくとも前記終了時送信処理が終了するまで、前記通信機への電源供給を保持する通信機用電源装置を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の船舶情報収集システム。
【請求項9】
船舶に艤装される複数の艤装機器と、前記船舶内に備えられ、前記艤装機器が接続される船内ネットワークと、前記船内ネットワークを介して前記艤装機器と通信可能な通信機とを含む、船内システムと、
前記船舶外に備えられ、前記通信機と通信可能なサーバと、を含み、
前記通信機は、前記艤装機器の情報を収集する情報収集処理と、前記船内システムの使用終了を検出する使用終了検出処理と、前記情報収集処理によって収集した情報を前記サーバに送信する情報送信処理と、を実行し、
前記サーバは、前記通信機から受信した情報をストレージに登録する、船舶情報収集システム。
【請求項10】
船体と、
請求項1~9のいずれか一項に記載の船舶情報収集システムにおいて用いられる前記船内システムと、を含む、船舶。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、船舶情報収集システムに関する。また、この発明は、船舶情報収集システムに用いる通信機およびサーバに関する。さらに、この発明は、船舶情報収集システムにおいて用いられる船内システムを有する船舶に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、船舶の航行に伴って種々の船舶情報を収集し、収集した船舶情報のうち船舶の保守管理および設計に有用な情報を陸上のサーバ装置へ送信する船舶情報収集装置を開示している。陸上のサーバ装置への情報の送信は、次の4つのタイミングで実行される。
(1)定期的な船舶情報の送信
(2)異常発生時の船舶情報の送信
(3)船員の指示に基づく船舶情報の送信
(4)陸上からの要求に基づく船舶情報の送信
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-113538号公報(段落0060-0061)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
「(1)定期的な船舶情報の送信」は、予め設定された時刻(例えば毎日の午前0時など)に実行される。
【0005】
しかし、予め設定された時刻に船舶に搭載されている情報収集システムが作動していなければ、船舶情報の送信は実行されないから、サーバ装置の蓄積情報が適時に更新されないおそれがある。定期的な船舶情報の送信周期を短時間(たとえば10分程度)に設定すれば、サーバ装置の蓄積情報がより適時に更新されると期待される一方で、通信量が多くなり、かつサーバ装置におけるデータ処理負荷が大きくなる。
【0006】
そこで、この発明の一実施形態は、通信量および/またはデータ処理負荷が過大とならないようにしながら、蓄積情報を適時に更新できる船舶情報収集システム、ならびにそのための通信機およびサーバを提供する。
【0007】
また、この発明の一実施形態は、船舶情報収集システムにおいて用いられる船内システムを備えた船舶を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の一実施形態は、船舶に艤装される複数の艤装機器と、前記船舶内に備えられ、前記艤装機器が接続される船内ネットワークと、前記船内ネットワークを介して前記艤装機器と通信可能な通信機とを含む、船内システムと、前記船舶外に備えられ、前記通信機と通信可能なサーバと、を含む、船舶情報収集システムを提供する。前記通信機は、前記艤装機器の情報を収集する情報収集処理と、前記船内システムの使用終了を検出する使用終了検出処理と、前記情報収集処理によって収集した情報を前記サーバに送信する情報送信処理と、を実行する。前記サーバは、前記通信機から受信した情報をストレージに登録する。前記情報送信処理は、前記使用終了検出処理によって前記船内システムの使用終了が検出されたことに応答して、前記情報収集処理によって収集された情報を前記サーバに送信する終了時送信処理を含む。
【0009】
この構成によれば、船内システムに備えられる艤装機器の一つである通信機は、船内ネットワークを介して他の艤装機器の情報を収集し、その収集した情報をサーバに送信する。サーバは、通信機から受信した情報をストレージに登録する。これにより、船舶に艤装される艤装機器の情報を自動的にサーバに蓄積することができる。通信機は、船内システムの使用終了を検出する機能を有し、船内システムの使用終了を検出すると、終了時送信処理を実行して、それまでに艤装機器から収集した情報をサーバに送信する。こうして、船内システムの終了時には、艤装機器の情報がサーバに送信されるので、最新の情報をサーバに蓄積することができる。それにより、通信量またはデータ処理負荷が過大とならないようにしながら、サーバの蓄積情報を適時に更新できる。
【0010】
この発明の一実施形態では、前記通信機は、前記情報収集処理によって収集する情報を定期送信情報と終了時送信情報とに分類する。前記情報送信処理は、前記船内システムの使用中に、予め定める定期送信周期で前記定期送信情報を前記サーバに送信する定期送信処理をさらに含む。前記終了時送信処理は、前記終了時送信情報を前記サーバに送信する。
(【0011】以降は省略されています)

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