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公開番号
2025073093
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2024184578
出願日
2024-10-21
発明の名称
対称剛性調整手段を備えた時計共振器機構のためのヒゲゼンマイ、及び時計共振器機構
出願人
ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
17/32 20060101AFI20250501BHJP(時計)
要約
【課題】有効かつ正確な調整手段を備えたヒゲゼンマイを提供する。
【解決手段】特に時計共振器機構のためのヒゲゼンマイ100であって、ヒゲゼンマイ100は、それ自体に複数のコイルで巻かれた可撓性のストリップ2を含み、ストリップ2は所定の剛性を有し、ヒゲゼンマイ100は、その剛性を調整する手段を含み、調整手段は、ストリップ2と直列に配列された可撓性要素5を含み、可撓性要素5は、ストリップ2の連続部に付加的な剛性を加えるようにストリップ2の端部4を固定マウント38に接続し、可撓性要素5は、好ましくは、ストリップ2の剛性よりも大きな剛性を有し、可撓性要素5は2つの可撓性部分15、16を含み、2つの可撓性部分15、16はそれぞれが、ストリップ2を固定マウント38に接続し、2つの可撓性部分15、16は、軸Aに沿って互いに軸対称に配置され、軸Aは、好ましくは、実質的にヒゲゼンマイの中心0を通る。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
特に時計共振器機構のためのヒゲゼンマイであって、
前記ヒゲゼンマイ(1、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120)は、それ自体に複数のコイルで巻かれた可撓性のストリップ(2)を含み、前記ストリップ(2)は所定の剛性を有し、前記ヒゲゼンマイ(1、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120)は、その剛性を調整する手段を含み、前記調整手段は、前記ストリップ(2)と直列に配列された可撓性要素(5)を含み、前記可撓性要素(5)は、前記ストリップ(2)の連続部に付加的な剛性を加えるように前記ストリップ(2)の端部(4,9)を固定マウント(11、14、17、24、29、38、44、53)に接続し、前記可撓性要素(5)は、好ましくは、前記ストリップ(2)の剛性よりも大きい剛性を有し、
特徴は、前記可撓性要素(5)が2つの可撓性部分(15、16)を含み、前記2つの可撓性部分(15、16)はそれぞれが、前記ストリップ(2)を前記固定マウント(11、14、17、24、29、38、44、53)に接続し、前記2つの可撓性部分(15、16)は、軸(A)に沿って互いに軸対称に配列され、前記軸(A)が、好ましくは、実質的にヒゲゼンマイの中心(0)を通過することにある、ヒゲゼンマイ。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記2つの可撓性部分(15、16)が実質的に同一であることを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項3】
前記可撓性要素(5)が前記ストリップ(2)の外端(4)に配列されていることを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項4】
各可撓性部分(15、16)が一つ又は2つの可撓性ネック(8、53)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項5】
各可撓性部分(15、16)が、2つの実質的に平行な可撓性ブレード(21、22、42、43、74、78)を備えた並進テーブルと、前記ストリップ(2)が接続されている可動剛性部分(23、45)とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項6】
各可撓部(15、16)が、2つのオフセットブレード(51、52)を備えた可撓性ガイドを含むことを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項7】
各可撓性部分(15、16)が、前記ストリップ(2)が接続されている可撓性アーム(18)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項8】
各可撓性部分(15、16)が可撓性ブレード(7)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項9】
各可撓性部分(15、16)が可撓性フック(28)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項10】
前記調整手段が、前記可撓性要素(5)のみの剛性を変化させるように、前記可撓性要素(5)に可変の力又はトルクを加えるプレストレス手段(6)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計共振器機構のためのヒゲゼンマイであって、前記ヒゲゼンマイの剛性を調整するための対称性手段が設けられたヒゲゼンマイに関する。本発明はまた、かかるヒゲゼンマイを備えた時計共振器機構に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
機械式時計の大半において、針(例えば分針及び時針)を回転させるのに必要なエネルギーは、香箱において蓄積され、その後、ヒゲゼンマイとして知られる螺旋状に巻かれたストリップの形態にあるバネと組み合わされたバネ式バランスとして知られるフライホイールを含むバネ式バランスシステムによって運ばれる。
【0003】
ヒゲゼンマイの内端が、バネ式バランスとともに回転する一体化シャフトに取り付けられ、ヒゲゼンマイの外端が、固定されたブリッジ(又はコック)に自身が一体化されたスタッドホルダにマウントされたヒゲゼンマイスタッドに取り付けられる。
【0004】
脱進機構によってバネ式バランスの回転が維持されてその振動がカウントされる。脱進機構は、低振幅振動ムーブメントにより駆動されるパレットを含む。低振幅振動ムーブメントは、ガンギ車の歯に係合する2つのパレットを備える。ガンギ車がこのように係合すると、ステップごとの回転運動が当該ガンギ車に課せられ、その周波数は、パレットの振動の周波数によって決定される。パレットはそれ自身が、バネ式バランスの振動の周波数に整合される。
【0005】
伝統的な脱進機機構において、振動の周波数は近似的に4Hz、つまり近似的に毎時28,800回の振動(A/h)である。優れた時計職人の目的のひとつは、バネ式バランスの等時性及び規則正しい振動(又は一定の速度)を確保することである。
【0006】
バネ式バランスの速度を、ヒゲゼンマイの有効長さを調整することによって規制する慣行が知られている。この有効長さは、ヒゲゼンマイの内端と、ヒゲゼンマイの外端の近傍に位置するカウントポイントとの間の曲線長さとして定義され、一般には、インデックスアセンブリシステムにマウントされたピンによって支持された一対のストッパによって定義される。
【0007】
作動時、このインデックスアセンブリシステムは、ヒゲゼンマイの軸に対して回転可能に固定される。しかしながら、その角度位置は、例えば、ドライバーを使用してインデックスアセンブリシステムにおける、カムのように作動する偏心器を回転させることによって、手動で微調整され得る。
【0008】
ブリッジ、インデックスアセンブリシステム、ピン、スタッドホルダ、ヒゲゼンマイスタッド、シャフト、ヒゲゼンマイ、バネ式バランスを含むアセンブリは、一般に「レギュレータ」として知られている。レギュレータの例は、双方とも時計製造業者ETAの名義である特許文献1及び2に記載されている。
【0009】
ヒゲゼンマイの一端が取り付けられるスタッドホルダを有するインデックスアッセンブリシステムが存在する。ここで、インデックスアッセンブリシステムのピンは、ヒゲゼンマイが2つのストッパ間を動くことができるように十分な遊びを残している。しかしながら、クロノメーター特性、特に振幅の関数としての異時性は、インデックスピンにおける遊びに対して非常に敏感であり、この遊びを正確に制御することは困難である。
【0010】
所定のデバイスにおいて、ストッパは、特にヒゲゼンマイの動作中に遊びをなくすべく、ヒゲゼンマイを締め付けるように調整され得る。この場合において、速度が、最初にインデックスピンを動かすことによって調整され、その後、そのピンを使ってヒゲゼンマイを締め付けることによって調整される。しかしながら、インデックスピンを使ってヒゲゼンマイを締め付けることは、ヒゲゼンマイにストレスをかけることとなるので、特にコイルが偏心してクロノメーターに不具合が生じるリスクとなる。加えて、遊びをなくすと速度も改変されてしまい、ひとたびヒゲゼンマイが締め付けられると、もはや、速度の微調整を完了するべくヒゲゼンマイに沿ってインデックスピンを動かすことができなくなる。
(【0011】以降は省略されています)
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