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公開番号2025066051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2024138893
出願日2024-08-20
発明の名称ロック可能なジョイントを含む時計ムーブメントのコンポーネント
出願人モントレーブレゲ・エスアー
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 15/08 20060101AFI20250415BHJP(時計)
要約【課題】整備作業のためにできるだけ簡単に分解することが可能な時計ムーブメントのコンポーネントを提供する。
【解決手段】時計ムーブメントのコンポーネント10であって、コンポーネント10は、枢動リンクによって互いに接続された2つのアーム11を含み、コンポーネント10は、伸長位置及び折り畳み位置を占めることができ、折り畳み位置においてアーム11は、コンポーネント10が伸長位置を占めるときよりも小さな角度を形成し、コンポーネント10はさらに、スナップ嵌め要素を含む結合機構を含み、結合機構は、コンポーネント10が伸長位置を占めるときに2つのアーム11間の相対的な可動性を妨げるように構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
時計ムーブメントのコンポーネント（１０）であって、特徴は、前記コンポーネントが、枢動リンクによって互いに接続された２つのアーム（１１）を含み、前記コンポーネント（１０）が、伸長位置及び折り畳み位置を占めることができ、前記折り畳み位置において前記アーム（１１）が、前記コンポーネント（１０）が前記伸長位置を占めるときよりも小さな角度を形成し、前記コンポーネント（１０）がさらに、スナップ嵌め要素を含む結合機構を含み、前記結合機構が、前記コンポーネント（１０）が前記伸長位置を占めるときに前記２つのアーム（１１）間の相対的な可動性を妨げるように構成されることにある、コンポーネント（１０）。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記スナップ嵌め要素は、前記アーム（１１）の一方に配列されたキャッチ（１２）と、他方のアーム（１１）に配列された弾性タブ（１３）とによって形成され、前記弾性タブ（１３）は、前記アーム（１１）を互いに対して固定するべく、前記コンポーネント（１０）が前記伸長位置にあるときに前記キャッチ（１２）が収容されるように意図された凹部（１３２）を含む、請求項１に記載のコンポーネント（１０）。
【請求項３】
前記弾性タブ（１３）は、前記キャッチ（１２）に対して弾性戻り力を加えるように構成される、請求項２に記載のコンポーネント（１０）。
【請求項４】
前記キャッチ（１２）及び前記凹部（１３２）は、前記弾性タブ（１３）が弾性戻り力に抵抗するように偏向されるときに前記キャッチ（１２）が前記凹部（１３２）からリリースされるような形状にされる、請求項２に記載のコンポーネント（１０）。
【請求項５】
前記弾性タブ（１３）は、前記キャッチ（１２）とそれを担持する前記アーム（１１）との間に配列され、前記キャッチ（１２）と前記アーム（１１）とによって限界が画定される角度範囲を有する、請求項２に記載のコンポーネント（１０）。
【請求項６】
前記凹部（１３２）は、前記弾性タブ（１３）の近位部分（１３０）と遠位部分（１３１）との間に配列され、前記遠位部分（１３１）は、前記アーム（１１）の回転軸と同心の円弧に沿って、又は前記アーム（１１）の回転軸の接線方向のセグメントに沿って、延びるように意図される、請求項２に記載のコンポーネント（１０）。
【請求項７】
前記凹部（１３２）は、前記凹部（１３２）から前記キャッチ（１２）をリリースするべく前記弾性タブ（１３）が偏向されているときに、一方の回転方向への前記アーム（１１）の相対的可動性を妨げるストッパを構成するような形状にされる、請求項２に記載のコンポーネント（１０）。
【請求項８】
前記弾性タブ（１３）の前記近位部分（１３０）はセグメント（１３４）を含み、前記コンポーネント（１０）が前記伸長位置にあるときに、前記セグメント（１３４）を介して前記近位部分（１３０）が前記キャッチ（１２）と接触し、前記セグメント（１３４）は、前記キャッチ（１２）が前記凹部（１３２）に収容されているときに前記キャッチ（１２）の中心を通る軸に沿って、前記アーム（１１）の回転軸に対して接線方向に延びるような形状にされる、請求項６に記載のコンポーネント（１０）。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、時計製造の分野に関し、詳しくは、時計ムーブメントのコンポーネントに関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【０００２】
さらに詳しくは、本発明は、時計ムーブメントのコンポーネントであって、ロックされ得る関節を含むコンポーネントに関する。
【背景技術】
【０００３】
腕時計のための時計ムーブメントは、詳しくは、時計の複雑要素を含む時計ムーブメント（すなわち、時刻及びその分割以外の表示を与えることを許容する機構）は、典型的に、制限された寸法の一定容積に配列された多数のしばしば数百個のコンポーネントを含む。
【０００４】
時計ムーブメントの設計は、それゆえ、すべてのコンポーネントが配列され得る利用可能容積によって有意に制限される。
【０００５】
時計ムーブメントの設計者はまた、設計された各コンポーネントが、それが受ける機械的ストレスに長期にわたって耐えることができることと、寸法公差を尊重しながら、可能な限り単純に繰り返し製造できることとを保証しなければならない。また、ムーブメント内でコンポーネントを組み立てることと、整備作業のためにできるだけ簡単に分解することとを可能にしなければならない。
【０００６】
本発明は、時計ムーブメントのためのコンポーネントの設計に関連付けられる上記困難のすべてを克服するコンポーネントに関する。
【発明の概要】
【０００７】
この目的に向けて、本発明は、枢動リンクによって互いに接続し合う２つのアームを含む時計ムーブメントのコンポーネントに関する。このコンポーネントは、伸長位置及び折り畳み位置を占めることができ、折り畳み位置においてアームは、コンポーネントが伸長位置を占めるときよりも小さな角度を形成する。コンポーネントはさらに、スナップ嵌め要素を含む結合機構を含む。結合機構は、コンポーネントが伸長位置を占めるときに２つのアーム間の相対的な可動性を妨げるように構成される。
【０００８】
特定実施形態において、本発明はさらに、以下の特徴の一以上を含み得る。これらの特徴は、単独で、又は技術的に可能な任意の組み合わせに従って考慮する必要がある。
【０００９】
特定実施形態において、スナップ嵌め要素は、一方のアームに配列されたキャッチと、他方のアームに配列された弾性タブとによって形成される。前記弾性タブは、両アームを互いに対して固定するべく、コンポーネントが伸長位置にあるときにキャッチが収容されるように意図された凹部を含む。
【００１０】
特定実施形態において、弾性タブは、キャッチに対して弾性戻り力を加えるように構成される。
（【００１１】以降は省略されています）

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