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公開番号2025084980
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025034520,2023136979
出願日2025-03-05,2021-04-22
発明の名称計時器用コンポーネントを製造する方法
出願人ウニベルソ・エス アー
代理人個人
主分類G04B 19/10 20060101AFI20250527BHJP(時計)
要約【課題】可視部分の表面状態が完璧であることを確実にするような高品質の計時器用アプリークを製造する方法を提供する。
【解決手段】アプリーク1を製造する方法であって、アプリーク1には、ユーザーによって見られるように意図された上面2とリム3と、表盤又は計時器の構造上にアプリーク1を載置するための下面と、及び下面から突出する少なくとも1つの足部がある。この方法によって、ワニス処置済みのアプリークを得ることができる。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
アプリーク(1)を製造する方法であって、
前記アプリーク(1)には、ユーザーによって見られるように意図された上面(2)と
リム(3)と、表盤又は計時器の構造上に前記アプリーク(1)を載置するための下面(
4)と、及び前記下面(3)から突出する少なくとも1つの足部(5)があり、
前記方法は、
上面(11)と下面(12)があるベース(10)を金属材料によって作るステップと

前記ベースにおいて前記アプリーク(1)の前記上面(2)と前記リム(3)を前記上
面から所定の深さPまで加工するステップと、
加工されたベースを洗浄するステップと、
前記アプリーク(1)の前記上面(2)と前記リム(3)を被覆するように前記ベース
の加工された上面上にワニス層を堆積させるステップと、
堆積したワニス層を乾燥させるステップと、
少なくとも加工深さ全体にわたって前記ベース(10)の前記上面に接着剤層(14)
を堆積させて、前記接着剤層が前記ワニス層に重なり合うようにして、接着剤を乾燥させ
るステップと、
前記ベース(10)の前記下面(12)を介して、[前記ベース(10)の厚みE]-
[前記上面の加工深さP]よりも大きい深さP’まで、前記アプリーク(1)の前記下面
(4)と前記足部(5)を加工するステップと、
接着剤(14)を溶かし前記アプリーク(1)を解放するように前記ベースを液体の槽
に入れるステップと、
運ぶことを念頭に前記アプリークをパッケージングするステップと
を備えることを特徴とする方法。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記ベース(10)において加工された前記アプリーク(1)の前記上面(2)と前記
リム(3)のトリミングを行うステップと、
前記ベース(10)の電解浸出を行うステップと
を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ワニス層(13)は、20μm~100μmの範囲内の厚みを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ワニス層(13)を80℃で30分間、その後に、140℃で60分間乾燥させる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ベース(10)は、黄銅、アルミニウム、貴金属のような金属材料によって作られ

ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
45℃の炉内にて5時間前記接着剤層(14)を乾燥させる
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ベースをバスケットに入れて槽に入れる
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
均一な厚みを得るように前記接着剤層の表面処理を行うステップを行う
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記ベース(10)の前記下面(12)を介した前記アプリークの加工は、前記被覆に
て用いられる少なくとも1つの被覆要素の下にて行われ、前記加工の深さは、前記アプリ
ーク(1)の前記リム(3)の高さよりもわずかに大きい
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記ベースの前記下面を介した前記加工と同時に、前記アプリーク(1)の前記下面を
形成するように前記アプリーク(1)の少なくとも1つの足部(5)を形成する
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、計時器用コンポーネントを製造する方法に関し、特に、固定用の足を用いて
計時器の表盤に取り付けられるように意図されたワニス処置済みアプリーク(applique)
に関する。これによって、時を示す数字のすべて又は一部を置き換える。また、この方法
を表盤又はベゼルの製造にも用いることができる。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
時を示す円や副表盤上に配置されるアプリークは、印刷されたかのような印象を与える
ことによってトレースやシルクスクリーンによって製造されることが多い。計時器用アプ
リークは、特有の物理学的性質を与えることに貢献することによって、計時器、特に、携
行型時計(例、腕時計、懐中時計)、の重要な要素となっている。したがって、このよう
な計時器用アプリークの取り付けに際しては、特に、細心の注意を払う必要があり、再現
性が高く、いずれの表面状態の欠陥もないものでなければならない。これらの外観コンポ
ーネントの大きさが非常に小さく、握りにくいために、完璧な取り付けは難しい。この結
果、不合格率が高くなることがある。このような計時器用アプリークの製造は、特定の美
的効果を得るためにワニスやラッカーのような被覆が施されている場合には一層複雑とな
る。ワニス処置済みのアプリークの場合、支持体上にアプリークを堆積させ、これにワニ
ス層を塗布することが知られている。この場合、アプリークと支持体の両方の上にワニス
が堆積すると理解することができる。そして、毛細管作用によってアプリークと支持体の
間に結合が形成されて、その外観は良くなくなり、これは許容できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、可視部分の表面状態が完璧であることを確実にするような高品質の計時器用
アプリークを製造する方法を提供することによって、上述の課題のすべて又は一部を克服
することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このために、本発明は、アプリークを製造する方法に関し、この方法は、
- 上面と下面があるベースを金属材料によって作るステップと、
- 前記ベースにおいて前記アプリークの前記上面と前記リムを前記上面から所定の深さ
Pまで加工するステップと、
- 加工されたベースを洗浄するステップと、
- 前記上面を被覆するように前記ベースの加工された上面上にワニス層、ラッカー層な
いし塗料層を堆積させるステップと、
- 堆積したワニス層を乾燥させるステップと、
- 少なくとも加工深さ全体にわたって前記ベースの前記上面に接着剤層を堆積させて、
前記接着剤層が前記ワニス層に重なり合うようにして、接着剤を乾燥させるステップと、
- 前記ベースの前記下面を介して、[前記ベースの厚み]-[前記上面の加工深さ]よ
りも大きい深さまで、前記アプリークの前記下面と前記足部を加工して、前記アプリーク
が前記接着剤層に保持されるようにするステップと、
- 接着剤を溶かし前記アプリークを解放するように前記ベースを液体の槽に入れるステ
ップと、
- 運ぶことを念頭に前記アプリークをパッケージングするステップと
を備える。
【0005】
本発明の他の好ましい実施形態は、以下の特徴を有する。
- 前記製造方法は、ワニス層の均一な除去を確実にし色を目立たせる鋭いエッジを除去
するように、前記ベースにおいて加工された前記アプリークの前記上面と前記リムのバフ
研磨を行うステップを備える。
- バフ研磨の後に、支持体の清浄性を確実にするために、前記ベースの電解浸出を行う
ステップを行う。
- 前記ワニス層は、20μm~100μmの範囲内の厚みを有する。
- 前記ワニス層を、好ましくは、80℃で30分間、その後に、140℃で60分間乾
燥させる。
- 前記ベースは、黄銅、アルミニウム、銅、貴金属のような金属材料によって作られる

- 好ましくは、45℃の炉内にて5時間前記接着剤層を乾燥させる。
- 前記ベースをバスケットに入れて接着剤除去用の槽に入れる。
- 前記下面の加工の間の寸法的な基準として用いるための基準面を得るように前記接着
剤層の表面処理を行うステップを行う。
- 前記ベースの前記下面を介した前記アプリークの加工は、前記被覆にて用いられる少
なくとも1つの被覆要素の下にて行われ、前記加工の深さは、前記アプリークの前記リム
の高さよりもわずかに大きい。
- 前記ベースの前記下面を介した前記加工と同時に、前記アプリークの前記下面を形成
するように前記アプリークの少なくとも1つの足部を形成する。
【0006】
本発明は、さらに、本発明に係るアプリークを少なくとも1つ備える携行型時計に関す
る。
【0007】
このような特徴のおかげで、このような計時器用アプリークを製造する方法は、可視部
分の表面状態が完璧であるようなアプリークを迅速に得ることできる。
【0008】
添付の図面を参照しながら本発明の特定の実施形態についての以下の説明を読むことに
よって、本発明の他の特徴及び利点についても明確に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る製造方法のステップの1つを示している図である。
本発明に係る製造方法のステップの1つを示している図である。
本発明に係る製造方法のステップの1つを示している図である。
本発明に係る製造方法のステップの1つを示している図である。
本発明に係る製造方法のステップの1つを示している図である。
本発明に係る製造方法のステップの1つを示している図である。
上面が加工されたベースを上から見た図である。
上面を介して加工されたベースの断面図である。
ワニス層を受けたベースの断面図である。
上面を介して加工されたベースの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、計時器用アプリーク1を製造する方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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