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公開番号
2025072308
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2024176369
出願日
2024-10-08
発明の名称
表示器の位置を調整する機構を含む時計ムーブメント
出願人
ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
27/00 20060101AFI20250430BHJP(時計)
要約
【課題】簡単かつ迅速に修正され得る複数の機能を備えた時計ムーブメントを提供する。
【解決手段】時計ムーブメント10は、時間値の第1及び第2の表示器20、30を駆動するように連結された駆動ホイールセット11と、表示器20、30の位置を調整する機構とを含み、調整する機構は、摺動歯車アセンブリ40と係合する制御部材50とを含み、第1の回転方向に付勢されると、摺動歯車アセンブリ40が第1の表示器20の位置を変更するように第1の修正位置まで駆動し、第2の回転方向に付勢されると、摺動歯車アセンブリ40が第2の表示器30の位置を変更するように第2の修正位置まで駆動し、第1の表示器20の位置を変更するように制御部材50が操作されたときに、クリックホイール211はその回転軸に直交する平面において、第1の表示機構200と駆動ホイールセット11との間の運動学的な連結を中断するように可動である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
時計ムーブメント(10)であって、
時間値の第1及び第2の表示器(20、30)を駆動するように意図された第1及び第2の表示機構(200、300)それぞれに運動学的に連結された駆動ホイールセット(11)と、
これらの表示器(20、30)の位置を調整する機構と
を含み、
前記調整する機構は、摺動歯車アセンブリ(40)と、前記摺動歯車アセンブリ(40)に係合している調整位置をとるように適合された制御部材(50)とを含み、
・第1の回転方向に付勢されると前記制御部材(50)は、前記摺動歯車アセンブリ(40)を、前記摺動歯車アセンブリが第1の表示器(20)の位置を変更するように第1の表示機構(200)と協働可能な第1の修正位置まで駆動し、
・第2の回転方向に付勢されると前記制御部材(50)は、前記摺動歯車アセンブリ(40)を、前記摺動歯車アセンブリが前記第2の表示器(30)の位置を変更するように前記第2の表示機構(300)と協働可能な第2の修正位置まで駆動し、
前記第1の表示機構(200)は、前記駆動ホイールセット(11)の回転を前記第1の表示器(20)に伝達するように、前記駆動ホイールセット(11)と前記第1の表示器(20)を担持する表示器ホイール(21)とを運動学的に連結可能なクリックホイール(211)を有するクリック機構(210)を含み、前記第1の表示器(20)の位置を変更するように前記制御部材(50)が操作されたときに、前記クリックホイール(211)はその回転軸に直交する平面において、前記第1の表示機構(200)と前記駆動ホイールセット(11)との間の運動学的な連結を中断するように可動である、時計ムーブメント(10)。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記駆動ホイールセット(11)は、前記クリックホイール(211)及び前記表示器ホイール(21)と同じ平面に存在する駆動ホイール(110)を含む、請求項1に記載の時計ムーブメント(10)。
【請求項3】
前記クリック機構(210)は、前記クリックホイール(211)と一体の戻り部材(212)を含むことにより、前記クリックホイール(211)が、前記駆動ホイール(110)に係合しかつ前記表示器ホイール(21)に係合する停止位置に向かうように強制される、請求項2に記載の時計ムーブメント(10)。
【請求項4】
前記戻し部材(212)は、前記駆動ホイール(110)、前記クリックホイール(211)、及び前記表示器ホイール(21)と同じ平面に配置されている、請求項3に記載の時計ムーブメント(10)。
【請求項5】
前記第1の位置にあるとき前記摺動歯車アセンブリ(40)は、前記第1の表示機構(200)に係合するとともに前記第2の表示機構(300)から係合解除され、前記第2の位置にあるとき前記摺動歯車アセンブリ(40)は、前記第2の表示機構(300)に係合するとともに前記第1の表示機構(200)から係合解除される、請求項1に記載の時計ムーブメント(10)。
【請求項6】
前記摺動歯車アセンブリ(40)は、同軸上に配列された、
・前記制御部材(50)によって回転可能な駆動ホイール(41)と、
・前記制御部材(50)が前記調整位置にあるとともに前記第1の回転方向に付勢されるときに前記第1の表示機構(200)に運動学的に接続される第1の調整ホイール(42)と、
・前記制御部材(50)が前記調整位置にあるとともに前記第2の回転方向に付勢されるときに前記第2の表示機構(300)に運動学的に接続される第2の調整ホイール(43)と
を含む、請求項1に記載の時計ムーブメント(10)。
【請求項7】
前記表示器ホイール(21)はタイムゾーンホイールによって形成され、前記第1の表示機構(200)は、前記制御部材(50)が前記調整位置にあるとともに前記第1の回転方向に付勢されているときに、前記タイムゾーンホイールと前記第1の調整ホイール(42)とを運動学的に接続する伝達ホイール(22)を含む、請求項6に記載の時計ムーブメント(10)。
【請求項8】
前記摺動歯車アセンブリ(40)の前記第2の調整ホイール(43)はカムによって形成され、前記カムは、前記摺動歯車アセンブリ(40)が前記第2の修正位置を占めるとき、かつ前記制御部材(50)が前記第2の回転方向に付勢されるとき、前記摺動歯車アセンブリ(40)の回転中に前記第2の表示器(30)を順次回転駆動するように、前記第2の表示器(30)と一体の前記第2の表示機構(300)の歯(301)と協働することができる少なくとも一つの修正器指片を含む、請求項1に記載の時計ムーブメント(10)。
【請求項9】
前記駆動ホイールセット(11)は、前記駆動ホイールセット(11)の回転中に前記第2の表示器(30)を回転駆動するために、前記第2の表示機構(300)の歯(301)と協働することができる駆動指片(111)を含む、請求項1に記載の時計ムーブメント(10)。
【請求項10】
前記第2の表示器(30)は、日付ディスクによって形成され、前記駆動ホイールセット(11)の回転中に順次回転駆動される、請求項9に記載の時計ムーブメント(10)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計製造の分野に関し、詳しくは、表示器の位置を調整する機構を含む時計ムーブメントに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
腕時計の時計ムーブメントの機能を修正する機構により、ユーザは、時計の制御部材を操作することによって、その複数の表示器のうちの一つ、例えば現在時刻、の位置を変更することができる。
【0003】
時計ムーブメントが複数の機能、例えば日付、第2タイムゾーン等、を含む場合、それぞれの修正は巻真を使用して行われるのが典型的である。特に、先行技術文献には、修正すべき機能を選択するために、巻真を特定の軸方向位置に位置決めし、選択された機能を修正するべく、前記巻真を枢動させることが記載されている。
【0004】
所定数の機能を超えると、巻真を軸方向に位置決めすることが特に厄介となり得る。詳しくは、利用可能な軸方向位置が3つを超えると、所望の位置を見つけることが面倒となることが理解される。
【0005】
さらに、複数の機能を有する場合、修正機構は、実装が比較的複雑となる。これは、その複数の軸方向位置のそれぞれにおいて、巻真が、所与の機能で作動可能となるように時計ムーブメントの特定の部品と運動学的に接続されていなければならないからである。さらに、時計ムーブメントに特定の機能を追加すると、各機能が独自の駆動機構を有することが典型的であるから、その寸法が増大する。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、簡単かつ迅速に修正され得る複数の機能を備えた時計ムーブメントを提供することにより、これらの欠点を克服することを目的とする。
【0007】
本発明のもう一つの目的は、ムーブメントの寸法を最小にするべくムーブメントを単純化することである。
【0008】
この目的に向けて、本発明は、時間値の第1及び第2の表示器を駆動するように意図されたそれぞれ第1及び第2の表示機構に運動学的に連結された駆動ホイールセットと、これらの表示の位置を調整する機構とを含む時計ムーブメントに関し、この調整する機構は、摺動歯車アセンブリ及び制御部材を含み、この制御部材は、当該制御部材が摺動歯車アセンブリに係合している調整位置をとるように適合され、
・第1の回転方向に付勢されると当該制御部材は、摺動歯車アセンブリを、当該摺動歯車アセンブリが第1の表示器の位置を変更するように第1の表示機構と協働可能な第1の修正位置まで駆動し、
・第2の回転方向に付勢されると当該制御部材は、摺動歯車アセンブリを、当該摺動歯車アセンブリが第2の表示器の位置を変更するように第2の表示機構と協働可能な第2の修正位置まで駆動する。
【0009】
第1の表示機構は、駆動ホイールセットの回転を第1の表示器に伝達するように、当該駆動ホイールセットと当該第1の表示器を担持する表示器ホイールとを運動学的に連結可能なクリックホイールを有するクリック機構を含み、第1の表示器の位置を変更するように制御部材が操作されたときに前記クリックホイールはその回転軸に直交する平面において、第1の表示機構と駆動ホイールセットとの間の運動学的連結を中断するように可動である。
【0010】
それゆえ、ユーザが時計ムーブメントの機能を修正するには、一方向又は他方向に枢動させるだけでよい。
(【0011】以降は省略されています)
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