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公開番号
2025073091
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2024183931
出願日
2024-10-18
発明の名称
渦巻バネと回転共振器機構
出願人
ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
18/02 20060101AFI20250501BHJP(時計)
要約
【課題】時計共振器機構のための渦巻バネに関する。
【解決手段】渦巻バネ1は、それ自体に複数回巻かれた可撓性ストリップ2を含み、ストリップは所定の剛性を有し、渦巻バネは、その剛性を調整する手段を含み、調整手段は、ストリップと直列に配列された可撓性要素5を含み、可撓性要素は、ストリップに付加的な剛性を加えるべく、ストリップの一端4、9を剛性支持体11に接続し、可撓性要素は、ストリップの剛性よりも大きい剛性を有し、調整手段は、可撓性要素の剛性を変化させるべく、可撓性要素に可変の力又はトルクを加えるプレストレス手段6を含み、プレストレス手段は、可撓性要素に接続されてアクチュエータ7によって可撓性要素に力又はトルクを伝達するように作動可能なレバー14を含み、レバーは、第1の方向D1に可動な一端15を含み、渦巻バネが、実質的に第2の方向D2のレバーの動きを防止するように配列された保持手段25を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
特に時計共振器機構のための渦巻バネであって、前記渦巻バネ(1、10、20、30、40、50)は、それ自体に複数回巻かれた可撓性ストリップ(2)を含み、前記ストリップ(2)は所定の剛性を有し、前記渦巻バネ(1、10、20、30、40、50)は、その剛性を調整する手段を含み、前記調整手段は、前記ストリップ(2)と直列に配列された可撓性要素(5)を含み、前記可撓性要素(5)は、前記ストリップ(2)に付加的な剛性を加えるべく、前記ストリップ(2)の一端(4、9)を剛性支持体(11、14、17、24)に接続し、前記可撓性要素(5)は好ましくは、前記ストリップ(2)の剛性よりも大きい剛性を有し、前記調整手段は、前記可撓性要素(5)の剛性を変化させるべく、前記可撓性要素(5)に可変の力又はトルクを加えるプレストレス手段(6)を含み、前記プレストレス手段(6)は、前記可撓性要素(5)に接続されてアクチュエータ(7)によって前記可撓性要素(5)に前記力又は前記トルクを伝達するように作動可能なレバー(14)を含み、前記レバー(14)は、第1の方向(D1)に可動な一端(15)を含み、
特徴は、前記渦巻バネ(1、10、20、30、40、50)が、実質的に第2の方向(D2)の前記レバー(14)の動きを防止するように配列された保持手段(25)を含むことにある、渦巻バネ。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記保持手段(25)が前記剛性支持体(11、14、17、24)を前記レバー(14)に接続することを特徴とする、請求項1に記載の渦巻バネ。
【請求項3】
前記保持手段(25)が可撓性ガイドを含むことを特徴とする、請求項1に記載の渦巻バネ。
【請求項4】
前記可撓性ガイドが、2つの第1の可撓性ブレード(22、24)と第1の剛性部分(23)とを含む第1の並進テーブルを含むことを特徴とする、請求項3に記載の渦巻バネ。
【請求項5】
前記可撓性ガイドが、前記第1の並進テーブルと直列に配列された第2の並進テーブルを含むことと、
前記第2の並進テーブルが、2つの第2の可撓性ブレード(26、28)、及び第2の剛性部分(29)を含むことと
を特徴とする、請求項4に記載の渦巻バネ。
【請求項6】
前記可撓性ガイドが一つのシングル可撓性ブレード(32、33)を含むことを特徴とする、請求項3に記載の渦巻バネ。
【請求項7】
前記可撓性ガイドが、一対の非交差可撓性ブレード(34、35)を含むことを特徴とする、請求項3に記載の渦巻バネ。
【請求項8】
前記保持手段(25)が第2の可撓性レバー(36)を含むことを特徴とする、請求項2に記載の渦巻バネ。
【請求項9】
前記第2の方向(D2)が、前記レバー(14)の動きの前記第1の方向(D1)に対して実質的に垂直であることを特徴とする、請求項1に記載の渦巻バネ。
【請求項10】
前記可撓性要素(5)が可撓性ブレード(19)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の渦巻バネ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計の共振器機構のための渦巻バネであって、前記渦巻バネの剛性を調整するための改良された手段が設けられた渦巻バネに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【0002】
本発明はまた、かかる渦巻バネを有する時計共振器機構に関する。
【背景技術】
【0003】
今日の機械式時計のほとんどに、ヒゲゼンマイ及びスイス製レバー脱進機構が装着されている。ヒゲゼンマイは時計のタイムベースである。これは共振器としても知られている。
【0004】
脱進器は2つの主要な機能、
・共振器を往復するように動かし続ける機能と、
・この往復運動をカウントする機能と
を有する。
【0005】
機械式共振器は、慣性要素、ガイド、及び弾性戻り要素を必要とする。伝統的に、渦巻バネは、バランスによって形成された慣性要素のための弾性戻り要素として作用する。このバランスは、複数のルビー平面ベアリングにおいて回転する複数のピボットによって回転案内される。
【0006】
ヒゲゼンマイは一般に、時計の精度を改善するべく調整可能とする必要がある。この目的に向けて、バネの有効長を変更するインデックスアセンブリのような、渦巻バネの剛性を調整する手段が使用される。このようにして、その剛性が、時計の速度精度を調整するべく変更される。しかしながら、伝統的なインデックスアセンブリが速度を調整する効果は限られたままであり、一日あたり数秒又は数十秒の範囲で十分に正確な設定を行うには必ずしも有効とはいえない。
【0007】
他の渦巻バネは、統合された調整手段を含む。これらの渦巻バネにおいて、速度は、渦巻バネの有効長を変更することによって調整されるのではなく、渦巻に直列に配置された可撓性要素に力又はトルクを加えることによって調整される。これにより、バランスに作用する戻り力を部分的に決定する可撓性要素の剛性を変更し、ひいては渦巻バネ全体の剛性を変更することが可能となる。渦巻バネの剛性を調整することにより、調節部材の速度を調節することができる。可撓性要素を有するこのような渦巻バネは、例えば、特許文献1及び2に記載されている。
【0008】
これらの場合において、通常のシステムは、渦巻バネ調整装置と互換性がないので使用できない。加えて、速度は非常に細かく調整されなければならないので、渦巻と、当該渦巻がインデクスアセンブリ機構と相互作用するエリアとの間に遊びが存在しないことが不可欠である。さもなければ、衝撃の後に渦巻がまったく同じように再配置されない場合、衝撃の事象において速度が改変されるリスクが存在する。
【0009】
かかる渦巻バネを使用するべく、特許文献3及び4にインデクスアセンブリシステムが記載されている。このラッキング(racking)システムは、互いに対して可動な2つの部品からなるスタッドホルダを含み、各部品は、一方では可撓性要素がマウントされるスタッドを備え、他方では可撓性要素に作用するプレストレス手段を備える。このようにして、2つの部品を互いに対して動かすことにより、可撓性要素に加わる力又はトルクが変更され、渦巻バネの剛性が調整される。
【0010】
しかしながら、このインデクスアセンブリシステムにおいて、可動部品は渦巻バネまわりを円運動するので、調整手段は渦巻バネの接線方向に作動される。この接線方向の作動は、実装が複雑なインデクスアセンブリシステムによってもたらされる。
(【0011】以降は省略されています)
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