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公開番号2025088727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2024186281
出願日2024-10-23
発明の名称表示器のための磁気インデクシングシステム、及び時計ムーブメント
出願人モントレーブレゲ・エスアー
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 19/20 20060101AFI20250604BHJP(時計)
要約【課題】表示器のための磁気インデクシングシステムを提供する。
【解決手段】磁気インデクシングシステム10は、構造要素11と、構造要素に対して可動に配置された表示器12と、アンカー部を有する一対の磁気要素13、14を含み、アンカー部によって第1の磁気要素13が構造要素に締結されて第2の磁気要素14が表示器に締結され、磁気要素は互いに、表示器を構造要素に対して所定の角度位置に維持するように適合された表示器の位置決めトルクを発生させるように協働するように構成され、磁気要素は相互作用部を含み、相互作用部によってそれらが互いに対向するように意図され、第1又は第2の磁気要素の相互作用部は、そのアンカー部の断面よりも低減された断面を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
表示器（１２）のための磁気インデクシングシステム（１０）であって、
構造要素（１１）と、前記構造要素（１１）に対して可動に配列された表示器（１２）と、アンカー部（１３０，１４０）を含む一対の磁気要素（１３，１４）とを含み、前記アンカー部（１３０、１４０）によって第１の磁気要素（１３）が前記構造要素（１１）に締結されて第２の磁気要素（１４）が前記表示器（１２）に締結され、前記磁気要素（１３、１４）は互いに、前記表示器（１２）を前記構造要素（１１）に対して所定の角度位置に維持するように適合された前記表示器（１２）の位置決めトルクを発生させるように協働するように構成され、前記磁気要素（１３、１４）は相互作用部（１３１，１４１）を含み、前記相互作用部（１３１，１４１）によってそれらが互いに対向するように意図され、前記第１又は第２の磁気要素（１３，１４）の前記相互作用部（１３１；１４１）は、そのアンカー部（１３０；１４０）の断面よりも低減された断面を有し、前記第１又は第２の磁気要素（１３；１４）の前記相互作用部（１３１；１４１）は、中心突起を形成するように、又は三角形状断面を有するように、環状の肩部（１４２）を有する、磁気インデクシングシステム（１０）。
続きを表示（約 520 文字）【請求項２】
前記第１又は第２の磁気要素（１３；１４）の前記相互作用部（１３１；１４１）は、正中部によって互いに接続された２つの対向する傾斜面（１４３）を有する、請求項１に記載のインデクシングシステム。
【請求項３】
前記第１又は第２の磁気要素（１３；１４）の前記相互作用部（１３１；１４１）は円錐形状を有する、請求項１に記載のインデクシングシステム。
【請求項４】
前記第１又は第２の磁気要素（１３；１４）の前記相互作用部（１３１；１４１）は軸対称の円錐形状を有する、請求項３に記載のインデクシングシステム。
【請求項５】
前記第１又は第２の磁気要素（１３；１４）の前記相互作用部（１３１；１４１）は、角錐形状を有する、請求項３に記載のインデクシングシステム。
【請求項６】
請求項１に記載のインデクシングシステムと、ローラ表示装置（２０）とを含む時計ムーブメントであって、前記構造要素（１１）がフランジによって形成され、前記表示器（１２）が、フラップ（１２１）が回転移動可能に締結された支持構造物（１２０）を含むローラによって形成されている、時計ムーブメント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は時計製造分野に関し、詳しくは時計ムーブメントに関する。本発明は、詳しくは、表示器のための磁気インデクシングシステムに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【０００２】
「インデクシング」という用語が、特定の配向を動く物体に課する行為を指定するものとして当業者にとって周知である。本発明の文脈において、インデクシングは、並進又は回転で可動な物体に直線位置又は角度位置それぞれを課するように行われる。
【背景技術】
【０００３】
腕時計の表示機構において、他の表示器又は固定構造物のような基準点に対する表示器の相対的な位置決めは、可視の要素であるため特に重要である。表示器の相対的な位置決めの問題は、どんなにわずかなズレであっても、ユーザにはよく見えるため、解決するのが常に厄介である。
【０００４】
表示器の適切な位置決めが品質を保証することは明らかであり、誤った位置決めは時計ブランドのイメージを大きく損ない得る。
【０００５】
例えば、「大きな日付」の日付表示装置がよく知られており、この装置は２つの連続した表示器を含む。これら２つの連続した表示はそれぞれ、１０と現在の日付を表す単位とを示すこれら２つの表示器は互いに対し、一つの単一表示器の錯覚を与えるように、又は少なくとも、示される数字が互いに整列されるように、配向される。各表示器は、回転して所定位置のままとなることを保証するように独自の駆動機構を有するので、これらの表示器の適切な相対的位置決めを達成することは特に複雑となる。
【０００６】
周知のインデクシングソリューションのうち、機械的なソリューションは、生成される摩擦と生じ得る衝撃及び／又はキンク現象とに起因して、駆動機構を構成するコンポーネントの早期摩耗を引き起こし、望ましくないノイズも引き起こし得る。
【発明の概要】
【０００７】
本発明は、前述した欠点を解決し、この目的に対して表示器のための磁気的インデクシングシステムに関する。このシステムは、構造要素と、当該構造要素に対して可動に配列された表示器と、アンカー部を含む一対の磁気要素とを含む。アンカー部によって、第１の磁気要素が構造要素に締結されて第２の磁気要素が表示器に締結される。
【０００８】
これらの磁気要素は、構造要素に対して表示器を所定の角度位置に維持するように適合された表示器の位置決めトルクを生成するべく、互いに協働するように構成されている。これらの磁気要素は、当該磁気要素が互いに対向するように意図された相互作用部を含み、第１又は第２の磁気要素の相互作用部が、そのアンカー部の断面よりも低減された断面を有する。
【０００９】
これらの特徴のおかげにより、本発明は、表示器の駆動機構の歯間に生じる機械的な遊びによって引き起こされるインデクシング誤差を補償することができる。
【００１０】
さらに、本発明は、衝撃の後に表示器を再配置すること、すなわちインデクス化すること、を可能にする。
（【００１１】以降は省略されています）

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