特許ウォッチ

公開番号2025054207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2024157148
出願日2024-09-11
発明の名称エナメル加工された時計部品の製造方法
出願人ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 19/06 20060101AFI20250328BHJP(時計)
要約【課題】有色エナメルめっきを含む時計部品を製造する方法を提供する。
【解決手段】エナメル焼成温度に耐えることができる材料の中から選択された基材20を提供するステップと、
時計部品の有色エナメルめっきを構成する有色エナメル組成物を調合するステップ22であって、無機材料で作られた透明な保護シェル内に着色顔料を封入すること24と、封入された着色顔料をエナメル調合物と混合すること25とを含むステップ22と、調合された有色エナメル組成物の少なくとも1つの層を基材上の受容領域に塗布するステップ27と、受容領域に含まれる有色エナメル組成物の前記層を焼成するステップ28とを含む方法に関する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
有色エナメルめっき（１０）を含む時計部品（２）を製造する方法であって、
・エナメル焼成温度に耐えることができる材料の中から選択された基材を提供するステップ（２０）と、
・前記時計部品（２）の有色エナメルめっきを構成する有色エナメル組成物を調合するステップ（２２）であって、無機材料で作られた透明な保護シェル内への着色顔料の封入（２４）と、封入された前記着色顔料のエナメル調合物との混合（２５）とを含むステップ（２２）と、
・調合された有色エナメル組成物の少なくとも１つの層を基材上の受容領域（８）に塗布するステップ（２７）と、
・前記受容領域（８）に含まれる前記有色エナメル組成物の層を焼成するステップ（２８）と
を含む方法。
続きを表示（約 730 文字）【請求項２】
前記封入ステップでは、金属酸化物で作られた均質な適合材料層を形成するプロセスが、各着色顔料の表面全体に適用される、請求項１に記載の方法。
【請求項３】
金属酸化物で作られた均質な適合材料層を形成するプロセスが、各着色顔料の表面全体に適用され、このプロセスは、ＡＬＤ技術及び／又はマイクロエマルジョン技術を用いて行われる、請求項１に記載の方法。
【請求項４】
前記有色エナメル組成物は、質量パーセントが最大で３０％の封入された着色顔料を含む、請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記有色エナメル組成物は、質量パーセントが最大で５０％の封入された着色顔料を含む、請求項１に記載の方法。
【請求項６】
前記有色エナメル組成物の層が塗布される基材上の前記受容領域に対する処理ステップ（２６）を含み、前記ステップ（２６）は、前記受容領域への脱脂剤及び／又は接着剤の塗布を含む、請求項１に記載の方法。
【請求項７】
前記有色エナメル組成物の層を受容する領域（８）に行われる基材に対する完成／仕上げ（３０）ステップを含み、前記ステップ（３０）は、石切りサブステップ（３１）及び研磨サブステップ（３２）を含む、請求項１に記載の方法。
【請求項８】
各顔料は明るい色の顔料である、請求項１に記載の方法。
【請求項９】
各着色顔料は、無機顔料又は非毒性無機顔料である、請求項１に記載の方法。
【請求項１０】
請求項１から９のいずれか一項に記載の方法を用いて得ることができる時計部品（２）。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、着色顔料を混ぜたエナメルめっきを含む時計部品の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【０００２】
本発明はまた、このようなエナメルめっきを特徴とする時計部品及びこのような時計部品を含む腕時計などの時計に関する。
【背景技術】
【０００３】
時計製造技術の分野では、エナメル文字盤などのエナメルめっきを含む時計部品が非常に長い間知られている。このようなエナメル文字盤は、実質的に変更不可能であり、カドミウム又はセレンを含有する着色顔料を含む、非常に明るく豊かな色彩パレットで装飾を作成するために使用できるという興味深い特徴を有する。
【０００４】
しかしながら、このような着色顔料は、それらの毒性のために、もはや時計外装部品の認証基準を満たしていない。
【０００５】
したがって、従来技術に代わる解決策を見出す必要があることは明らかである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は特に、従来技術の様々な欠点を改善することを目的とする。
【０００７】
本発明はさらに、非毒性着色顔料、特に明るい色の顔料を含有するエナメルめっきを含む時計部品を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
この目的のため、本発明の一態様は、有色エナメルめっきを含む時計部品を製造する方法に関するものであり、方法は、
・エナメル焼成温度に耐えることができる材料の中から選択された基材を提供するステップと、
・前記時計部品の有色エナメルめっきを構成する有色エナメル組成物を調合するステップであって、無機材料で作られた透明な保護シェル内に着色顔料を封入することと、封入された前記着色顔料をエナメル調合物と混合することとを含むステップと、
・調合された有色エナメル組成物の少なくとも１つの層を基材上の受容領域に塗布するステップと、
・前記受容領域に含まれる前記有色エナメル組成物の層を焼成するステップと
を含む。
【０００９】
他の実施形態において、
・封入ステップでは、金属酸化物で作られた均質な適合材料層を形成するプロセスが、各着色顔料の表面全体に適用される。
・形成プロセスは、ＡＬＤ技術及び／又はマイクロエマルジョン技術を用いて行われる。
・有色エナメル組成物は、質量パーセントが最大で３０％の封入された着色顔料を含む。
・有色エナメル組成物は、質量パーセントが最大で５０％の封入された着色顔料を含む。
・有色エナメル組成物の層が塗布される基材上の前記受容領域に対する処理ステップであって、前記ステップは、前記受容領域への脱脂剤及び／又は接着剤の塗布を含む。
・有色エナメル組成物の層を受容する領域に行われる基材に対する完成／仕上げステップであって、前記ステップは、石切りサブステップ及び研磨サブステップを含む。
・各顔料は明るい色の顔料である。
・各着色顔料は、無機顔料又は非毒性無機顔料である。
【００１０】
本発明の別の態様は、この方法を用いて得ることができる時計部品に関する。
（【００１１】以降は省略されています）

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