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公開番号
2025056727
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2024151930
出願日
2024-09-04
発明の名称
改善されたインデックスシステムを含む時計調節部材、時計ムーブメント及び時計
出願人
ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
18/02 20060101AFI20250331BHJP(時計)
要約
【課題】非常に高い精度で調節可能な時計ムーブメントのための調節部材を提供する。
【解決手段】慣性質量、例えばバランス23と、ヒゲゼンマイ25と、バランスブリッジ22と、ヒゲゼンマイ25の速度を調整するインデックスシステムとを含む時計ムーブメントのための調節部材1であって、インデックスシステムは、ヒゲゼンマイ25がマウントされる第1スタッド34を含むスタッドホルダーを含み、バランスブリッジ22が、ヒゲゼンマイ25がまたもマウントされる第2スタッド35を含み、調節部材1の速度を調整するべくスタッドホルダーがバランスブリッジ22に対して回転可能である。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
慣性質量、例えばバランス(23)と、ヒゲゼンマイ(25)と、バランスブリッジ(22)と、前記ヒゲゼンマイ(25)の速度を調整するインデックスシステム(20)とを含む時計ムーブメントのための調節部材(1,40)であって、前記インデックスシステム(20)は、前記ヒゲゼンマイ(25)がマウントされる第1スタッド(34)を含むスタッドホルダー(31,71)を含み、特徴は、前記バランスブリッジ(33,53)が、前記ヒゲゼンマイ(25)がまたもマウントされる第2スタッドを含み、前記調節部材(1,40)の速度を調整するべく前記スタッドホルダー(31,71)が前記バランスブリッジ(22,52)に対して回転可能であることにある、調節部材(1,40)。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記ヒゲゼンマイ(25)が、巻かれたリボン(2)と、前記ヒゲゼンマイの剛性を調整する手段とを含み、前記手段には、前記巻かれたリボン(2)に直列に配列された可撓性要素(5)が設けられ、前記第2スタッド(35)が前記可撓性要素(5)に機械的に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の調節部材。
【請求項3】
前記調整手段が、前記可撓性要素(5)に可変の力又はトルクを及ぼす圧縮応力手段(6)を含み、前記第1スタッド(34)が前記圧縮応力手段(6)に機械的に接続されることを特徴とする、請求項2に記載の調節部材。
【請求項4】
前記可撓性要素(5)及び前記圧縮応力手段(6)が、前記第1スタッド(34)と前記第2スタッド(35)との間に配列され、前記第1スタッド(34)は、前記圧縮応力手段(6)を作動させるべく前記第2スタッド(35)に対して可動であり、前記第2スタッド(35)に対する前記第1スタッド(34)の変位により前記ヒゲゼンマイ(25)の剛性が修正されることを特徴とする、請求項3に記載の調節部材。
【請求項5】
前記圧縮応力手段(6)が、前記可撓性要素(5)に接続されたレバー(14)を含み、前記第1スタッドが前記レバー(14)の自由端(15)に統合されることを特徴とする、請求項4に記載の調節部材。
【請求項6】
前記圧縮応力手段(6)が、前記可撓性要素(5)に平行に配列された剛性構造体を含み、前記レバー(14)は前記剛性構造体に接続されることを特徴とする、請求項3に記載の調節部材。
【請求項7】
前記可撓性要素(5)が剛性支持体(17)に接続され、前記第2スタッド(35)が前記剛性支持体(17)に統合されることを特徴とする、請求項2に記載の調節部材。
【請求項8】
前記インデックスシステム(20,60)が回転可能カム(55)を含み、前記カム(55)が前記スタッドホルダー(31,71)と協働して前記スタッドホルダー(31,71)を回転させることを特徴とする、請求項1に記載の調節部材。
【請求項9】
前記スタッドホルダー(31,71)が、前記スタッドホルダーを回転させることができるように前記カムに接触するアーム(63)を含むことを特徴とする、請求項8に記載の調節部材。
【請求項10】
前記インデックスシステム(20,60)が、前記スタッドホルダー(31,71)と前記バランスブリッジ(22,52)との間に拡張力を及ぼす戻りばね(57,72)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の調節部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計製造の分野に関し、詳しくは、駆動エネルギーの調節が調節部材によって与えられる機械式時計製造の分野に関する。具体的には、本発明は、精密インデックスシステムが設けられた調節部材、かかる調節部材を含む時計ムーブメント、及びかかる時計ムーブメントを含む時計に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
大抵の機械式腕時計において、針(例えば分針及び時針)を回転させるのに必要なエネルギーは香箱に蓄えられ、ヒゲゼンマイ式バランスシステムによって供給される。このバランスシステムは、ヒゲゼンマイと称される渦巻状に巻かれたリボンの形式のバネと組み合わされたバランスと称されるフライホイールを含む。
【0003】
ヒゲゼンマイの内側端が、バランスと一体となって回転するスタッフに取り付けられ、ヒゲゼンマイの外側端は、固定型ブリッジにそれ自体が堅固に連結されたスタッドホルダーにマウントされたスタッドに取り付けられる。
【0004】
エスケープメント機構によってバランスの回転が維持されてその振動がカウントされる。エスケープメント機構は、ガンギ車の歯に噛合する2つのパレットが設けられた低振幅の振動運動で動くパレットレバーを含む。このようにしてガンギ車が噛合すると、ガンギ車はステップ状に回転し、その回転の周波数は、ヒゲゼンマイ式バランスの振動の周波数にそれ自体が設定されたパレットレバーの振動の周波数によって決定される。
【0005】
従来型エスケープメント機構において、振動周波数は、ほぼ4Hz、又は近似的に1時間当たり28,800回の振動(V/h)、である。優れた時計職人の目的の一つは、バランスの振動の等時性及び規則性(又は速度の一定性)を保証することである。
【0006】
バランスの速度は、ヒゲゼンマイの内側端と、ヒゲゼンマイの外側端の近傍に配置されるカウンティングポイントと、の間の曲線長さとして定義されるヒゲゼンマイの有効長さを調整することによって、周知の態様で調節され得る。カウンティングポイントは、インデックスシステムにマウントされたキーによって担持される一対のバンキングによって画定されるのが典型的である。
【0007】
動作時、このインデックスシステムは、ヒゲゼンマイの軸まわりに回転することができない。しかしながら、その角度位置は、手動介入によって、例えば、スクリュードライバーを使用して、インデックスシステムにおけるカムのように作用する偏心器を枢動させることによって、調整可能である。
【0008】
ブリッジ、インデックスシステム、キー、スタッドホルダー、スタッド、スタッフ、ヒゲゼンマイ、バランスを含むアセンブリは一般に、「調節部材」と称される。調節部材の例は、腕時計製造業者ETAによって双方ともが出願された特許文献1及び特許文献2に与えられている。
【0009】
ヒゲゼンマイの外側端が取り付けられたスタッドホルダーを有するインデックスシステムが存在する。ここで、インデックスシステムのキーは、ヒゲゼンマイが2つのバンキング間で動くことを許容する遊びを残す。しかしながら、クロノメーター特性、特に非等時性は、インデックスキーにおける遊びに対して非常に敏感であり、この遊びを精密に制御することは難しい。
【0010】
いくつかのデバイスにおいて、これらのバンキングは、特にヒゲゼンマイが動作しているときに、遊びをなくすべくヒゲゼンマイをクランプするように調整され得る。この場合において、最初にインデックスキーを動かして速度が調節され、その後ヒゲゼンマイがキーにクランプされる。しかしながら、ヒゲゼンマイをインデックスキーにクランプすることは、ヒゲゼンマイに応力をかけるリスクがあり、特に巻き上げの中心がずれることに起因して、クロノメーターに誤差が生じるリスクがある。さらに、遊びをなくすことも速度を変化させるので、ひとたびヒゲゼンマイをクランプしてしまうと、速度の微調整を完了させるべくヒゲゼンマイに沿ってインデックスキーを動かすことが、もはやできなくなる。
(【0011】以降は省略されています)
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