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公開番号
2025076469
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2025018956,2019154294
出願日
2025-02-07,2019-08-27
発明の名称
インデント加工により摩擦を生成する方法
出願人
ロレックス・ソシエテ・アノニム
,
ROLEX SA
代理人
弁理士法人第一国際特許事務所
主分類
G04B
13/02 20060101AFI20250508BHJP(時計)
要約
【課題】単純で、信頼性があり、再現可能な摩擦装置、および当該装置の製造方法を提供する。
【解決手段】管(1)と心棒(2)を、特にピニオン心棒周りを摺動するように設けられた管を含む摩擦システム用の管(1)の製造方法であって、管の塑性変形の第1段階、具体的には変形が制御される管の塑性変形の第1段階と、その後管を硬化する、具体的には熱処理により硬化する第2段階と、を含む、方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
管(1)と心棒(2)を含む摩擦システム用の管(1)の製造方法であって、前記方法は、
前記管に少なくとも1つの隆起を形成するように変形が制御される前記管の塑性変形の段階と、その後
前記管を硬化する段階と、
を含み、
前記隆起は、前記管が前記心棒に打ち込まれると、前記心棒の溝または円錐状窪みと接触するよう配置され、
前記塑性変形の段階は、前記変形の光学測定により制御される、または前記塑性変形の段階は、前記塑性変形の段階中に前記管に配置される型板により、またはゲージ通過により、制御される、または前記塑性変形の段階は、前記管に形成された隆起が型板に接触するまで変形することにより制御され、前記型板は、前記管の水平断面に内接する円の直径より小さい直径から選択される、方法。
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【請求項2】
管と心棒(2)を含む摩擦システム用の管(1)の製造方法であって、前記方法は、
前記管に少なくとも1つの隆起を形成するように変形が制御される前記管の塑性変形の段階を含み、当該塑性変形の段階は、焼きなまし状態の、及びまたは弾性限界が1000MPaより小さい、及びまたは硬度が400HVより小さいまたは350HVより小さい、前記管の部分に行われ、
前記隆起は、前記管が前記心棒に打ち込まれると、前記心棒の溝または円錐状窪みと接触するよう配置され、
前記塑性変形の段階は、前記変形の光学測定により制御される、または前記塑性変形の段階は、前記塑性変形の段階中に前記管に配置される型板により、またはゲージ通過により、制御される、または前記塑性変形の段階は、前記管に形成された隆起が型板に接触するまで変形することにより制御され、前記型板は、前記管の水平断面に内接する円の直径より小さい直径から選択される、
方法。
【請求項3】
前記管は、ピニオン心棒周りを摺動するように設けられた管である、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記管を硬化する段階は、熱処理により硬化する段階である、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記管は、筒かなの、またはクラッチ要素の、及びまたはトルクリミッタ要素の管である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記塑性変形の段階は、前記管の締め付けにより実施される、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記塑性変形の段階は、400Hv以下の、または350Hv以下の硬度を有する、20AP合金またはFinemac合金製の管に実施される、
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記変形は、前記管の、破断点伸びが2%以上の、または3%以上の部分に実施される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法の実施により得られる、管(1)。
【請求項10】
前記管の軸(A)に中心を取り、前記管の前記隆起の頂点の高さでの水平断面に内接する円の直径の標準偏差が、0.2マイクロメートルより小さい、
少なくとも500個の請求項9に記載の管(1)の組。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、摩擦システム用の管の製造方法に関する。本発明はまた、心棒と当該管の間に摩擦を生成する方法に関する。本発明は更に、当該摩擦を生じさせるための管に関する。本発明は更に、当該摩擦を生成する組立体に関する。本発明は更に、当該管または当該組立体を含むムーブメントに関する。本発明は最後に、当該管または当該組立体または当該ムーブメントを含む時計、特に腕時計に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
小型時計上で時刻を表示するための針またはディスクの駆動は、一般的には、締め付けられ、その後二番車の旋回軸に打ち込まれる筒かなを用いて行われる。締め付けは、管内にまたは筒かなの内径に2つの隆起を生成し、この隆起は旋回軸と接触し、時刻表示の通常の動作態様において、隆起の旋回軸への摩擦により、二番車の回転の筒かなへの伝達を保証する。
【0003】
旋回軸の直径と隆起間の距離の調整により、分針の回転を容易にするトルクの伝達が保証される。当該トルクが高いほど、衝撃があっても針が良く働く。時刻設定モードにおいて、巻真の回転は、修正機構を用いた筒かなの回転をもたらし、修正機構は文字盤に対して針を正しい場所に位置させるために、二番車上に滑動する。
【0004】
このような筒かな/二番車構造は、例えば、インデント加工を構成する。
【0005】
高すぎる摺動トルクまたは摩擦トルクの結果は、設定が困難だという印象であり、またインデント加工の摩耗を引き起こす。
【0006】
このため、筒かなが伝達するトルクは、針の時機を逸した滑動を防止するために十分に高いものの、時刻の設定にあたり定性的な印象を得るために、高すぎてはいけない。
【0007】
パーツの素材と寸法に関連する理由により、従来の態様で製造された筒かなにおいて、内径が0.3から1mm程度の筒かなは高い摩擦トルクを得ることが難しい。当該トルクは従来の針にとっては十分であるが、貴金属の針や大きなサイズの針の使用には、具体的には衝撃に曝されたときの保持を保証するために、より高い締め付けトルクを必要とする。
【0008】
トルクを増加させるためにより大きな隆起を製造することをもくろむと、素材は割れ、結果は不規則となる。このため、インデント加工作業時点で筒かなを割ることなく、高い慣性を有する針の抵抗を、特に衝撃への抵抗を保証することは不可能である。
【0009】
伝統的に、インデント加工作業は、旋回軸の段または窪みに対して筒かなの管を縮小する目的のために、締め付けにより行われた。当該締め付けは手動作業であり、その結果は時計職人の器用さと繊細さに左右され、このためふぞろいである。これは、上述のように、インデント加工の目的が、装着者による時刻の主導の設定作業中には摩擦よりも高いトルクが付与されるものの、時刻を表示させる意図を有する小型時計の通常の操作中に旋回軸と筒かなとの間で特定のレベルの摩擦を保証することにあるため、不都合である。このため、摩擦トルクは高すぎてはならない。
【0010】
このため、摩擦トルクの正確な調節は困難である。筒かなは脆弱な部品であり、取り外し後のインデント加工の再加工は、度々、筒かなの代替を必要とする劣化につながる。
(【0011】以降は省略されています)
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