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公開番号2025071826
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182170
出願日2023-10-24
発明の名称2軸4舵船
出願人ジャパン・ハムワージ株式会社
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類B63H 25/38 20060101AFI20250430BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】方向制御とスピード制御を容易に行える操船性能に優れた2軸4舵船を提供する。
【解決手段】一対の相反する方向に回転するプロペラ軸と、各に装備して船尾に配置した左右一対の相反する翼角を有する推進プロペラ101a、bと、各推進プロペラ101a、bの後方に配置した左右一対の高揚力舵102a、b、103a、bと、各高揚力舵102a、b、103a、bをそれぞれ駆動する複数の舵取機104a、b、105a、bを備え、左右の推進プロペラ101a、bが前進方向に一定回転する状態で、各舵取機104a、b、105a、bにより各高揚力舵102a、b、103a、bのそれぞれを独立して作動させ、各推進プロペラ101a、bに対応する一対の高揚力舵104a、bまたは105a、bの舵角の組合せを変えることによって、各推進プロペラ101a、bのプロペラ後流の方向を制御して船体に作用する船尾回りの推力の作用方向を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
推力システムと推力システムを制御する操船システムを備え、
推力システムは、一対の相反する方向に回転するプロペラ軸と、各プロペラ軸に装備して船尾に配置した左右一対の相反する翼角を有する推進プロペラと、各推進プロペラの後方に配置した左右一対の高揚力舵と、各高揚力舵をそれぞれ駆動する複数の舵取機を備え、
操船システムは、左右の推進プロペラが前進方向に一定回転する状態で、各舵取機により各高揚力舵のそれぞれを独立して種々の角度に作動させ、各推進プロペラに対応する一対の高揚力舵の舵角の組合せを変えることによって、各推進プロペラのプロペラ後流の方向を制御して船体に作用する船尾回りの推力の作用方向を制御する操舵制御装置を備えることを特徴とする2軸4舵船。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
操舵制御装置は、低速域操船において、左右の推進プロペラが前進方向に低速で一定回転する状態で、一方の推進プロペラに対応する一対の高揚力舵を後進舵角に整定し、他方の推進プロペラに対応する一対の高揚力舵を前進舵角に整定し、その場回頭操船を行う低速その場回頭機能部を有することを特徴とする請求項1に記載の2軸4舵船。
【請求項3】
操舵制御装置は、低速域操船において、左右の推進プロペラが前進方向に低速で一定回転する状態で、一方の推進プロペラに対応する一対の高揚力舵を対称の舵角に維持しつつ後進舵角範囲内で舵角を増加また減少させる制御を行い、他方の推進プロペラに対応する一対の高揚力舵を対称の舵角に維持しつつ前進舵角範囲内で舵角を増加また減少させる制御を行い、船体に作用する船尾回りのモーメントを制御して、低速域操船における回頭速度を調整する回頭速度調整機能部を有することを特徴とする請求項1に記載の2軸4舵船。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2軸推進で各推進プロペラの後方に一対の高揚力舵を有する2軸4舵船に関し、容易な操船を可能にする技術に係るものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に示す2軸2舵船は、船体の後部に左右一対のプロペラを並設し、船体の後部に左右一対のプロペラより後方で且つ船体の中心側よりに左右一対の舵を並設しており、一対の舵は、相対向する内舷側の第1ガイド面と、互いに対向しない外舷側の第2ガイド面を有し、第2ガイド面の外舷方向への膨らみを第1ガイド面の内舷方向への膨らみより突出させている。
【0003】
また、特許文献2に示す二軸船は、船体の船尾部に船体幅方向に間隔を隔てて設けられた左右一対のスケグ部を有し、スケグ部の後端に配した左右一対のプロペラと、船尾部にプロペラ後方の位置に設けた左右一対の舵を備え、舵が船体幅方向に沿って延びて軸廻りに回動可能な可動フィンを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-195302
特開2012-35786
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、2軸2舵は、フェリーや旅客船、艦艇、巡視船などの中高速船から、浅喫水もしくは幅広貨物船において採用されることが多い。2軸の各プロペラは内舷側もしくは外舷側の相反する方向に回転し、プロペラ後流も相反する方向の旋回流となるので、2軸2舵船の操舵に係る流体力は複雑であり、船体運動の推定は容易ではない。
【0006】
旋回操船において一方の軸のプロペラを前進方向に回転させ、他方の軸のプロペラを後進方向に回転させることで旋回が容易となるが、主機関の反転や操舵が煩雑となるので、方向制御とスピード制御の操船性能の向上が求められている。また、一方の主機関が作動不能となり、他方の主機関のみで操船する場合の操舵は複雑であり、2軸船において容易な操船性が要求されている。
【0007】
2軸船と同様に、船尾に一対のポッドプロペラを採用するものがある。ポッドプロペラが360度回転することにより操船性能が良いと言われる反面、プロペラの後方に舵がないので、保針性能は高くない。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するものであり、方向制御とスピード制御を容易に行える操船性能に優れた2軸4舵船を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決するために、本発明の2軸4舵船は、推力システムと推力システムを制御する操船システムを備え、推力システムは、一対の相反する方向に回転するプロペラ軸と、各プロペラ軸に装備して船尾に配置した左右一対の相反する翼角を有する推進プロペラと、各推進プロペラの後方に配置した左右一対の高揚力舵と、各高揚力舵をそれぞれ駆動する複数の舵取機を備え、操船システムは、左右の推進プロペラが前進方向に一定回転する状態で、各舵取機により各高揚力舵のそれぞれを独立して種々の角度に作動させ、各推進プロペラに対応する一対の高揚力舵の舵角の組合せを変えることによって、各推進プロペラのプロペラ後流の方向を制御して船体に作用する船尾回りの推力の作用方向を制御する操舵制御装置を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の2軸4舵船において、操舵制御装置は、低速域操船において、左右の推進プロペラが前進方向に低速で一定回転する状態で、一方の推進プロペラに対応する一対の高揚力舵を後進舵角に整定し、他方の推進プロペラに対応する一対の高揚力舵を前進舵角に整定し、その場回頭操船を行う低速その場回頭機能部を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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