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公開番号
2025070287
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180496
出願日
2023-10-19
発明の名称
分割補強部材、これを備えた管路の内張り構造、および、管路の内張り方法
出願人
芦森工業株式会社
,
芦森エンジニアリング株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
E03F
7/00 20060101AFI20250424BHJP(上水;下水)
要約
【課題】強度が見込めない管路であっても、鉄筋を備えた管路と同等以上の強度を得ることが可能な分割補強部材、これを備えた管路の内張り構造、および、管路の内張り方法を提供する。
【解決手段】分割補強部材11bは、既設管路Pの内面とは反対側の面に内面部材が取り付けられる内側部材31と、既設管路Pの内面と内側部材31との間に配置される外側部材32と、内側部材31と外側部材32とを既設管路Pの長手方向に直交する方向に連結する内外連結部材33と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
管路の内面に沿って配設された内面部材と前記管路の前記内面との間の裏込め充填空間に充填材が充填される内張り構造に用いられる補強部材を構成する分割補強部材であって、
前記補強部材は、前記管路の内部において、前記管路の長手方向に複数個並んで配置され、
前記長手方向に複数個並んだ前記補強部材は、連結部材で前記長手方向に連結され、
前記長手方向に連結された複数個の前記補強部材は、前記内面部材と前記管路の前記内面との間に配置され、
前記補強部材は、複数の前記分割補強部材を組み合わせることで、枠状に形成され、
前記分割補強部材は、
前記管路の前記内面とは反対側の面に前記内面部材が取り付けられる内側部材と、
前記管路の前記内面と前記内側部材との間に配置される外側部材と、
前記内側部材と前記外側部材とを前記長手方向に直交する方向に連結する内外連結部材と、
を有することを特徴とする分割補強部材。
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【請求項2】
前記外側部材は、前記管路の前記内面と前記内側部材との間に1個だけ設けられることを特徴とする請求項1に記載の分割補強部材。
【請求項3】
前記内側部材と前記外側部材との間に設けられた支持部を有し、
前記支持部は、前記長手方向に延びる配力筋を支持することを特徴とする請求項1又は2に記載の分割補強部材。
【請求項4】
前記支持部は、前記内側部材の前記外側部材側と、前記外側部材の前記内側部材側とにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3に記載の分割補強部材。
【請求項5】
管路の内部において、前記管路の長手方向に複数個並んで配置される補強部材と、
前記長手方向に複数個並んだ前記補強部材を前記長手方向に連結する連結部材と、
前記補強部材における前記管路の前記内面とは反対側の面に取り付けられる内面部材と、
前記管路の内面と前記内面部材との間の裏込め充填空間に充填される充填材と、
を有し、
前記補強部材は、複数の分割補強部材を組み合わせることで、枠状に形成され、
前記分割補強部材は、
前記管路の前記内面とは反対側の面に前記内面部材が取り付けられる内側部材と、
前記管路の前記内面と前記内側部材との間に配置される外側部材と、
前記内側部材と前記外側部材とを前記長手方向に直交する方向に連結する内外連結部材と、
を有することを特徴とする管路の内張り構造。
【請求項6】
前記長手方向に延びる配力筋を有し、
前記補強部材は、前記内側部材と前記外側部材との間に設けられて、前記配力筋を支持する支持部を有することを特徴とする請求項5に記載の管路の内張り構造。
【請求項7】
管路の内部において、前記管路の長手方向に補強部材を複数個並べて配置する配置工程と、
前記長手方向に複数個並んだ前記補強部材を連結部材で前記長手方向に連結する連結工程と、
前記補強部材における前記管路の前記内面とは反対側の面に内面部材を取り付ける取付工程と、
前記管路の内面と前記内面部材との間の裏込め充填空間に充填材を充填する充填工程と、
を有する管路の内張り方法であって、
前記補強部材は、複数の分割補強部材を組み合わせることで、枠状に形成され、
前記分割補強部材は、
前記管路の前記内面とは反対側の面に前記内面部材が取り付けられる内側部材と、
前記管路の前記内面と前記内側部材との間に配置される外側部材と、
前記内側部材と前記外側部材とを前記長手方向に直交する方向に連結する内外連結部材と、
前記内側部材と前記外側部材との間に設けられた支持部と、
を有し、
前記連結工程の後に、前記長手方向に延びる配力筋を前記支持部で支持する支持工程を有することを特徴とする管路の内張り方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設管路を補強するための管路の内張り構造に用いられる分割補強部材、これを備えた管路の内張り構造、および、管路の内張り方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、老朽化した水道管、下水道管、或いは農業用水管などの既設管路の内面を内面部材で全面的に覆う補修構造が開示されている。特許文献1では、既設管路の内面に沿って配置された中空骨組み状の補強体の内周側に、長手方向に延在する複数の内面部材が周方向に並べて取り付けられる。そして、既設管路の内面と内面部材との間の空隙(裏込め充填空間)に充填材が充填される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-328430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の補修構造では、断面円形の鉄筋コンクリート管であるヒューム管や、断面矩形の鉄筋コンクリート管であるボックスカルバートを補修対象としている。しかし、鉄筋を備えていない無筋コンクリート管など、強度が見込めない管路が、既設管路に使用されている場合がある。この場合、特許文献1の補修構造で補強しただけでは、鉄筋を備えた管路と同等以上の強度を得ることができない。
【0005】
本発明の目的は、強度が見込めない管路であっても、鉄筋を備えた管路と同等以上の強度を得ることが可能な分割補強部材、これを備えた管路の内張り構造、および、管路の内張り方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の分割補強部材は、管路の内面に沿って配設された内面部材と前記管路の前記内面との間の裏込め充填空間に充填材が充填される内張り構造に用いられる補強部材を構成する分割補強部材であって、前記補強部材は、前記管路の内部において、前記管路の長手方向に複数個並んで配置され、前記長手方向に複数個並んだ前記補強部材は、連結部材で前記長手方向に連結され、前記長手方向に連結された複数個の前記補強部材は、前記内面部材と前記管路の前記内面との間に配置され、前記補強部材は、複数の前記分割補強部材を組み合わせることで、枠状に形成され、前記分割補強部材は、前記管路の前記内面とは反対側の面に前記内面部材が取り付けられる内側部材と、前記管路の前記内面と前記内側部材との間に配置される外側部材と、前記内側部材と前記外側部材とを前記長手方向に直交する方向に連結する内外連結部材と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の管路の内張り構造は、管路の内部において、前記管路の長手方向に複数個並んで配置される補強部材と、前記長手方向に複数個並んだ前記補強部材を前記長手方向に連結する連結部材と、前記補強部材における前記管路の前記内面とは反対側の面に取り付けられる内面部材と、前記管路の内面と前記内面部材との間の裏込め充填空間に充填される充填材と、を有し、前記補強部材は、複数の分割補強部材を組み合わせることで、枠状に形成され、前記分割補強部材は、前記管路の前記内面とは反対側の面に前記内面部材が取り付けられる内側部材と、前記管路の前記内面と前記内側部材との間に配置される外側部材と、前記内側部材と前記外側部材とを前記長手方向に直交する方向に連結する内外連結部材と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の管路の内張り方法は、管路の内部において、前記管路の長手方向に補強部材を複数個並べて配置する配置工程と、前記長手方向に複数個並んだ前記補強部材を連結部材で前記長手方向に連結する連結工程と、前記補強部材における前記管路の前記内面とは反対側の面に内面部材を取り付ける取付工程と、前記管路の内面と前記内面部材との間の裏込め充填空間に充填材を充填する充填工程と、を有する管路の内張り方法であって、前記補強部材は、複数の分割補強部材を組み合わせることで、枠状に形成され、前記分割補強部材は、前記管路の前記内面とは反対側の面に前記内面部材が取り付けられる内側部材と、前記管路の前記内面と前記内側部材との間に配置される外側部材と、前記内側部材と前記外側部材とを前記長手方向に直交する方向に連結する内外連結部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に設けられた支持部と、を有し、前記連結工程の後に、前記長手方向に延びる配力筋を前記支持部で支持する支持工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、内面部材が取り付けられる内側部材と、管路の内面と内側部材との間に配置される外側部材とが、内外連結部材で連結されている。内側部材の外側に外側部材を配置することで、鉄筋を備えた管路の鉄筋と同等の役割を外側部材で担うことができる。よって、鉄筋を備えていない管路など、強度が見込めない管路であっても、補強部材を管路の内部に配置して、内張り構造を構築することで、鉄筋を備えた管路と同等以上の強度を内張り構造のみで得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
自硬化性充填材を省略した状態の内張り構造の構造説明図であり、既設管路及び内張り構造についてはその長手方向に沿った鉛直断面で切断して示す図である。
図1のA-A断面図である。
図2のB部拡大図である。
管路補強材を説明するための、管路補強材のみを既設管路の内面に沿って配設した状態を示す、既設管路の長手方向に沿った断面図である。
補強部材を構成する分割補強部材の正面図である。
鉄筋を備えた鉄筋コンクリート管および内張り構造の断面図である。
鉄筋を備えていない無筋コンクリート管および内張り構造の断面図である。
図5のC部拡大図である。
変形例の補強部材を構成する分割補強部材の正面図である。
図9のD部拡大図である。
外圧試験の様子を示す図である。
既設管路の内面に沿って内面部材が配設される前の状態を示す既設管路の断面図である。
既設管路の内張りが完了した状態を示す既設管路の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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