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公開番号2025066528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023176203
出願日2023-10-11
発明の名称墜落阻止器具
出願人芦森工業株式会社,サンコー株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類A62B 35/00 20060101AFI20250416BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】ロープがドラムから最も引き出された状態のときのロープの破断を、より確実に抑制する。
【解決手段】ロープ差込部45は、ドラム胴部41に設けられ、ロープ31の末端部が差し込まれる。突起部50は、ロープ差込部45に設けられる。突起部50は、ロープ差込部45の、ロープ31が引き出される側(A2)の端部における、ロープ差込直交方向外側D2の部分に設けられる。突起部50は、湾曲面51を備える。湾曲面51は、ドラム胴部41からロープ31が最も引き出された状態のときに、ロープ31をロープ差込直交方向外側D2から支持するように、ロープ差込直交方向内側D1に凸に湾曲する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ケースと、
前記ケースの内部に配置され、前記ケースに対して回転可能であるドラムと、
前記ドラムに巻き取り可能であり、前記ドラムから繰り出し可能であり、前記ケースから引き出されるロープと、
を備え、
前記ドラムは、
前記ロープを巻き取り可能なドラム胴部と、
前記ドラム胴部に設けられ、前記ロープの末端部が差し込まれるロープ差込部と、
前記ロープ差込部に差し込まれた前記ロープの前記末端部が取り付けられる部分であり、前記ケースに対する前記ドラムの回転軸からずれた位置に配置されたロープ取付部と、
前記ロープ差込部に設けられた突起部と、
を備え、
前記ドラムの前記回転軸の方向および前記ロープ差込部が延びる方向のそれぞれに直交する方向をロープ差込直交方向とし、
前記ロープ差込直交方向におけるドラム径方向外側をロープ差込直交方向外側とし、
前記ロープ差込直交方向におけるドラム径方向内側をロープ差込直交方向内側としたとき、
前記突起部は、前記ロープ差込部の、前記ロープが引き出される側の端部における、前記ロープ差込直交方向外側の部分に設けられ、
前記突起部は、前記ドラム胴部から前記ロープが最も引き出された状態のときに前記ロープを前記ロープ差込直交方向外側から支持するように前記ロープ差込直交方向内側に凸に湾曲する湾曲面を備える、
墜落阻止器具。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
請求項1に記載の墜落阻止器具であって、
前記ロープの前記末端部に取り付けられる末端部材を備え、
前記ドラムは、前記末端部材と対向するように、前記ロープ差込部の前記ロープ差込直交方向外側の部分に設けられた末端部材対向部を備え、
前記末端部材対向部に対する前記突起部の前記ロープ差込直交方向における突出の高さは、前記ロープの外周面から前記末端部材の外面までの、前記ロープの径方向における長さ以上である、
墜落阻止器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、物の墜落を阻止するための墜落阻止器具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1などに、従来の墜落阻止器具が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-152316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
墜落阻止器具では、ロープの末端部が、ドラム胴部の差込部(例えば孔や溝など)に差し込まれ、ドラム胴部に取り付けられる場合がある。この場合に、ロープがドラムから最も引き出された状態で、ロープに引張荷重が掛けられたときに、ドラム胴部の差込部の出口部分にロープが接触し、ロープが屈曲し、ロープが破断することがある。
【0005】
そこで、本発明は、ロープがドラムから最も引き出された状態のときのロープの破断を、より確実に抑制することができる墜落阻止器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
墜落阻止器具は、ケースと、ドラムと、ロープと、を備える。前記ドラムは、前記ケースの内部に配置され、前記ケースに対して回転可能である。前記ロープは、前記ドラムに巻き取り可能であり、前記ドラムから繰り出し可能であり、前記ケースから引き出される。前記ドラムは、ドラム胴部と、ロープ差込部と、ロープ取付部と、突起部と、を備える。前記ドラム胴部は、前記ロープを巻き取り可能である。前記ロープ差込部は、前記ドラム胴部の外周部および内部に設けられる。前記ロープ差込部には、前記ロープの末端部が差し込まれる。前記ロープ取付部は、前記ロープ差込部に差し込まれた前記ロープの前記末端部が取り付けられる部分であり、前記ケースに対する前記ドラムの回転軸からずれた位置に配置されている。前記突起部は、前記ロープ差込部に設けられている。前記ドラムの前記回転軸の方向および前記ロープ差込部が延びる方向のそれぞれに直交する方向をロープ差込直交方向とする。前記ロープ差込直交方向におけるドラム径方向外側を、ロープ差込直交方向外側とする。前記ロープ差込直交方向におけるドラム径方向内側を、ロープ差込直交方向内側とする。前記突起部は、前記ロープ差込部の、前記ロープが引き出される側の端部における、前記ロープ差込直交方向外側の部分に設けられる。前記突起部は、湾曲面を備える。前記湾曲面は、前記ドラム胴部から前記ロープが最も引き出された状態のときに前記ロープを前記ロープ差込直交方向外側から支持するように前記ロープ差込直交方向内側に凸に湾曲する。
【発明の効果】
【0007】
上記構成により、ロープがドラムから最も引き出された状態のときのロープの破断を、より確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
墜落阻止器具1の使用例を示す図である。
図1に示す墜落阻止器具1をドラム軸方向Zから見た図である。
図2に示す墜落阻止器具1の内部をドラム軸方向Zから見た図であり、図4のF3-F3矢視断面図である。
図2に示す墜落阻止器具1の内部を横から見た図である。
図3に示すロープ31が最も引き出された状態の墜落阻止器具1の内部をドラム軸方向Zから見た図である。
図5に示すロープ差込部45などを拡大した図である。
図6に示す突起部50などを拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1~図7を参照して、墜落阻止器具1について説明する。
【0010】
墜落阻止器具1は、図1に示すように、墜落阻止対象物Wの墜落を抑制する器具である。墜落阻止対象物Wは、人でもよく、人でなくてもよい。例えば、墜落阻止対象物Wは、作業者でもよく、高所作業を行う作業者でもよく、建設現場の作業者でもよい。墜落阻止器具1は、万が一、作業者が足場から足を踏み外したときに、作業者の墜落を抑制する器具でもよい。墜落阻止器具1は、支持物S1に支持される。例えば、支持物S1は、作業現場の構造物など(例えば梁など)である。墜落阻止器具1は、直接的に支持物S1に支持されてもよく、間接的に支持物S1に支持されてもよく、具体的には、連結具S2や帯状部材S3などを介して支持物S1に接続されてもよい。墜落阻止器具1(さらに詳しくはロープ部材30)は、墜落阻止対象物Wに接続され、具体的には例えば、作業者が着用するハーネスに取り付けられてもよく、作業者の腰部に装着されたベルトに取り付けられてもよい。図3に示すように、墜落阻止器具1は、ケース11と、軸部13と、ドラム付勢装置15(図4参照)と、ラチェット装置20(図2参照)と、ロープ部材30と、ドラム40(図3参照)と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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