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公開番号2025068704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023178658
出願日2023-10-17
発明の名称密封装置及び軸受装置
出願人内山工業株式会社
代理人協明国際弁理士法人
主分類F16C 33/78 20060101AFI20250422BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】第1部材、第2部材間に配された際に適正な通電量を維持できるとともに、リップ片の劣化を抑制できる密封装置を提供する。
【解決手段】密封装置10A~10Eは、第1部材2に電気的に接続可能とされる接続部20と、第2部材3側の対象面に接触するリップ部40と、を備え、リップ部40は、リップ基端部41と、リップ基端部41より対象面に向かって延びた導電用リップ片43と、を備え、導電用リップ片43は、弾性材11を含むとともに、少なくとも先端部43aに導電性を有する導電材44を一体に含んでおり、リップ基端部41は弾性材11を主体としている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
相対的に回転する第1部材と第2部材との間に装着された際に、該第1部材と該第2部材との間を電気的に接続可能とした、弾性材を含んでなる密封装置において、
前記第1部材に電気的に接続可能とされる接続部と、
前記第2部材側の対象面に接触するリップ部と、を備え、
前記リップ部は、リップ基端部と、該リップ基端部より前記対象面に向かって延びた導電用リップ片と、を備え、該導電用リップ片は、前記弾性材を含むとともに、少なくとも先端部に導電性を有する導電材を一体に含んでおり、
前記リップ基端部は前記弾性材を主体としたことを特徴とする密封装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記弾性材は導電性を有するゴムであり、前記接続部から前記導電用リップ片の先端部にいたるまで連続して配されていることを特徴とする密封装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記リップ基端部は前記導電材を含まずに形成されていることを特徴とする密封装置。
【請求項4】
請求項1において、
径方向に沿うように延びる芯材部が配設され、前記芯材部と前記導電材との間に前記リップ基端部が介在していることを特徴とする密封装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記導電材は、断面視、略直線状とされ、前記弾性材と重なって形成されていることを特徴とする密封装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記導電材は金属細線を編組してなる金属メッシュ材であり、
前記弾性材は前記金属メッシュ材に含侵されて前記導電材に固着されていることを特徴とする密封装置。
【請求項7】
請求項1において、
前記導電材は金属材とされ、該金属材には複数の貫通孔が開設されており、
前記弾性材は前記貫通孔に絡まるように前記導電材に固着されていることを特徴とする密封装置。
【請求項8】
請求項1において、
前記リップ部は、複数のリップ片を備え、それらのリップ片のうちの少なくとも1つが前記導電用リップ片とされ、該導電用リップ片が軸方向の外側に配されるように形成されるていことを特徴とする密封装置。
【請求項9】
請求項1において、
前記接続部は、前記第1部材に形成された溝部に嵌合する突条部を備えていることを特徴とする密封装置。
【請求項10】
請求項1において、
前記リップ基端部は、断面視、くびれ形状とされることを特徴とする密封装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、相対的に回転する第1部材と第2部材との間に装着される密封装置、及び密封装置を備える軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来には、第1部材と第2部材との間に装着された、複数の転動体を配してなる軸受装置に電流が流れることで転動体の表面に電蝕が発生し、ベアリングの早期故障につながるという問題があった。特に電気自動車には電装部品が多く搭載されているため、多くの電流が軸受装置へ流れるおそれがある。
【0003】
この問題を解決するために、軸受装置の第1部材と第2部材との間の空間をシールするために装着される密封装置の内部に、導電性を有する繊維材を配して、転動体へ流れようとする電流を密封装置側へと誘導する技術が提案されている。
【0004】
特許文献1の密封装置には、繊維材は径方向に沿うように、かつ第1部材と第2部材との離間距離の略全長にわたるように、かつ繊維材の端部が第1部材、第2部材のそれぞれに接触するように配されている。
【0005】
特に、第1部材と第2部材とは相対的に回転する関係にあるから、回転の際には、第1部材に固定された密封装置のリップ片は第2部材側の対象面(例えば第2部材の外周面)に摺接する。そのため繊維材は、リップ片が摺接している間、導通が途切れないようなリップ片の先端位置に繊維材の一部が露出するように配されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
DE102017107326
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、密封装置におけるリップ片は摺動するため、通例ではリップ基端部(リップ片の根元)とともにリップ部の全体が弾性材で形成されており、リップ片はその可撓性により、相対回転の対象とされる対象面に柔軟に倣いながら摺接できるようになっている。
【0008】
しかしながら、特許文献1の密封装置では、繊維材が第1部材と第2部材との間における密封装置の略全長にわたるように配されていれば、繊維材によりリップ片やリップ基端部の可撓性が損なわれるおそれがある。その結果、リップ片による第2部材側の対象面との摺動が不安定となり、その結果、通電状態が不安定になるおそれがある。また、リップ部の剛性が高くなる(弾性変形がしにくくなる)ことにより、リップ片の対象面に対する反力が高くなるおそれもあり、それにより発熱することで劣化が早まるという問題もある。
【0009】
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、相対的に回転する第1部材と第2部材との間に配された際に適正な通電状態の維持を図れるとともに、リップ片の劣化を抑制できる密封装置及び軸受装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明の密封装置は、相対的に回転する第1部材と第2部材との間に装着された際に、該第1部材と該第2部材との間を電気的に接続可能とした、弾性材を含んでなる密封装置において、前記第1部材に電気的に接続可能とされる接続部と、前記第2部材側の対象面に接触するリップ部と、を備え、前記リップ部は、リップ基端部と、該リップ基端部より前記対象面に向かって延びた導電用リップ片と、を備え、該導電用リップ片は、前記弾性材を含むとともに、少なくとも先端部に導電性を有する導電材を一体に含んでおり、前記リップ基端部は前記弾性材を主体としたことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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