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公開番号2025109332
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003146
出願日2024-01-12
発明の名称月経用カップ
出願人内山工業株式会社
代理人協明国際弁理士法人
主分類A61F 5/455 20060101AFI20250717BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】簡易な構造で撓ませて折り畳みし易いものでありながら、経血こぼれを抑制できる月経用カップを提供する。
【解決手段】月経用カップ1は、上方が開口した受入部4を有する可撓性で椀状のカップ本体2と、前記カップ本体の下方側から突出して設けられる棒状のステム部3とを備え、前記カップ本体は、その厚みが平面視において周方向に徐々に変化するように形成されており、他の部位より最も薄い薄肉部20を有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
上方が開口した受入部を有する可撓性で椀状のカップ本体と、
前記カップ本体の下方側から突出して設けられる棒状のステム部とを備え、
前記カップ本体は、その厚みが平面視において周方向に徐々に変化するように形成されており、他の部位より最も薄い薄肉部を有することを特徴とする月経用カップ。
続きを表示（約 790 文字）【請求項２】
請求項１において、
前記カップ本体の平面視における外周面及び内周面の形状は、円形状もしくは楕円形状であり、
前記内周面の円もしくは楕円の中心は、前記外周面の円もしくは楕円の中心よりも前記薄肉部側にあることを特徴とする月経用カップ。
【請求項３】
請求項１において、
前記カップ本体の平面視における外周面及び内周面の形状は、円形状もしくは楕円形状であり、
前記内周面の円もしくは楕円の中心は、前記外周面の円もしくは楕円の中心と同じ位置とされ、
前記カップ本体は、２箇所に前記薄肉部を備えていることを特徴とする月経用カップ。
【請求項４】
請求項１～請求項３のいずれか１項において、
前記カップ本体の厚みは、０．４ｍｍ～２ｍｍの間で徐々に変化するように形成されていることを特徴とする月経用カップ。
【請求項５】
請求項１～請求項３のいずれか１項において、
前記受入部には、前記カップ本体より肉厚に形成されたリム部が設けられ、
前記リム部の厚みは、前記カップ本体の厚みと同様にその厚みが３～５ｍｍの間で周方向に徐々に変化するように形成されていることを特徴とする月経用カップ。
【請求項６】
請求項１において、
前記薄肉部の形成部位の外周面には、前記薄肉部が形成されていることを識別する識別部が設けられていることを特徴とする月経用カップ。
【請求項７】
請求項１において、
前記受入部側の内周面には、周状に窪んだ溝部が設けられていることを特徴とする月経用カップ。
【請求項８】
請求項６において、
前記溝部の形成部位は、他の部位より厚みが薄く形成されていることを特徴とする月経用カップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、生理用品のひとつである月経用カップに関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
上記月経用カップの形状・構造は種々あり、例えば下記特許文献１、２が挙げられる。下記特許文献１には、月経用カップの頭部の内周面の全周に沿って、内部方向に向けて突出した内羽部を備えたものが開示されている。また下記特許文献２には、カップ本体の開口側に内部方向に向けて突出したくびれ部分（The narrowing １２）が設けられたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－１１８００６号公報
国際公開第２０２２／２００５１８号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このような月経用カップは、膣内外への挿入・取り出しに痛みを伴うことがないようカップ本体が撓み易く、折り畳み易いものが求められる。また膣外へ月経用カップを取り出す際には、カップ本体内に貯まった経血がこぼれることなく取り出し易いものが求められる。しかし、撓み易いということは変形し易いことを意味するため、カップ本体全体が撓み易い構造であると取り出す際に変形して経血がこぼれ易いものとなってしまう。上記特許文献１や上記特許文献２に開示されているようなものとすれば、内羽部やくびれ部分によって、経血がこぼれにくい構造にできるが、これらの場合は、製造上、金型で成形し難い点が問題となる。
【０００５】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で撓ませて折り畳みし易いものでありながら、経血こぼれを抑制できる月経用カップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本発明の月経用カップの構成１は、上方が開口した受入部を有する可撓性で椀状のカップ本体と、前記カップ本体の下方側から突出して設けられる棒状のステム部とを備え、前記カップ本体は、その厚みが平面視において周方向に徐々に変化するように形成されており、他の部位より最も薄い薄肉部を有することを特徴とする。
【０００７】
以下の実施の形態の記載により、本発明に係る月経用カップは、以下の従属的構成を備えていてもよいことが開示される。
＜構成２＞
構成１において、前記カップ本体の平面視における外周面及び内周面の形状は、円形状もしくは楕円形状であり、前記内周面の円もしくは楕円の中心は、前記外周面の円もしくは楕円の中心よりも前記薄肉部側としてもよい。
＜構成３＞
構成１において、前記カップ本体の平面視における外周面及び内周面の形状は、円形状もしくは楕円形状であり、前記内周面の円もしくは楕円の中心は、前記外周面の円もしくは楕円の中心と同じ位置とされ、前記カップ本体は、２箇所に前記薄肉部を備えていてもよい。
＜構成４＞
構成１～構成３において、前記カップ本体の厚みは、０．４ｍｍ～２ｍｍの間で徐々に変化するように形成されていてもよい。
＜構成５＞
構成１～構成４において、前記受入部には、前記カップ本体より肉厚に形成されたリム部が設けられ、前記リム部の厚みは、前記カップ本体の厚みと同様にその厚みが３～５ｍｍの間で周方向に徐々に変化するように形成されていてもよい。
＜構成６＞
構成１～構成５において、前記薄肉部の形成部位の外周面には、前記薄肉部が形成されていることを識別する識別部が設けられていてもよい。
＜構成７＞
構成１～構成６において、前記受入部側の内周面には、周状に窪んだ溝部が設けられていてもよい。
＜構成８＞
構成１～構成７において、前記溝部の形成部位は、他の部位より厚みが薄く形成されていてもよい。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の月経用カップは、上述した構成とされているため、簡易な構造で撓ませて折り畳みし易いものでありながら、経血こぼれを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
（ａ）は本発明の一実施形態に係る月経用カップの一例を模式的に示す斜視図、（ｂ）は図１（ａ）を模式的に示す平面図、（ｃ）は同月経用カップのカップ本体の横断面図である。
（ａ）は同月経用カップを折り畳んだ状態を模式的に示す側面図、（ｂ）は同月経用カップを指でつまんだ状態を模式的に示す側面図である。
（ａ）は図１（ｂ）のＸ－Ｘ線断面図であり、（ｂ）は図１（ｂ）のＹ－Ｙ線断面図である。
（ａ）～（ｃ）は、同月経用カップのカップ本体の形状の変形例を示す横断面図である。
（ａ）～（ｄ）は、同月経用カップのカップ本体の形状のさらなる変形例を示す横断面図である。
（ａ）～（ｃ）は、同月経用カップに設けられた識別部の例を模式的に示す斜視図である。
（ａ）及び（ｂ）、（ｃ）及び（ｄ）は、同月経用カップに溝部が設けられた例を模式的に示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。また以下では、月経用カップが膣内に装着された状態を基準に上下方向を説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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