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公開番号
2025109288
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024003058
出願日
2024-01-12
発明の名称
密封装置
出願人
内山工業株式会社
代理人
協明国際弁理士法人
主分類
F16J
15/3288 20160101AFI20250717BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】密封装置を導電シール材として作用させるために用いられる導電材を密封装置が複雑化することなく簡易に内装でき、かつ、その導電材を確実に作用させることができる密封装置を提供する。
【解決手段】密封装置10Aは、固定部材に導通可能に接続される芯材部12と、回転部材に接触または近接するシールリップ部13と、可撓性を有する導電材14と、を備え、芯材部12は、金属製よりなる芯金12aが2層に折曲されてなる重合部12bを含み、導電材14は、径方向の一方の端部が重合部12bの2層間に挟着、固定され、径方向の他方の端部が回転部材に接触可能とされ、軸受装置1Aの軸L方向に沿ってシールリップ部13と並ぶように配されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
径方向の外側と内側との一方に固定部材を配し、他方に回転部材を配した軸受装置における該固定部材と該回転部材との間に装着される密封装置において、
前記固定部材に導通可能に接続される芯材部と、
前記回転部材に接触または近接するシールリップ部と、
可撓性を有する導電材と、を備え、
前記芯材部は、金属製よりなる芯金が2層に折曲されてなる重合部を含み、
前記導電材は、径方向の一方の端部が前記重合部の2層間に挟着、固定され、径方向の他方の端部が前記回転部材に接触可能とされ、前記軸受装置の軸方向に沿って前記シールリップ部と並ぶように配されていることを特徴とする密封装置。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記導電材はブラシ材、導電性繊維材またはメッシュ材であることを特徴とする密封装置。
【請求項3】
請求項1おいて、
前記重合部の一方の面が前記固定部材に接触するように装着されることを特徴とする密封装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記芯材部は導電性を有する弾性材と前記芯金とを備えてなり、
前記芯金は前記弾性材を介して前記固定部材に嵌合することを特徴とする密封装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記導電材は環状材とされることを特徴とする密封装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受装置における固定部材と回転部材との間に装着される密封装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来には、軸受装置に電流が流れることで固定部材、回転部材間の転動体の表面に電蝕が発生し、ベアリングの早期故障につながるという問題があった。特に電気自動車には電装部品が多く搭載されているため、多くの電流が軸受装置へ流れるおそれがある。
【0003】
この問題を解決するために、固定部材、回転部材間の被シール空間をシールするために装着される密封装置の一構成材料として、導電性のブラシ材を付加して、転動体へ流れようとする電流を密封装置側へと誘導する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-30803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1の密封装置には、ブラシ材だけではなく、ブラシ材を適正に作用させるための、ブラシ材を内輪に摺接させるためのバネや、ブラシ材を芯金に電気的に接続させるための導線も設けられている。すなわち、ブラシ材の設置のためには、密封装置にはバネや導線を配設するための広い空間が必要とされ、そのためコスト増や重量増となるおそれがある。また、ブラシ材の配設のために密封装置が複雑化するおそれもある。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、密封装置を導電シール材として作用させるために用いられる導電材を密封装置が複雑化することなく簡易に内装でき、かつ、その導電材を確実に作用させることができる密封装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の密封装置は、径方向の外側と内側との一方に固定部材を配し、他方に回転部材を配した軸受装置における該固定部材と該回転部材との間に装着される密封装置において、前記固定部材に導通可能に接続される芯材部と、前記回転部材に接触または近接するシールリップ部と、可撓性を有する導電材と、を備え、前記芯材部は、金属製よりなる芯金が2層に折曲されてなる重合部を含み、前記導電材は、径方向の一方の端部が前記重合部の2層間に挟着、固定され、径方向の他方の端部が前記回転部材に接触可能とされ、前記軸受装置の軸方向に沿って前記シールリップ部と並ぶように配されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の密封装置は前記の構成とされているため、密封装置を導電シール材として作用させるために用いられる導電材を密封装置が複雑化することなく簡易に内装でき、かつ、その導電材を確実に作用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る密封装置を装着した軸受装置の模式的縦断面図(2実施形態に共通する図)である。
第1の実施形態の第1例に係る密封装置の説明図であり、(a)は同密封装置の切断部端面図、(b)は同密封装置に用いられる導電材(芯金への組み付け前)の縦断面図、(c)は同密封装置に用いられる導電材(芯金への組み付け後)の縦断面図である。
第1の実施形態の第2例に係る密封装置の説明図であり、(a)は同密封装置の切断部端面図、(b)は同密封装置に用いられる導電材(芯金への組み付け後)の縦断面図である。
第1の実施形態の第3例、第4例に係る密封装置の説明図であり、(a)は第3例に係る密封装置の切断部端面図、(b)は第4例に係る密封装置の切断部端面図、(c)は第3例、第4例の密封装置に用いられる導電材(芯金への組み付け後)の縦断面図である。
第2の実施形態の第1例に係る密封装置の説明図であり、(a)は同密封装置の切断部端面図、(b)は同密封装置に用いられる導電材(芯金への組み付け前)の縦断面図、(c)は同密封装置に用いられる導電材(芯金への組み付け後)の縦断面図である。
第2の実施形態の第2例に係る密封装置の説明図であり、(a)は同密封装置の切断部端面図、(b)は同密封装置に用いられる導電材(芯金への組み付け後)の縦断面図である。
第2の実施形態の第3例、第4例に係る密封装置の説明図であり、(a)は第3例に係る密封装置の切断部端面図、(b)は第4例に係る密封装置の切断部端面図、(c)は第3例、第4例の密封装置に用いられる導電材(芯金への組み付け後)の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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